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弘明寺商店街で「おみせサンタ」企画、障害者もその親もみんなで参加/横浜

 店の前は通るけれど、入ったことはない…。そんな地域の子どもや障害者、その親たちに、商店街を「再発見」してもらおうというイベント「おみせサンタ」を、横浜市南区の「横浜弘明寺商店街」(鈴木一正理事長)が企画中だ。スタンプラリーで回る店舗では、店主らがサンタクロースの衣装でお出迎え。周辺の障害者施設などにも参加を呼び掛けており、同商店街は「小さい子も、障害があっても安心して買い物ができる場所だと知ってもらえれば」と話している。

 7、8の両日、市内で初めて開かれる「おみせサンタ」は、「サンタになって横浜に笑顔のプレゼントを」との趣旨で2009年から続く「横浜サンタプロジェクト」の一環。南区社会福祉協議会と横浜市ボランティアセンターが、「身近な場所で社会貢献できる仕組みを」と横浜弘明寺商店街に協力を呼び掛けた。

 横浜最古の寺・弘明寺観音の門前町として発展してきた同商店街。社協側は「断られるのでは」と心配していたというが、以前から障害者と一緒にイベントを手掛けてきたこともあり、長谷川史浩販売促進委員長らが二つ返事で引き受けた。

 イベントの特長は、「売り上げ増」ではなく、「地域住民と商店街の交流」そのものを目的にしていること。歳末大売り出し期間中ではあるものの、このイベント用のセール品は用意しない。

 代わりに行うのが、スタンプラリーだ。商店街周辺にある10カ所ほどの障害児者施設や地域子育て支援拠点に用紙を配り、当日、塗り絵やイラストを持って行くと参加できる。

 ラリーには、商店街に加盟する約130店のうち、靴店や衣料品店、飲食店、弁当総菜店など10店が参加。各店で出されるクイズを解き、スタンプを集めると記念グッズがもらえる。クイズは「難しくないが、店の人と話をしないと分からないもの」ばかり。「対話」という商店街の特色を体感してほしいからだ。

 「地域密着」を自任してきた商店街だが、「近くにこんなに多くの福祉施設があるとは知らなかった」と細井勇人副委員長。南区社協は「身近な商店街が『気軽に出掛けられる場所』になれば、障害児者の世界が広がる」と期待する。長谷川委員長は「まずは互いに顔の見える関係に」と肩肘張らないイベントづくりを目指す。

 「おみせサンタ」は午後2〜5時。スタンプラリーに合わせ、同区社協が特設ブースを設置、区内に住む障害者が制作したクッキーや手芸品も販売。また、寄せられたイラストや塗り絵は、15日にパシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれる「横浜サンタプロジェクト」で展示される。

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「おみせサンタ」をPRする長谷川・販売促進委員長(前列左)ら=横浜市南区の横浜弘明寺商店街

カナロコ(神奈川新聞)-2012年12月2日

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