障害者を対象にしたゴルフの初めての世界大会「第1回世界障害者ゴルフ選手権」が9月末から、土浦市で開かれる。県内からも男性1人が日本代表チーム入りした。競技人口を増やして各国に競技団体整備を促しつつ、パラリンピック種目としての採用をめざす。
これまでも各国の大会に国外から参加することはあったが、日本障害者ゴルフ協会(東京)など各国の障害者ゴルフ団体が協力して実行委員会をつくり、主催するのは初めて。
9月28日に前夜祭があり、29、30日は土浦市の「ワンウェイゴルフクラブ」を会場に交流コンペと公式練習、10月1〜3日に競技がある。男性は4人1組のチーム戦(上位3人のスコアの合算)と個人戦、女性は個人戦のみだ。
参加資格は、原則として肢体不自由の障害があるゴルファーで、人工臓器などの内部障害や聴覚、視覚に障害がある人はのぞく。ひざの可動域や筋力など、競技への影響度を加味した欧州の基準を元に選考する。約20カ国から60人程度が参加し、最大規模の大会になる見通しだ。
ゴルフは2016年のリオデジャネイロ五輪で112年ぶりに実施されるが、パラリンピックでは不採用に。日本障害者ゴルフ協会によると、国際パラリンピック委員会からは、採用条件として世界大会の定期的な開催をアドバイスされたという。
その後、欧州団体からの提案で、昨年末、日本国内で開催することが決まった。第1回の会場に土浦市を選んだのは、コースの起伏が緩やかで移動しやすいうえ、カートでフェアウエーを走れるなど施設側の理解も得やすかったからだという。
協会の佐藤成定代表理事は「健常者のプロと互角に渡り合える選手も参加し、世界最高峰の大会になる」と強調する。問い合わせは協会(03・5758・3255)へ。
■逆境感じさせぬ力強さにひかれた 日本代表の浅野芳夫さん(66)
「地元開催だし、しっかり練習して日本チームに貢献したい」。代表に選ばれた浅野芳夫さん(66)=かすみがうら市=は意気込む。7月末に大会会場と同じゴルフ場で開かれた選考会で7人中3位に入り、過去2年の成績と合わせて選出された。会場は自宅から近く、利用したことも多くてコースは熟知。地の利を生かして大会に臨む。
北海道から長距離トラックを運転して戻る途中、橋の欄干に衝突して右足を失った。24歳の暑い夏だった。約10年後、当時勤めていた地元建設会社の社長に勧められてゴルフを始めた。50歳近くになって、ゴルフ仲間と地元の大会に出るようにもなった。そんななか訪れた栃木県内のゴルフ場で、壁に貼っていたポスターを見て障害者ゴルフを知った。
「初めて参加したときはすごく感動しましたよ。義手で美しいスイングをする人とか、半身マヒで車椅子に座ったままボールを正確に飛ばす人とかがいてね。逆境を感じさせない力強さが、ありましたよねえ」
7月末の代表選考会では、初日単独トップだったのに、2日目に10以上スコアを落とした。「まだまだなんです。日本代表なんておこがましい」。そんな言葉をたびたび口にする。努力でスコアは良くなり続ける。もしパラリンピックへの道が開けたら、ぜひ挑戦したいと強く思う。
「でも、なかなか自分の思い通りにならないのがゴルフ。それが一番の魅力なんですけど}
2014年8月17日03時00分 朝日新聞
これまでも各国の大会に国外から参加することはあったが、日本障害者ゴルフ協会(東京)など各国の障害者ゴルフ団体が協力して実行委員会をつくり、主催するのは初めて。
9月28日に前夜祭があり、29、30日は土浦市の「ワンウェイゴルフクラブ」を会場に交流コンペと公式練習、10月1〜3日に競技がある。男性は4人1組のチーム戦(上位3人のスコアの合算)と個人戦、女性は個人戦のみだ。
参加資格は、原則として肢体不自由の障害があるゴルファーで、人工臓器などの内部障害や聴覚、視覚に障害がある人はのぞく。ひざの可動域や筋力など、競技への影響度を加味した欧州の基準を元に選考する。約20カ国から60人程度が参加し、最大規模の大会になる見通しだ。
ゴルフは2016年のリオデジャネイロ五輪で112年ぶりに実施されるが、パラリンピックでは不採用に。日本障害者ゴルフ協会によると、国際パラリンピック委員会からは、採用条件として世界大会の定期的な開催をアドバイスされたという。
その後、欧州団体からの提案で、昨年末、日本国内で開催することが決まった。第1回の会場に土浦市を選んだのは、コースの起伏が緩やかで移動しやすいうえ、カートでフェアウエーを走れるなど施設側の理解も得やすかったからだという。
協会の佐藤成定代表理事は「健常者のプロと互角に渡り合える選手も参加し、世界最高峰の大会になる」と強調する。問い合わせは協会(03・5758・3255)へ。
■逆境感じさせぬ力強さにひかれた 日本代表の浅野芳夫さん(66)
「地元開催だし、しっかり練習して日本チームに貢献したい」。代表に選ばれた浅野芳夫さん(66)=かすみがうら市=は意気込む。7月末に大会会場と同じゴルフ場で開かれた選考会で7人中3位に入り、過去2年の成績と合わせて選出された。会場は自宅から近く、利用したことも多くてコースは熟知。地の利を生かして大会に臨む。
北海道から長距離トラックを運転して戻る途中、橋の欄干に衝突して右足を失った。24歳の暑い夏だった。約10年後、当時勤めていた地元建設会社の社長に勧められてゴルフを始めた。50歳近くになって、ゴルフ仲間と地元の大会に出るようにもなった。そんななか訪れた栃木県内のゴルフ場で、壁に貼っていたポスターを見て障害者ゴルフを知った。
「初めて参加したときはすごく感動しましたよ。義手で美しいスイングをする人とか、半身マヒで車椅子に座ったままボールを正確に飛ばす人とかがいてね。逆境を感じさせない力強さが、ありましたよねえ」
7月末の代表選考会では、初日単独トップだったのに、2日目に10以上スコアを落とした。「まだまだなんです。日本代表なんておこがましい」。そんな言葉をたびたび口にする。努力でスコアは良くなり続ける。もしパラリンピックへの道が開けたら、ぜひ挑戦したいと強く思う。
「でも、なかなか自分の思い通りにならないのがゴルフ。それが一番の魅力なんですけど}
2014年8月17日03時00分 朝日新聞