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すごろくで差別解消を啓発

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障害への理解 わかりやすく

 サイコロを振りながら、障害への理解を深めて――。横浜市は17日、「障害のある人もない人もみんながいっしょに暮らす横浜すごろく」を市庁舎や区役所で配布し始めた。学校や職場など10場面を設定し、悪いことと良いことを考える仕組み。市は「遊びの場でも学びの場でも活用してほしい」と呼びかけている。

 すごろくづくりは、今年4月に施行された障害者差別解消法を踏まえた横浜市の取り組みの一環。今回は主に知的障害への理解を目的とし、知的障害がある3人が作成に参加した。

差別の場面を設定

 各マス目に設定された場面で良いこと、悪いことを考えながらコマを進める仕組みで、各マス目には差別が起きやすい場面を設定。「どのようなことが障害のある人にとって差別になるのか」「障害がある人にとってどのような配慮が必要なのか」を理解するため、横浜市が昨年実施した「障害者差別に関する事例の募集」で寄せられた中から10場面を選んだ。

 例えば、職場での名前の呼び方について、「障害がある人だけを呼び捨てで呼ぶ」は悪いことで1回休み、「障害がある人もない人も同じ呼び方で呼ぶ」は良いことで1つ進むとしている。そのほか、病院や公共施設の利用、役所の窓口の対応、地域の行事への参加といった場面での差別についても取り上げている。

 すごろくの裏面では障害者差別解消法の要点として「不当な差別的取扱い」と「合理的配慮」について掲載。イラスト付きの具体例を挙げて紹介している。

 すごろくづくりに参加したメンバーは「障害を知らない1人でも多くの人に、このすごろくをやってほしい。障害のある人もこのすごろくをやって自分と違う障害のことを感じてほしい」「このすごろくを見たり、みんなで遊んだりして、障害者差別のことをもっと知ってほしい」とコメント。

 市の担当者は「障害がある人もない人も気軽に交流できる機会を作ることが大切。適切な配慮を受けられるよう理解を深めていく取り組みを進めたい」と話す。

 配布場所は各区役所広報相談係、市庁舎1階市民情報センター。配布部数は800部。

2016年8月25日   タウンニュース


「怒り通り越す」被害者男性の家族 相模原事件

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神奈川県相模原市の障害者施設で入所者ら46人が死傷した事件から26日で1カ月です。被害者の男性と家族がANNの取材に応じ、「怒りを通り越している」と話しました。

 障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者・尾野一矢さん(43)は、2階の部屋で寝ていた時に腹や首などを刺されました。今は相模原市内の病院で治療を受けています。
 父・剛志さん:「ここまで傷があって、まだこの下も穴が開いている」
 母・チキ子さん:「遠くを見ているような。ジーッとして」
 父・剛志さん:「怖がっているというか、自分がどうなっているか不安だと思う」
 警察によりますと、逮捕された植松聖容疑者(26)は「障害者はいなくなればいいと思った」と供述しています。
 父・剛志さん:「怒りは通り越していると思います。わーっと騒いだからどうなのって。それよりも自分の子どもを幸せにするかを考えないと、あいつ(植松容疑者)に負けたことになるから」
 家族は施設に戻ることを望んでいますが、退院のめどは立っていません。
 母・チキ子さん:「(Q.事件からまもなく1カ月だが?)なんか、だんだん苦しくなります」

2016/08/25    テレビ朝日

盲導犬を連れた男性が転落死「ホーム転落だけじゃない、視覚障害者の恐怖体験」

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「下がってください!」

 駅員が叫んだアナウンスは届かなかった。非常停止ボタンも間に合わなかった。

 東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で15日午後5時45分ごろ、盲導犬を連れた東京都世田谷区の会社員・品田直人さん(55)がホームから転落し、渋谷行き電車に轢かれて死亡した。転落を防ぐホームドアは設置されていなかった。警視庁赤坂署は事故原因などを詳しく調べている。

 近隣住民らの話によると、品田さんは今年3月、北海道江別市から妻と子ども4人の家族6人で引っ越してきた。10数年前に目の病気を患い、日中の明るい時間以外はほとんど見えないことなどを周囲に話していたという。

「愛犬の名前はワッフル。毎朝、一緒に出勤していた。どうしてこんなことになってしまったのか」(近所の住民)

 品田さんは高校の数学教師を経て、'06年から江別市の元野幌めぐみ幼稚園で約2年半、園長を務めた。同園の小原愛香園長(43)は「温和でまっすぐな人でした」と話す。

「視野が狭くて真下が見えないため、園児の前でトイレットペーパーの芯を目にあて“先生はこのくらいしか見えないんだ。もし、ぶつかってもわざとじゃないから許してね”と話していました。一生懸命で、熱心で、人の痛みがわかる先生でした」(小原園長)

