「ここ数年、障害者という呼び方が差別的な響きを含んでいるということで、(障碍者)や(障がい者)といった書き方に改めようという動きがありますが、僕は納得できません。表記を少し変えたからといって、何が変わるというのでしょう」――。
アピタルでエッセイと小説(ショートショート)を連載中の立石芳樹さんは、今週の記事でそう訴えています。
筆者プロフィールにあるとおり、立石さんは、生まれてすぐに「脳性マヒ」と診断された「障害者」です。
立石さんの文章には続きがあり、「障害者と呼ばれて傷つく人がいるのなら、その声には真摯に耳を傾ける必要があると思います。けれど、だからといって、表面上の言葉だけを変え、そのことで問題の本質から目をそむけようとする動きには、絶対に反対です」と結んでいます。
この記事に対しては早速、読者からも自らの体験に基づいた反応が寄せられています。
自治体などでも検討されていたこの呼称問題は、当時の鳩山内閣がそれまでの「障害者施策推進本部」を廃止して「障がい者制度改革推進本部」を設置したことで、各地で言い換えの動きが加速しました。 ただ、その推進本部でも呼称問題は議論にはなったものの、結論は出ていません。
国の「障害者基本計画」は今年度に期限を迎え、2013年度からは新しい基本計画がスタートする見込みですが、呼称をあらためるところまでは至っていません。同様に、「障害者基本法」などの法律用語も、今のところそのままです。
簡単には答えが出ないこの問題。読者のみなさまはどう考えますか?
朝日新聞-2013年1月21日
アピタルでエッセイと小説(ショートショート)を連載中の立石芳樹さんは、今週の記事でそう訴えています。
筆者プロフィールにあるとおり、立石さんは、生まれてすぐに「脳性マヒ」と診断された「障害者」です。
立石さんの文章には続きがあり、「障害者と呼ばれて傷つく人がいるのなら、その声には真摯に耳を傾ける必要があると思います。けれど、だからといって、表面上の言葉だけを変え、そのことで問題の本質から目をそむけようとする動きには、絶対に反対です」と結んでいます。
この記事に対しては早速、読者からも自らの体験に基づいた反応が寄せられています。
自治体などでも検討されていたこの呼称問題は、当時の鳩山内閣がそれまでの「障害者施策推進本部」を廃止して「障がい者制度改革推進本部」を設置したことで、各地で言い換えの動きが加速しました。 ただ、その推進本部でも呼称問題は議論にはなったものの、結論は出ていません。
国の「障害者基本計画」は今年度に期限を迎え、2013年度からは新しい基本計画がスタートする見込みですが、呼称をあらためるところまでは至っていません。同様に、「障害者基本法」などの法律用語も、今のところそのままです。
簡単には答えが出ないこの問題。読者のみなさまはどう考えますか?
朝日新聞-2013年1月21日