廃棄予定だった道後温泉本館(松山市道後湯之町)の貸浴衣を再生するプロジェクト「松山トリコ」がスタートし、商品の第1弾となるクッションが2日、披露された。市社会福祉協議会が地元女性クリエーターや障害者、高齢者と協力して製作し、手にした人が「松山のとりこになるように」という思いが込められている。
市道後温泉事務所によると、浴衣は色あせやほつれから年間70〜80着を廃棄していた。昨年秋ごろから市と市社協が活用方法を検討。女性クリエーターグループ「和音ファクトリー」が、湯玉模様を生かしながらワンポイントに伊予絣を取り入れたクッションを考案した。形や構造からお手玉を意味する「おじゃみクッション」と名付けた。
障害者就労支援事業所「なないろ工房」(松山市苞木)が貸浴衣をオリーブグリーンやからし色に染め上げ、高齢者グループ「和洋裁リメイク工房」が縫製。全4種類計100個を作った。
2日は本館前で、市社協の村上博会長が西泉彰雄副市長に本館休憩室用のクッション30個を贈呈した。染色に初めて挑戦した味酒町2丁目の久保さつきさん(25)は「赤色やコーヒー色にきれいに染まった。お客さんがゆっくり休めるようなクッションになれば」と完成を喜んだ。
本館1階売店でも1個2200円(エコバッグ付きは2500円)で販売。売り上げは社会福祉事業に充てる。
2014/09/03 10:31 【愛媛新聞】
市道後温泉事務所によると、浴衣は色あせやほつれから年間70〜80着を廃棄していた。昨年秋ごろから市と市社協が活用方法を検討。女性クリエーターグループ「和音ファクトリー」が、湯玉模様を生かしながらワンポイントに伊予絣を取り入れたクッションを考案した。形や構造からお手玉を意味する「おじゃみクッション」と名付けた。
障害者就労支援事業所「なないろ工房」(松山市苞木)が貸浴衣をオリーブグリーンやからし色に染め上げ、高齢者グループ「和洋裁リメイク工房」が縫製。全4種類計100個を作った。
2日は本館前で、市社協の村上博会長が西泉彰雄副市長に本館休憩室用のクッション30個を贈呈した。染色に初めて挑戦した味酒町2丁目の久保さつきさん(25)は「赤色やコーヒー色にきれいに染まった。お客さんがゆっくり休めるようなクッションになれば」と完成を喜んだ。
本館1階売店でも1個2200円(エコバッグ付きは2500円)で販売。売り上げは社会福祉事業に充てる。
2014/09/03 10:31 【愛媛新聞】