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ベッド型「ホールボディーカウンター」、障害者に活用へ

 東京電力福島第1原発事故による県民の内部被ばく検査について、県は福島医大と協力し、体の不自由な人が検査を受診しやすくするため、横になったまま内部被ばくの度合いを測定できるベッド型のホールボディーカウンター(WBC)の活用を検討する。ベッド型は既に福島医大に配備されており、具体的な検査体制を詰める。障害のある児童、生徒が通う特別支援学校などを交え、移動手段や検査の進め方を調整する。
 25日の6月定例県議会一般質問で坂本栄司議員(民主・県民連合、双葉郡)の質問に鈴木淳一保健福祉部長が答えた。
 通常のWBCは測定が終わるまでの数分間、検査を受診する人が立ったままの状態で受診したり、座る型でも同じ姿勢を維持したりする必要がある。しかし、障害者の中にはこうした姿勢を保つことが難しい人もおり、支援団体から改善を求める声が上がっていた。
 県によると、同大にあるベッド型のWBCは緊急被ばく医療用として万一の事態に備えて導入しており、一般の検査では利用していないという。
 特別支援学校にはこれまでWBCを搭載した県の検査車両が出向き、内部被ばく検査を行ってきたが、立ったまま受診する型のため検査を受けられなかった人がいるとみられる。

(2014年6月26日 福島民友トピックス)

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