盲導犬にも介助しようがない場面はたくさんある

 北海道盲導犬協会によると、ワッフル号はラブラドールレトリバーの4歳メス。品田さんには2頭目の盲導犬で'14年5月から貸与されていた。

 転落現場付近のホームの幅は約3メートルと狭く、支柱が点字ブロックに食い込んでいる(写真参照)。右手でワッフル号のハーネスをつかんでいた品田さんが線路側を歩き、徐々に左にずれて柱の手前約5メートルで線路に転落した。ワッフル号はホームに残って無事だった。

 全日本視覚障害者協議会の山城完治理事(60)は事故後の18日、現場を歩いた。

「点字ブロック上に柱があるということは、柱にぶつかるように誘導しているのと同じ。激突を避けるために点字ブロックを離れれば、進行方向を間違えるおそれがある。ホームドアを1日も早く設置してほしい」(山城氏)

 視覚障害者は自分の立ち位置やどの方向を向いているかを把握するのが難しいという。

「盲導犬を連れていても車にぶつかることがある。犬にも介助しようがない場面はたくさんある。周囲の人は“盲導犬を連れているから大丈夫だろう”などと勝手に解釈せず、積極的に声をかけてほしい」

ホームから転落しそうになった経験がある人は59.9%

 別の団体にも話を聞いた。

 日本盲人会連合に加盟する東京都盲人福祉協会の笹川吉彦会長(82)は「事故現場は騒音がひどかった」と話す。

「私たちは音が頼り。銀座線は本数が多く、線路を挟んだ反対方面のホームを含めてひっきりなしに電車がやってきた。地下なので音が大きく反響し、どちらのホームに電車が入ったのかわからないこともありました」(笹川氏)

 笹川氏は'50年に失明して以降、駅ホームから3回転落したことがある。最も怖かったのはJR高田馬場駅の山手線ホームから転落したとき。

「昼どきで予備校生の人波に押され、点字ブロックを離れてしまった。線路に落ちて頭上でバババッと大きな警告音を鳴らされたときは、もうダメだと思いました」(笹川氏)

 落ちたのは停まった車両の目の前。幸いケガはなかった。

 視覚障害者の転落経験は多い。'11年に全盲の男性がJR目白駅のホームから転落して亡くなった事故をきっかけに、日本盲人会連合はアンケート調査を行った。有効回答252人中、ホームから転落したことのある人は92人で36.5%。ホームから転落しそうになった経験がある人は151人で59.9%を占めた。

「全9路線179駅中、ホームドア設置ずみは85駅で47%。100%設置を目指しています。銀座線は大規模工事中の渋谷と新橋を除く全駅で'18年度末に設置完了予定です」(東京メトロ広報部)

「一緒に電車に乗りましょう」

 恐怖体験はホーム転落だけにとどまらない。前出の笹川氏が日常の恐怖を例示する。

「電車がホームに着いた途端、発車のベルが鳴る。私たちは乗り遅れないよう、できるだけホーム端の乗車口近くに立っていたい。危ない場所にいる私たちを見つけたら、勇気を持って声をかけていただけるとありがたい」(笹川氏)

 ただし、黙って身体に手をかけるのはNG。何をされるのか、と恐怖を感じるからだ。「一緒に電車に乗りましょう」などと声をかけ、白杖や盲導犬のハーネスを持つ手とは逆の上腕をつかんで半歩前を先導してほしいという。

 視覚障害者向けに、3パターンの黄色い点字ブロック(写真参照)でルートが示されている。1ブロックは約30~40センチ四方と小さく、歩幅が大きい男性はうっかりまたいでしまうこともある。ブロックの意味を覚えておくとスムーズに案内できる。

「改札口付近の点字ブロックの上にずっと立っている人がいる。足ツボを刺激して気持ちいいのかどうか知りませんが、ブロックの上には立ち止まらないでください」(笹川氏)

 歩きスマホ、携帯電話で話しながらの歩行、後ろ手にカートをコロコロ転がして歩くのも怖い。ラグビーのステップを踏むように人波をすり抜けていく人は恐怖でしかない。

「足がすくみ、白杖を折られることもある。コロコロにひっかけられて転ばされることもある。ぶつかるまで私たちにはわかりません」(笹川氏)

 路上にも恐怖はある。横断歩道が最も怖いという。

「都内で信号機から誘導音が出るのは朝8時から夜8時まで。それ以外の時間は周囲に神経を使い、車の走行音などで判断するしかなくなります。ドライバーに見えるように白杖を大きく振りながら道を渡ることもある」(笹川氏)

