障害者の就労を支援する那須塩原市高砂町の「ウイングル那須塩原センター」(本社・東京都港区)が開所から3年目を迎え、多くの利用者を社会に送り出している。利用後の面談など細やかなサポートが、利用者や家族にも好評だ。
大田原市内の郵便局に勤める森道子さん。センター事務所で今月、スタッフと談笑する姿があった。
スタッフから「仕事はどう?」と尋ねられると「楽しい。就職したことで両親を食事に連れて行けるし、プライベートも充実している」とうれしそうだ。
森さんは以前、クリーニング店や箱を組み立てる軽作業などの仕事をしていたが、どれも長続きしなかったという。
11年1月から昨年11月ごろまでセンターを利用。広告を封筒に入れる作業が皆より速く、リーダーシップもあり、自信につながった。そうした技術で役に立てる職種を探していたところ、今回の郵便局が見つかった。
森さんは「身だしなみや敬語の使い方を教わったことが役に立っている」と満足そう。森さんの父(66)は「利用後まで面倒をみてもらい、安心している。利用して良かった」と話している。
ウイングルは障害者の就労支援などで全国展開。那須塩原センターでは、約20人の身体障害や精神障害者らが利用し、パソコンの操作方法やビジネススキルを学ぶ。
同センターによると、昨年11月までに、事務や作業業務、調理補助などの職種に50人の就労者を輩出。設立当初は、半年以内の離職率が約2割を占めたが、個別面談で仕事の状況や悩みをより詳しく聞くなどしてケア。面談での内容を企業に伝え、企業からの要望は本人に話し、両者に改善を促している。その結果、11年度の就労者20人中、離職したのは1人で、昨春からはこれまで19人が就職し、辞めたのは1人という。
センターでは見学会を開いている。2月は13日午前10時、就職相談会は5日午前10時。問い合わせは同センター(電話0287・73・2570)。平日は午前9時〜午後6時。
毎日新聞 2013年01月31日 地方版
大田原市内の郵便局に勤める森道子さん。センター事務所で今月、スタッフと談笑する姿があった。
スタッフから「仕事はどう?」と尋ねられると「楽しい。就職したことで両親を食事に連れて行けるし、プライベートも充実している」とうれしそうだ。
森さんは以前、クリーニング店や箱を組み立てる軽作業などの仕事をしていたが、どれも長続きしなかったという。
11年1月から昨年11月ごろまでセンターを利用。広告を封筒に入れる作業が皆より速く、リーダーシップもあり、自信につながった。そうした技術で役に立てる職種を探していたところ、今回の郵便局が見つかった。
森さんは「身だしなみや敬語の使い方を教わったことが役に立っている」と満足そう。森さんの父(66)は「利用後まで面倒をみてもらい、安心している。利用して良かった」と話している。
ウイングルは障害者の就労支援などで全国展開。那須塩原センターでは、約20人の身体障害や精神障害者らが利用し、パソコンの操作方法やビジネススキルを学ぶ。
同センターによると、昨年11月までに、事務や作業業務、調理補助などの職種に50人の就労者を輩出。設立当初は、半年以内の離職率が約2割を占めたが、個別面談で仕事の状況や悩みをより詳しく聞くなどしてケア。面談での内容を企業に伝え、企業からの要望は本人に話し、両者に改善を促している。その結果、11年度の就労者20人中、離職したのは1人で、昨春からはこれまで19人が就職し、辞めたのは1人という。
センターでは見学会を開いている。2月は13日午前10時、就職相談会は5日午前10時。問い合わせは同センター(電話0287・73・2570)。平日は午前9時〜午後6時。
毎日新聞 2013年01月31日 地方版