国土交通省は21日、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、羽田、成田両空港から都心までの交通機関で重点的にバリアフリー化を進める方針を決めた。16年度予算の概算要求に関連経費を盛り込む。
車いすでも乗り降りしやすいリフト付きバスの導入や、駅のエレベーターの大型化を進める。羽田空港国際線旅客ターミナルや東京駅では、9月中旬に、車いす用のスロープなどを備えたタクシーだけが待機できるレーンを設ける。
リフト付きバスは両空港と都心を結ぶ路線で来年1月にも試験運行を始める。国が車両購入費の一部を補助する制度が既にあり、バス会社に活用を促す。
五輪を記念したデザインの自動車用ナンバープレートの交付を15年度中に始める予定で、受け取った人からの寄付金も財源に充てる。
地方でも観光地を中心にバリアフリー化を進めるため、高齢者や障害者の旅行を支援する窓口の増設などに取り組む。
2015年8月22日 東京新聞