障害のある人の就労支援などに取り組むNPO法人「あかり広場」(鳥取県米子市皆生温泉2丁目、渡部恵子代表)は1月、利用者の作品の鑑賞と食事が楽しめるギャラリー&レストラン「O'tyano Second(オッティアーノ・セカンド)」を同市東倉吉町に開店する。運営の中心となるのは互いに異なる障害を抱える同NPO職員と利用者スタッフ。フォローし合いながら、笑顔あふれる店づくりを目指す。
同NPOが既に運営しているカフェレストラン「O'tyano」(同市皆生温泉2丁目)が好評なことから、2号店として1月16日に開店する。
開店間近の店内にはカラフルにペイントした石など、同NPOのサービス事業を利用する人たちが制作したオブジェがずらり。マグネットなど小物の販売も行う。渡部代表は「作品が皆さんの目に触れることで利用者も頑張れる」と話す。
彩り豊かな10食限定の「オッティアーノランチ」(500円)をはじめカレーライス、スイーツセットなどの料理は、職員の森田次江さん(59)が担当する。
森田さんは5年前に同NPOで働き始めた当初、聴覚障害があるため利用者とのコミュニケーションに戸惑いもあったが、持ち前の笑顔と優しさで、今では利用者にとって欠かせない存在だ。ホール担当の吉田万里佳さん(24)は「森田さんは優しいし面白い。料理が上手で、すごい」と信頼を寄せる。
「お客さまの言葉を一生懸命読みとって頑張りたい。たくさんの方に来てほしい」と森田さん。電話の取り次ぎなど、利用者スタッフが森田さんをサポートする場面もある。スタッフの船岡一雄さん(46)は「一緒に頑張っていきたい。仕事は楽しいです」と笑顔を見せた。
渡部代表は「なかなか伝わらなくてもお互いイライラしたりしない。緩やかなスピードで接するこの人たちの姿を見る中で、気付かせてもらったことがたくさんある」と言う。障害がある人にも健常者にも笑顔で来てもらえる店を目指している。
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来店客を「笑顔で迎えます」と張り切る(左から)船岡さん、森田さん、吉田さん=米子市東倉吉町の「オッティアーノ・セカンド」
日本海新聞-2012年12月30日
同NPOが既に運営しているカフェレストラン「O'tyano」(同市皆生温泉2丁目)が好評なことから、2号店として1月16日に開店する。
開店間近の店内にはカラフルにペイントした石など、同NPOのサービス事業を利用する人たちが制作したオブジェがずらり。マグネットなど小物の販売も行う。渡部代表は「作品が皆さんの目に触れることで利用者も頑張れる」と話す。
彩り豊かな10食限定の「オッティアーノランチ」(500円)をはじめカレーライス、スイーツセットなどの料理は、職員の森田次江さん(59)が担当する。
森田さんは5年前に同NPOで働き始めた当初、聴覚障害があるため利用者とのコミュニケーションに戸惑いもあったが、持ち前の笑顔と優しさで、今では利用者にとって欠かせない存在だ。ホール担当の吉田万里佳さん(24)は「森田さんは優しいし面白い。料理が上手で、すごい」と信頼を寄せる。
「お客さまの言葉を一生懸命読みとって頑張りたい。たくさんの方に来てほしい」と森田さん。電話の取り次ぎなど、利用者スタッフが森田さんをサポートする場面もある。スタッフの船岡一雄さん(46)は「一緒に頑張っていきたい。仕事は楽しいです」と笑顔を見せた。
渡部代表は「なかなか伝わらなくてもお互いイライラしたりしない。緩やかなスピードで接するこの人たちの姿を見る中で、気付かせてもらったことがたくさんある」と言う。障害がある人にも健常者にも笑顔で来てもらえる店を目指している。

来店客を「笑顔で迎えます」と張り切る(左から)船岡さん、森田さん、吉田さん=米子市東倉吉町の「オッティアーノ・セカンド」
日本海新聞-2012年12月30日