Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17470

車椅子で買い物「大変」 伊那市社協 児童、生徒が福祉体験

 伊那市社会福祉協議会は6日まで、夏の福祉体験「ナツチャレ」を同市山寺の福祉まちづくりセンター・ふれあいーなを主会場に開いている。7月28日から10日間開き、期間中は上伊那地方の小学5年生から大学生まで延べ22人が参加。福祉体験を通じて、障害者やボランティア活動への理解を深める。

 7月31日は赤穂高校1年生の吉川慧君(15)=飯島町=と、田中太和君(16)=宮田村=が、車椅子介助や車椅子での買い物を体験した。2人はともに同校のボランティア同好会に所属。車椅子に乗るのも、介助するのも初めてだった。

 買い物体験では、センター近くのコンビニまで車椅子で移動。途中の自動販売機で、清涼飲料水を買おうとしたが、商品ボタンには手が届かず、不便さに気付いた。コンビニの入り口ではドアが開けられず、店員の介助により店内へ。ここでも上段の商品に手が届かなかった。

 吉川君は「小さな段差や道路のわずかな傾斜でも、車椅子を操るのは難しい。体験してみて、初めて不便さが分った」、田中君は「少しの買い物でも大変。街は障害者に優しくない。今度からは、車椅子の人を見かけたら、僕たちが優しくしてあげたい」とそれぞれ話していた。

 ナツチャレは、障害者、健常者双方が使い勝手の良い「ユニバーサルデザイン」の文房具を店舗で探す体験や点字、手話の学習などがある。夏休みの課題「1人1研究」の題材にする児童も多いという。

長野日報 2014年8月3日(日)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 17470

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>