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手作りケチャップ味わって 尾鷲の障害者施設開発


 尾鷲市三木里町の障害者就労支援施設「やきやまふぁーむ」は、利用者が栽培しているトマトを使ったオリジナルの「とまとけちゃっぷ」を開発した。トマトなど原材料の生産から、ケチャップの製造、商品のシール貼りまですべて利用者の手作りだ。 


 施設ではさまざまな障害のある十〜六十代の三十四人が、同町内の休耕地などを借りて、シイタケや大根、タマネギなどの栽培に取り組んでいる。一昨年秋から、二棟のビニールハウスでトマトの栽培を始め、四百二十株を育てている。収穫は今月から始まり、七月まで続く。


 ケチャップは収穫したトマトの皮をむいてミキサーにかけ、四時間煮詰めて作る。トマトの味を引き立てるよう煮詰める段階で、施設で収穫したタマネギやニンニク、トウガラシなどを加えた。甘くほんのり酸味を利かせた味わいは、ケチャップだけでなくパスタソースなどにも使える。


 トマトの収穫は利用者全員で、ケチャップ作りは女性四人、男性一人が担当している。週一回、二日間かけて四十本を製造し、瓶にシールを貼ったり、ふたに飾り付けをしたりするのも利用者の仕事だ。同施設の塩崎丈夫統括本部長(54)は「皆がケチャップ作りを心から楽しんでいる。丹精して作っているので、ぜひ手作りの商品を味わってほしい」と話している。


 一本二百八十グラムで六百円。尾鷲市向井の「夢古道おわせ」、熊野市久生屋町の「里創人 熊野倶楽部(くらぶ)」、同市飛鳥町の「道の駅熊野きのくに」、御浜町阿田和の「道の駅パーク七里御浜」で販売している。

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やきやまふぁーむが開発した「とまとけちゃっぷ」=尾鷲市三木里町で

中日新聞-2013年1月20日

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