 極端に大きな音や、その逆に聞き取れない静かな音で迫られるのも怖い。オートバイが爆音をとどろかせると思わず立ち止まる。後ろから無音で自転車が猛スピードで脇をすり抜けていく。走行音が静かなハイブリッド車などの接近に気づくのも難しい。

 目をつぶって外を歩く。それがどれほど怖いか少しは想像できるはずだ。しかし、周囲の手助けがあればその恐怖は遠ざけることができる。

 

警告ブロック=5×5の25点のドットで構成し、危険な場所などを示す。この先に階段があるときや改札口の手前、壁の手前などに置かれる。(写真右下)誘導ブロック=4本の太いラインで構成し、進行方向を示す。ホーム、トイレ、改札口などへブロックを直線につなげて案内する

週刊女性2016年9月6日号より

(相模原事件が投げかけるもの:上)優生思想、連鎖する怖さ

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 相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件から26日で1カ月。「目標は重複障害者が安楽死できる世界」。容疑者が衆院議長あての手紙などに記したとされる言葉は、障害者の命と尊厳をないがしろにした過去の思想と政策を思い起こさせる。歴史を見つめ、事件が投げかけるものを考える。

  ヒトラーの思想が降りてきた――。容疑者は関係者にそう語ったという。ナチスドイツは、重い障害のある人を「価値なき生命」とみなし、「安楽死」計画(T4作戦)を遂行した。ガス室、薬物などで殺戮(さつりく)された犠牲者は最終的に20万人以上という。これに先立つ「遺伝病子孫予防法」で40万人が断種させられた。障害者の大量殺戮は、後にユダヤ人の大虐殺の原型になったとされている。

 「T4作戦のおぞましい思想が、70年以上の時空を超えてよみがえったようだ」。日本障害者協議会代表の藤井克徳さんは言う。

 視覚に障害のある藤井さんは昨年、ドイツ・ハダマーの精神科病院を訪ねた。障害者を殺戮したガス室跡が残る。現地の説明では、シャワーを浴びると言われて裸にされ、1回50人が同時に殺された。死亡後、金歯などが抜き取られたという。「労働能力で人間の価値に優劣をつけ強者だけを残そうという優生思想は、非障害者には無縁に思える。だが高齢者、病人と、弱者探しは連鎖する。これが優生思想の怖さだ」

  ■経済の混乱も背景

 ナチスの安楽死問題に関する著書がある精神科医精神医学史家の小俣和一郎さんは、T4作戦は多くの要因がからみあって実行された、と指摘する。

 小俣さんによれば、思想的には当時の法学者と精神科医の共著「価値なき生命の抹殺に関する規制の解除」(1920年)が影響を与えた。治療不能な精神障害者らを「精神的死者」とし、安楽死は本人や関係者にとっての救済などと主張した。第1次世界大戦の敗戦によるドイツ経済の混乱と低迷も背景のひとつになった。障害者への出費削減が必要という宣伝がなされた。T4作戦では障害者殺戮による食糧費の節約額がわかる詳細な予測メモまで作成されたという。

 さらに医学界の事情として「犠牲者の脳などは研究に利用できるため、大学精神科も積極的に関与した」と小俣さんは話す。

 多くの医師、看護師らが加担した。昨年、ドイツ精神医学精神療法神経学会の企画展「ナチ時代の患者と障害者たち」が、日本精神神経学会総会にあわせ、大阪で開かれた。資料によると、鑑定人の医師は、候補者の登録カードを読み、本人に会うこともなく安楽死を決める「+」サインをした。

  ■各地にあった考え

 企画展実施に尽力した神奈川県精神医療センターの岩井一正所長は自戒を込めて語る。「かつて『加わったのは患者思いの有能な医師』と聞き、ショックだった。主役はごく普通の医師だった。当時のドイツにいたら、自分も加担したのかも知れない」

 優生思想について、市野川容孝・東大教授(医療社会学)は「歴史的には、ナチス発祥でもナチス特有の考え方でもない」と話す。1883年にイギリスのF・ゴルトンが優生学を提唱。「良い資質」を持つ人が多く生まれ、「悪い資質」を持つ人は生まれないようにする、ことを目指す学問だ。アメリカ各州、スウェーデンなどでも1900~30年代に断種法が成立。日本も48年、優生保護法が成立した。

