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Channel: ゴエモンのつぶやき
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母校で自立訓練 普通科高校と福祉施設が連携 立花高、敷地内に作業室や相談室

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 「コミュニケーションが苦手」「こだわりが強い」などの特性がある発達障害の若者の自立を目指し、福岡市東区の私立立花高校に5月、障害福祉サービス事業所「キャリアワーク立花」が開設された。知的障害者施設を運営する社会福祉法人「野の花学園」(本部・福岡県大野城市)と連携し、生活訓練や地域活動を通して社会性を養う。普通科高校に発達障害者などを対象にした職業訓練施設が設置されるのは珍しい。

 事業所は、立花高と野の花学園が「教育と福祉の連携」を共同研究する形で高校敷地内に新設し、野の花学園が運営。作業室や相談室などがあり、職員は野の花学園の社会福祉士など6人。定員20人。在校生も授業の一環で利用する計画。現在、今年3月に立花高を卒業した男女6人が通所。2年間、軽作業やボランティア、体力トレーニングを続け、日常生活や社会生活に必要な技能を身に付ける。

 斉藤真人校長(46)によると、立花高(約500人)は生徒の7〜8割が不登校経験者で「4割は発達障害ゆえの不登校と考えられる」という。きめ細かな指導で通学できるようになり、卒業生の約7割は進学、就職する。

 約3割は進路が決まらないが「もう少し時間と機会があれば、社会に出られる」と考えられ、高校側は卒業後の支援の必要性を痛感していた。「慣れ親しんだ校舎が見え、教師の声が聞こえる環境なら安心して通えるはず」と斉藤校長。

 利用者の一人は定時の通所やあいさつ、身だしなみへの配慮などができるようになった。人前で話すのも苦手だったが「夢をかなえられるよう頑張ります」と張り切っている。

 指導する社会福祉士の小方国恵さん(42)は「適切な支援を受けられなかった結果、基本的生活動作などが身に付いていないが、特性に応じた支援で全員が社会で自立できる可能性を感じている」。斉藤校長は「発達障害がある生徒はどの学校にも一定数いるはず。教育と福祉の連携を進めるモデルにしたい」と話している。

 ▼発達障害=先天的な脳機能障害とされ、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症、アスペルガー症候群などがある。人とのコミュニケーションが苦手、場の雰囲気が読めないなどの特徴がある。知的な遅れを伴わない場合もあり、障害と気付かれにくい。「努力不足」「親の育て方が悪い」などと誤解されていじめや厳しい指導の対象になりやすく、うつや自尊心低下など二次的影響が出ることもある。

=2014/06/07付 西日本新聞夕刊=

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