11月30日、千葉県柏市の吉田記念テニスセンターで、NEC全日本選抜車いすテニス選手権大会が開幕した。今年で22回を数える本大会は、男女の日本ランキング上位8名、クァード(重度障害者クラス)4名による、日本一を決する重要な大会。
振り返れば今年は、ロンドンパラリンピックに日本からは9名が参戦。その金メダリストの国枝慎吾をはじめ、クァードのダブルスで4位となった諸石光照、川野将太を含む国内トッププレーヤーが柏に集結した。12月2日の決勝に向けて、アスリートたちの白熱した試合展開が予想される。
初日に最大の注目を集めたのは、シングルス予選ラウンドロビンのグループAで実現した、国枝対齋田悟司。国枝は周知の通り世界?1選手。齋田は本大会13度の最多優勝記録保持者だ。切磋琢磨し合ったライバルであり、日本の車いすテニス界をけん引してきた2人が激突。
スピード&パワーの打ち合いは、驚異だった。終わってみれば6-1、6-2と国枝の一方的なスコアだったが、息をのむ見応えある内容。特に第1セットの第4ゲームは3回におよぶデュースにもつれたが、国枝が得意のバックハンドでストレートリターンを決め、流れを引き寄せた。
その国枝はベースライン後方より、勢いよく前に出ながらリターンし、打ったらすぐに後ろを振り返ってコートカバーリングに向かうスタイル。この動きが、ほかのどの選手よりも素早くて、ダイナミックだ。
「昨年はケガでこの大会は欠場したので、地元柏でプレーできることをより一層楽しみにしています」と抱負を語る国枝。過去5度の優勝があるが、タイトル奪取への思いは例年以上に強いに違いない。
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※写真は、がっちりと握手を交し、互いの健闘を称え合った国枝(右)と齋田
テニスナビ-更新:2012.11.30
振り返れば今年は、ロンドンパラリンピックに日本からは9名が参戦。その金メダリストの国枝慎吾をはじめ、クァードのダブルスで4位となった諸石光照、川野将太を含む国内トッププレーヤーが柏に集結した。12月2日の決勝に向けて、アスリートたちの白熱した試合展開が予想される。
初日に最大の注目を集めたのは、シングルス予選ラウンドロビンのグループAで実現した、国枝対齋田悟司。国枝は周知の通り世界?1選手。齋田は本大会13度の最多優勝記録保持者だ。切磋琢磨し合ったライバルであり、日本の車いすテニス界をけん引してきた2人が激突。
スピード&パワーの打ち合いは、驚異だった。終わってみれば6-1、6-2と国枝の一方的なスコアだったが、息をのむ見応えある内容。特に第1セットの第4ゲームは3回におよぶデュースにもつれたが、国枝が得意のバックハンドでストレートリターンを決め、流れを引き寄せた。
その国枝はベースライン後方より、勢いよく前に出ながらリターンし、打ったらすぐに後ろを振り返ってコートカバーリングに向かうスタイル。この動きが、ほかのどの選手よりも素早くて、ダイナミックだ。
「昨年はケガでこの大会は欠場したので、地元柏でプレーできることをより一層楽しみにしています」と抱負を語る国枝。過去5度の優勝があるが、タイトル奪取への思いは例年以上に強いに違いない。

※写真は、がっちりと握手を交し、互いの健闘を称え合った国枝(右)と齋田
テニスナビ-更新:2012.11.30