 市野川教授は「優生思想という言葉は、日本では、生まれた後も含め、障害者の存在否定につながる考え方という意味で使われることも多い」と話す。

2016年8月25日   asahi.com

「恐怖を感じる」障害者への強い差別意識

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26日で事件1カ月 障害ある子を持つ親たちに大きな衝撃

 相模原市の障害者施設で19人が殺害された事件から、26日で1カ月を迎える。障害者に対する強い差別意識が犯行動機になったとみられ、障害のある子を持つ親たちに大きな衝撃を与えている。重い知的障害のある娘を育てる東京都文京区議の海津敦子さん(55)は「容疑者に共感する人が増えないか心配。その方が怖い」という。

  先月26日、海津さんはテレビのニュースで事件の発生を知った。障害者に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)だと分かり、恐怖を感じたという。地元でも障害者施設の建設計画が持ち上がると、住民から反対の声が出る。これまで何度も、障害者に対する潜在的な差別意識を感じてきた。

 三女まど子さん(17)に知的障害があることが分かったのは、生後1歳半の時。中学入学時は、他の生徒と別に入学式に参加するよう、学校側から告げられた。一緒に参加したいと訴えたが「式典を乱すから」と受け入れられなかったという。

 「差別をなくしたい」と2011年の文京区議選に立候補し当選。区議となった海津さんの働きかけで、翌年からは障害のある生徒も一緒に入学式に参加できるようになった。

 海津さんは今回の事件後、犠牲者の氏名を非公表とした警察の判断は差別だと感じる。一方、家族に障害者がいることが結婚や就職などに影響する恐れもあり、障害者の存在を隠さざるを得ない現実が私たちの社会にあることも指摘する。

 障害者を標的としたヘイトクライムを防ぐにはどうすればいいのか。海津さんは、国や自治体が「障害者なんていなくていい」という差別発想の有無を検証し「どんな人にも生きる価値があるという思想に基づく障害者施策を実施することが必要」と訴えている。

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が殺害された事件について話す海津敦子さん。三女のまど子さんには重度の知的障害がある   毎日新聞  2016年8月24日

<支えられるココロ> 障害者運動を共に歩む(下)

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 黒潮洗う土佐湾に沿って、のどかな街並みが広がる高知県安芸市。市中心部から車で十分ほどの高台に、近藤秀夫さん(81)と、妻の恵子さん(65)の自宅がある。

 「恵ちゃん、ことしも柿の実がたくさんなりそうだよ」

 「そうね、お兄さん」

 南国の日差しの下、多くの果樹が植えられた自慢の庭で、夫婦の会話が弾む。

 「お兄さん」。恵子さんが夫をそう呼ぶのは、二人のなれ初めに由来する。

 五十二年前の東京パラリンピック出場後、国内有数の車いすバスケットボール選手となった近藤さんは、全国の障害児施設を慰問。「近藤のお兄さん」は子どもたちから毎日ファンレターが届く人気者になっていた。そんな慰問先の一つにいたのが恵子さん。安芸市で生まれた恵子さんは一歳で脊椎カリエスを発症し、中学三年間は高知市内の施設で寝たきりで過ごした。

 「奥の部屋に重度の子がいるので、ぜひ会ってください」。帰りがけに近藤さんは、施設の求めで恵子さんを見舞った。その際、枕元にあった名札の名を覚えて旅先から絵はがきを送るようになり、文通に発展。恵子さんが大阪の大学に進学すると、再会を果たす。

 理想と違った大学生活の悩みを打ち明ける恵子さんに、近藤さんは「じゃあ、僕の所に来たら」。今となっては「東京に出てきたら、の意味だった」と弁明する近藤さんだが、突然のプロポーズと受け取った恵子さんは、戸惑いながらも「ヒーローのお兄さんについて行くのもいいか」と間もなく上京し、二十歳の花嫁となった。容体が安定して歩けるようになったとはいえ、背骨の変形で身長は一四〇センチ弱、肺活量は健常者の二割という体での大きな決心だった。

 三年後に東京都町田市の職員に採用され、福祉行政にのめり込んだ近藤さんは、東京の大学に入り直して経理を学んでいた恵子さんを「彼女の包容力や柔軟性こそ、福祉の世界で生かすべきだ」と、障害者自立関連施設の職員に推した。

 予見は的中。恵子さんの行動力は一気に目覚め、やがて障害者リーダー養成のための民間基金の派遣で米国留学。「慈善の対象から自立へ」の障害者福祉の在り方を体に染み込ませた。帰国後、障害者も運営に加わってヘルパーや自立生活プログラムを提供する米国流の「自立生活センター」を町田市に設立。全国にも普及させる原動力となる。

