■ハンドブック、新たに作成 特性に応じた方法紹介
高齢者や障害者ら災害時に支援を必要とする「災害時要援護者」の避難支援について、県は障害の特性に応じた支援方法をまとめたハンドブックを新たに作成する。1日開いた市町村の防災担当者らを対象にした説明会で内容を示した。
支援方法を具体的にハンドブックに示すことで、要援護者支援への理解を深めてもらい、支援者の心理的負担を軽減するのがねらい。A5判52ページで、要援護者の特性に応じた避難支援の紹介をはじめ、担架を使わない搬送方法や災害時伝言ダイヤルなどの基本情報も盛り込む。
ハンドブックには支援の前提として、「支援者自身や家族の安全を確保した上で支援に取り組む」よう明記。視覚や聴覚などの障害のほか、乳幼児や在住外国人への支援方法についてもそれぞれのケース別に支援ポイントを紹介する。
聴覚障害者への対応では、手話の例をイラストを付けて説明するなど、わかりやすさを重視。日本語に不慣れな在住外国人用に、理解しやすい日本語への言い換え例なども記載する。
県総合防災課は「具体的な記述を心がけた。援護が必要な方への支援をより充実させ、災害時の犠牲者を1人でも少なくしたい」としている。3月末までに4万部を発行予定で、各市町村に配布し自治会などを通じて支援にあたる住民に届ける。
災害時の要援護者支援をめぐっては、市町村が定義などを規定する「全体計画」は今年1月時点で30市町村が策定している。しかし、要援護者ごとの支援方法を定める「個別計画」については、個人情報の取り扱いなどがネックとなり、策定し更新を続けている自治体は湯浅町や田辺市など12市町にとどまっている。
MSN産経ニュース-2013.2.2 02:18
高齢者や障害者ら災害時に支援を必要とする「災害時要援護者」の避難支援について、県は障害の特性に応じた支援方法をまとめたハンドブックを新たに作成する。1日開いた市町村の防災担当者らを対象にした説明会で内容を示した。
支援方法を具体的にハンドブックに示すことで、要援護者支援への理解を深めてもらい、支援者の心理的負担を軽減するのがねらい。A5判52ページで、要援護者の特性に応じた避難支援の紹介をはじめ、担架を使わない搬送方法や災害時伝言ダイヤルなどの基本情報も盛り込む。
ハンドブックには支援の前提として、「支援者自身や家族の安全を確保した上で支援に取り組む」よう明記。視覚や聴覚などの障害のほか、乳幼児や在住外国人への支援方法についてもそれぞれのケース別に支援ポイントを紹介する。
聴覚障害者への対応では、手話の例をイラストを付けて説明するなど、わかりやすさを重視。日本語に不慣れな在住外国人用に、理解しやすい日本語への言い換え例なども記載する。
県総合防災課は「具体的な記述を心がけた。援護が必要な方への支援をより充実させ、災害時の犠牲者を1人でも少なくしたい」としている。3月末までに4万部を発行予定で、各市町村に配布し自治会などを通じて支援にあたる住民に届ける。
災害時の要援護者支援をめぐっては、市町村が定義などを規定する「全体計画」は今年1月時点で30市町村が策定している。しかし、要援護者ごとの支援方法を定める「個別計画」については、個人情報の取り扱いなどがネックとなり、策定し更新を続けている自治体は湯浅町や田辺市など12市町にとどまっている。
MSN産経ニュース-2013.2.2 02:18