県は5日、障害者用体育館を岐阜市内に整備する方針を明らかにした。現在、新築工事中の岐阜希望が丘特別支援学校(岐阜市鷺山向井)の整備計画を変更。同校の平屋建て体育館を2階建てにし、1階を同校、2階を一般の障害者が使う。県内に障害者用体育館ができるのは初めてで、2017年度の供用開始を目指す。
同日、岐阜市内で開いた県障害者施策推進協議会で明らかにした。県議会9月定例会に提出される補正予算案に調査費などの約1400万円が盛り込まれる。本年度中に設計と土地の造成工事を行い、来年度の着工を目指す。
障害者用体育館は、車いすで動き回っても大丈夫なように床を強化。車いすで昇降できる大型エレベーター2基も設ける。今後、障害者団体の意見を聞いて設計に反映させる。
2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、県は選手強化の方針を示している。通年利用が可能な障害者向け屋内温水プール「新福祉友愛プール(仮称)」も16年度の供用開始を目標に同校の隣接地に整備中。
県は同校一帯で障害者用運動施設の集積・再整備を進めており、障害者の競技力向上とともに、スポーツを通した社会参加に弾みを付ける考え。
2014年09月06日10:02 岐阜新聞