 一九九四年には推されて町田市議に当選。一期四年を務め、ノンステップバス導入や国の地方庁舎へのエレベーター設置に実績を残す。二〇〇一年参院選では民主党(当時)の比例候補に。落選したものの、炎暑の中全国を駆け巡り、車いすスタッフと共に障害者の権利擁護を説く姿は、海外メディアでも紹介された。

 〇七年、夫婦は恵子さんの故郷に移住。「体力も落ちたのでゆっくり過ごしたい」と願った二人だが、過疎化と同時に福祉施策も停滞する街を放っておけず、県内初の自立生活センターを設けたり、自宅を開放して福祉講座を開いたりと、忙しく動いてきた。

 「年が離れているから、けんかをしたことがない。福祉運動の、また障害がある身での生活の、夫婦を超えた仲間かな」「お兄さんに守られながら社会を学び、その後はずっと横に並んで歩いてこられた」

 夫婦はそれぞれへの思いを振り返る。そのまなざしは「互いの信頼こそが、福祉の原点」と語っていた。

自宅テラスの向こうに広がるのは、のどかな田園風景。近藤秀夫さん(左)と妻の恵子さんは「夫婦を超えた仲間」として歩んできた

2016年8月25日   中日新聞

幼児期から教えたい「人はみんな違っていい」こと。24時間テレビの良い点と疑問点について

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夏の風物詩、“愛は地球を救う”のキャッチフレーズで民放が放送している「24時間テレビ」ってどう思いますか?
“障害者が頑張っている姿を見て感動する”そんな構図の番組について、『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が思うことをお話します。

■番組について自閉症の子を持つ母が思うこと
(良い点)
●障害者の生活を知ることができる。
●有名タレントが呼びかけることにより相当の募金が集まる。
●健康のありがたみを感じることができる。
●頑張っている人の生活を知り「自分の悩みはなんとちっぽけなことなのか」と思うようになる。

(疑問点)
●障害者が頑張る姿を見て健常者の涙を誘うお決まりのパターン
●障害者と健常者が対等ではない番組の作りになっている。
●最後にタレントがマラソンをすることで締めくくる流れの目的がわからない。
●障害者が必死に汗を流しみんなの助けを借りて富士山を登ったり、ダウン症の子がアイドルと一緒に歌って踊ったり。なんだか「障害者の頑張りを見て、皆さん、感動してください」と押し付けている感じがする。
●障害者とその家族を美化していて一面的にしかとらえていない。
■障害者の美化が「特別扱い」になってしまうのでは?

障害者だって1人の人間です。例えばダウン症児を見て「こういう子たちは優しくて天使だ」と言う人がよくいますが、その育ちにより意地悪なダウン症児の人や性格が穏やかな人もいます。
また、障害者は頑張っていて家族が支えているというイメージがありますが、障害者だって頑張らない人もいます。支えられない家族もいます。
障害児がいることで家族が愛情の絆で結ばれるケースもあれば、姑や夫婦間に溝が出来て離婚するケースもあります。
自閉症の人には秀でた隠れた才能があるという幻想、“ギフテッドチャイルド”に違いないという妄想……しかし、そんな才能ない人だっているのです。
それから障害児を持った親は“立派な人”“子どものために尽くす親”のイメージが一人歩きしている感じもします。
わが子の心臓の病気の治療の費用1億円を集めるために募金を募る親もいれば、子どもの病気を苦に親子無理心中する人、虐待する親もいます。
“障害児の親は子どもに尽くすので地味な服装をしている”、これも偏見で派手な人もいます。
人間ですから色んな人がいます。ところが番組は「障害者はこういう人だ」と美化しずぎていて、負の部分を見せていない構成に感じます。
そこを放送しないことに“障害者を特別扱いしている偏り”を感じてしまうのです。
 
■幼い頃からの伝え方が大切
クラスに障害児がいると排除しようとしたり……。
ホームレスを見た子どもから「どうして、段ボールがおうちなの?」質問をされたとき……。
「あの人はお仕事がなくて、お金がないからあんな家にしか住めなくなったのね。○○ちゃんは今からしっかり勉強して、将来、あのおじさんのようにならないようにね」
公園でウロウロして奇声を発している自閉症の人を見て、不審者だと110番するママ。(これは実例で地域社会で自閉症の人と知られているのに、いちいち通報する人がいます)
こんな風な環境で育つと障害者に対しての見方も偏ったものになってしまうのではないでしょうか。

いかがでしたか。
子どもが生まれる前は「五体満足であれさえすればいい」と健康で元気な子を誰も望みます。しかし、障害のある人は必ず一定の割合で生まれるのです。
夏のこの時期にお祭りのように年に一度放送し、障害者の頑張りを見て芸能人たちが応援し涙するパターン。
こんなカモフラージュをわざわざしなくても、普段、地域の中で弱者に誰しも手を差しのべる、そんな社会になってほしいと思います。

※ 立石美津子・・・20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』ほか多数。
オフィシャルサイト http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/

2016年08月25日    日刊アメーバニュース

【視覚障害者転落事故】「5時にハンバーグ」ご存じでしょうか?

