◇奈良で県障害者芸術祭
心身に障害を持つ人が制作した絵画や演劇などを披露する「県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA 2014―15」(県主催)が31日、奈良市の県文化会館などで始まった。8日までの会期中、街中に作品が展示される。
「障害のある人とない人のつながり」をテーマに12年に始まり、今回で4回目。同館や東大寺、奈良女子大講堂、近鉄奈良駅周辺のカフェや雑貨店など44店舗で、障害者の書や絵画、写真などを展示。障害者らによる人形劇もある。
東大寺大仏殿前であったオープニングセレモニーで、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の障害者と県内の障害者が描いた絵を組み合わせて作った旗「幡ばん」(横0・9メートル、縦7メートル)が掲げられた。
制作者の1人、盛岡市の村上幸太郎さん(29)は「色鉛筆でいろんな色の花を書いた。作品がきれいにまとまった幡を、たくさんの人に見てもらいたい」と話していた。
2015年02月01日 読売新聞