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意見交換が大切、障害者が生活しやすい環境づくりを 盛岡で4人報告 /岩手

 障害者から課題を聞いて政策に生かすため、盛岡市はシンポジウム「障がいとは何か〜真のノーマライゼーション(ふつうの生活)を考える〜」を開いた。障害者4人も参加。生活しやすい環境づくりには、多くの人が障害を知り、意見交換が大切だと訴えた。

 4人はパネル討論で、生活や社会活動の工夫や苦労を報告。事故で脊椎(せきつい)を損傷し、手足が動かない松嶺貴幸さん(28)は、自ら実践する車椅子用スロープの普及活動を通して「設置呼びかけだけでなく、自分で寄贈し始めて周囲が変化し、打ち解けた」とコミュニケーションの重要性を力説。

 うつ病と闘う藤沢俊行さんは「疲れた時に駆け込む場所がほしい」と提案。「生きづらさは誰にもある。障害者はそれが多少見えやすいだけ」と特別視しないよう呼びかけた。

 また、自閉症の息子を持ち、社会保障問題に詳しい毎日新聞の野沢和弘論説委員が講演。「障害者への差別の大半は悪意でなく、善意の行き違いや錯覚が原因。コミュニケーションを図り、多様な人を包み込む社会にすることが大切」と述べた。

毎日新聞 2014年08月02日 地方版

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