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8月15日、地下鉄・東京メトロ銀座線・青山一丁目駅で盲導犬と一緒に歩いていた盲人の男性が線路に転落し、電車にはねられて亡くなる痛ましい事故が起きました。

耳が聞こえれば電車が入ってくる音やアナウンスに注意を払えますし、目が見えればなるべくホームから離れて歩くなどの工夫ができますが、盲人の方が盲導犬と一緒に歩いていてこのような事故が起きてしまったことは本当に痛々しい思いです。

青山一丁目駅は学生の頃から利用しているのでよく知っていますが、東京メトロ銀座線は昭和2(1927)年開業、日本最古の地下鉄で駅の構造も大変古いものです。

駅には太い柱が何本もあり、盲導犬と並行して歩けば柱と線路の間はギリギリの幅しかないことも報じられています。

危険な駅はホームドアの設置などを速やかにやって欲しいと切に願います。

私たちにもできることがあります。

盲人の方を見つけたら声をかけるということです。

私は白杖をついている盲人の方がいらっしゃると必ず声をかけますが、正直、盲導犬と歩いている方に声をかける習慣はありませんでした。

盲導犬と一緒なら安心かなという潜在意識がどこかにあったのかもしれません。

長崎原爆の日、8月9日のブログ「【長崎原爆から71年】『夏の祈り』は最後にしなければならない」で障害がある人たちと旅行したことを書きました。

そのなかの盲人の方が「何もなければ「大丈夫です」とお伝えしますが、声をかけてもらえるのは本当にありがたい」とおっしゃっているのを聞き、そうした方々と一緒に旅行するなかで白杖の方に声をかける習慣が身に付きました。

クロックポジション

一緒に食事をするときは、目の前にあるお皿について「4時から8時のところにハンバーグがありますよ」「10時から12時に付け合せのポテトがありますよ」という説明をしました。

「クロックポジション」と言いますが、こうすると盲人の方も食べ物の場所が分かり自分で食べることができるのです。

盲人の方への声かけは「接した事があるからできる」一つの体験から学んでいます。

一方、今回の事故での街角インタビューでは「どういうふうにしていいか分からない」と言う人が多いようでした。

子供たちには学校教育の現場で障害がある人と接する機会をつくる必要がありますし、様々な啓発をしていくとことも大事です。

私たち大人はこの事故を教訓に街角で白杖や盲導犬連れの方を見かけたら声をかけるようにしましょう。

2016年08月25日   BLOGOS


障害者知る映画上映会

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 障害児・者への理解を深めてもらい、社会参加の支援につなげようと、「NPO法人療育ねっとわーく川崎」による映画上映会が9月21日(水)、多摩市民館大ホールで行われる。川崎市、市教育委員会後援。

 4部制で、上映作品と時間は以下。▽【1・3部】「39(サンキュー)窃盗団」10時30分〜午後0時25分/3時30分〜5時25分▽【2部】「逃げ遅れる人々〜東日本大震災と障害者」午後1時〜2時15分▽【4部】「普通に生きる」午後6時30分〜7時55分。

 入場無料で観賞希望者は直接会場へ。開演30分前から入場できる。幼い子どもの入場可で、家族室もある。

 問い合わせは同法人の前田さん、七川さん【電話】044・930・0160。 障害児・者への理解を深めてもらい、社会参加の支援につなげようと、「NPO法人療育ねっとわーく川崎」による映画上映会が9月21日(水)、多摩市民館大ホールで行われる。川崎市、市教育委員会後援。

 4部制で、上映作品と時間は以下。▽【1・3部】「39(サンキュー)窃盗団」10時30分〜午後0時25分/3時30分〜5時25分▽【2部】「逃げ遅れる人々〜東日本大震災と障害者」午後1時〜2時15分▽【4部】「普通に生きる」午後6時30分〜7時55分。

 入場無料で観賞希望者は直接会場へ。開演30分前から入場できる。幼い子どもの入場可で、家族室もある。

 問い合わせは同法人の前田さん、七川さん【電話】044・930・0160。

2016年8月26日      タウンニュース

障がい者の婚活事情 受け入れる結婚相談所は少なく、特に男性が厳しい現実

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Ads by Yahoo! JAPAN bridalsupporter1_mini.jpg 結婚相談NPO理事長・影山頼央氏

