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在宅の障害者どう支える 医療、教育、家庭連携を 関係者集い久留米で講演会

 痰(たん)の吸引など医療的ケア(医ケア)が必要な重症心身障害者について、病院や特別支援学校での支援策を考える講演会が6日、久留米市の聖マリア学院大学であり、医師や看護師が家庭と各機関の連携の必要性を訴えた。

 福岡の医療と教育を考える会が主催し、支援学校の教員や保護者など約120人が参加した。

 飯塚病院の岩元二郎小児科部長は保護者の要望を受け、18歳未満の障害児を対象に呼吸管理や薬物療法が適正かどうか検査する形で、一時預かりを実施していることを報告。同病院の時津晴美看護師は受け入れ年齢の引き上げや保護者の病気など緊急時の課題を説明し、「要望をどこまで取り入れるか。在宅生活を送る子どもと家族を支える良い方法を病院全体で考えていきたい」と述べた。

 一方、福岡市立心身障がい福祉センターの宮崎千明センター長は、本年度から県教育委員会が特別支援学校で教員による医ケアの実施を認めたことを踏まえ、学校現場のケアの進め方について説明。保護者や医療機関との連携のほか、医療事故につながりかねない「ヒヤリハット」事例の分析の重要性を訴え、「子どもたちのために医ケアを半歩でも一歩でも進めてほしい」と呼び掛けた。

=2014/09/07付 西日本新聞朝刊=


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