 2016年3月、週刊誌に不倫をスクープされた乙武洋匡氏。6月に別居状態であることが報じられた際、ネット上では、「献身的に介護もしてくれている奥さんを裏切るなんて」といった批判的な意見も多数見られた。騒ぎが大きくなったのは、乙武氏の知名度や衆議院出馬のうわさも原因と考えられるが、「障がい者の不倫」であることが注目を集め、それを強調した報道が多かったのは事実だ。「障害者差別解消法」が4月に施行されたものの、まだまだ世間では、障がい者と健常者の結婚には好奇の目が向けられている。

 そこで、障がい者向けのプランを用意している結婚相談所「ブライダルサポーター」を運営する、結婚相談NPOの理事長・影山頼央氏に、障がい者の結婚事情について話を聞いた。

■男性障がい者の婚活は、特に厳しい

――まず、障がい者といっても、人によっていろいろな障がいがありますが、ブライダルサポーターに来られる方々の障がいには、何か傾向があるのでしょうか?

影山頼央氏(以下、影山) 当方に来られる障がい者の方々は、本当にまちまちですね。相談所を始めた初期の頃には発達障がいの方が多かったですが、今は聴覚障がいや視覚障がい、精神障がいなど、各種障がいをお持ちの方が満遍なく相談に来られています。私たちは、障がい者の方の受け入れを表明している以外は、ごく普通の結婚相談所なのですが、現在の健常者と障がい者の相談の比率は大体8:2となります。

――障がい者の相談は、全体の2割ですか。割と多いように感じますが、何か要因があるのでしょうか?

影山 当方に連絡を下さる障がい者さまは、わらにもすがるといったご様子です。「ブライダルサポーターがなくなると、行くところがない」との声もいただきますが、実際に障がい者を受け入れる結婚相談所は非常に少ないのが現状なんです。

 結婚相談所に行って「障がい者だから」と直接拒否されることはめったにないのですが、所得や職業といった「入会条件」で落とされてしまうんです。そうなると、職場や友人からの紹介といった狭い範囲での婚活、もしくは、ネットの掲示板などを通じて結婚相手を探すことになりますが、匿名掲示板のため、詐欺やいたずらに遭うなど、高いリスクに晒されてしまうことになります。つまり障がい者にとっては、婚活を始めるにも、非常に高いハードルがあるのです。

――では、入会できたとして、あとは一般の方と同様に順調に婚活が進むのでしょうか?

影山 健常者の方と同様に、人それぞれの部分はありますが、いくつかハードルがあります。例えば、障がいに対する無知です。「障がいがあってもよい」とおっしゃっていた人が、実際に相手の障がい者に会って拒否することもあります。そうなると障がい者の方も傷つきますから、お見合いをする前に当方で確認し、障がいについて、詳細にではなくとも、ある程度具体的に触れておくことを推奨しています。

 もう一つ例を挙げますと、男女比についてです。障がいの種類によっては遺伝学上、例えば聴覚障がいなど男性の比率が非常に高いものがあるとお聞きしています。つまり障がい者全体では男性の方が人数が多いため、障がい者同士だと男性が余ってしまうんです。さらに別の問題がありまして、健常者の女性で障がい者と結婚してもよいと言われる方が、非常に少ないんです。男性健常者は、障がいがあっても問題ないと話される方や、障がい者の相手がよいと言われる方もおられるのですが、女性ではめったにいらっしゃいません。なので、男性の障がい者の婚活は、特に厳しいのが現実なのです。

■障がい者でも、偏見で拒絶する人は多い

bridalsupporter2_mini.jpg 「ブライダルサポーター」のHP

 ――健常者と障がい者のカップリングについては課題が多いようですが、障がい者同士ではどうなのでしょうか?

影山 実は当方では、障がい者同士の成婚が、まだ1件もないのです。障がい者と健常者の成婚は数件あるのですが、障がい者同士となると、さらに難しいのが現状です。障がい者の方は、健常者の結婚相手を求めることが非常に多いのです。それには、障がいを持っていて、現在でも生活を送るのすら困難なのに、障がい者同士で結婚してもプラスになるとは思えないことが理由にあります。要は、「お互いの足を引っ張ってしまう」と考えているんです。確かに相性の悪い障がいというものは存在しています。例えば、視覚障がいと聴覚障がいの方々です。視覚障がい者は相手の手話を読むことができませんし、逆に聴覚障がい者は相手の言葉が聞こえず、コミュニケーションが非常に困難なのです。ですが私は、障がいをお互いに補い合うこともできますし、協力して克服することも可能だと信じています。

 また朗報がありまして、障がい者同士で結婚が成立しそうなカップルはいるんです。ですから、障がい者同士の結婚についての最大の問題は、自分とは別の障がい種別に対しての理解がないことなんだと考えています。障がい者の方は、自身のハンディキャップを克服する必要があるため、余裕がないのが原因だと思いますが、相談を受けた際に「私は視覚障がいがあるのですが、精神障がいの方は無理です。何をするかわからないので、怖いんです」と言われたこともあります。これは極端な例になりますが、偏見で拒絶される方が、健常者と同様に障がい者でも多いのです。ですから障がい者の方々には、婚活を行うのでしたら、自身と異なる障がい種別についても広く知っていただくことをお勧めしています。そして、この障がいならば助け合えるかもと、一度自分で考えてみていただきたいです。せっかく婚活を行うのですから、相手に会う前に自ら間口を狭めるのは、もったいないと思います。

――今後の取り組みについて聞かせてください。

影山 お話ししたように、障がい者が入会できる結婚相談所は、非常に少ないです。そして当方の相談所でも、実はこの部門は赤字となっており、どこもそれが理由だと思います。ですが、やめるつもりはありません。結婚したい人は誰でも利用できる結婚相談所を作ろうという決意から始めたので、初心の「門前払いしない」という考えをやめてしまっては、相談所を運営している意味がないんです。一歩ずつ手探りですが、良い環境を整えて黒字化し、当方とは別に障がい者の相談できる新たな結婚相談所も生まれるよう、結果を出していきたいと考えています。

 新しい取り組みとしては、誰にも相談内容を聞かれたくないという要望をかなえるために、個室で話せるよう新しい事務所を開設しました。また、車いすなどで移動が難しい方からの相談をお受けしたり、外出しなくてもお見合いができる、モニター越しに対面できるビデオチャットのようなシステムの構築を行っています。少しずつでも改善を行い、入会者の皆様により良い提案を提供できるように、これからも活動を続けていくつもりです。

・結婚相談NPO「ブライダルサポーター

障害者スポーツを体験

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スポーツ吹矢、車いすバスケ

 寒川町社会福祉協議会が主催する障害者スポーツ体験会が8月4日、寒川総合体育館で開かれ、夏休み期間中ということもあり、子どもたちを中心に90人の参加者を集め、貴重な体験を行った。

 当日は老若男女、障害のあるなしにかかわらず全員が楽しめる内容で実施。スポーツ吹矢と車いすバスケットボールの2種目を体験した。

 スポーツ吹矢は的をめがけて矢を放ち点数を競うもので、腹式呼吸法による健康効果もあり、ゲーム感覚で楽しめる。車いすバスケットボールは、下肢などに障害がある人が行うもので、巧みな車いす操作、素早いパスなども魅力の一つ。

 参加者はそれぞれの種目の魅力や難しさなどを体感し、有意義な時間を過ごしていた。

90人の参加者が障害者スポーツを体験した   2016年8月26日   タウンニュース

 

相次ぐ視覚障害者のホーム転落事故!私たちに何か手伝えることはないか

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   今月15日(2016年8月)、東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で目の不自由な男性がホームに転落し、電車に轢かれて死亡する痛ましい事故が起きた。男性は改札通った後、狭いホームを斜めに進み転落しまった。周囲からの声掛けはなく、駅員が非常停止ボタンを押したが間に合わなかった。

   防止策はないのか。柳沢秀夫キャスターが「どうなの?ヤナギー」コーナーで取り上げた。「ホームでの転落事故は平成21年が38件、24年は92件、以降75件、80件と高止まりしています。一番いい防止策はホームにドアを付ける事ですが、10万人以上の乗降客のある駅でも今は30%。事故を防ぐには目の見えるわれわれがどう助けるかにかかっています」

   井ノ原快彦キャスター「でも、僕らが何をしないといけないのか、まるで知らなさ過ぎですよね」

後ろから「お困りですか」と声を掛ける

   神奈川県横浜市の盲導犬訓練センターの多和田悟指導員が、視覚障害者の誘導でのポイントを教えてくれた。まず「べからず」だ。(1)後ろから突然肩を叩かない(2)急に手や腕を掴んで誘導するのは危険。

   「正しい方法」は肩を叩く前に後ろから「お困りですか」と声を掛ける。話すときは相手の正面で会話をする。横や後からだと、障害者の方向感覚が狂ってしまうからだ。誘導時には自分から手を差し出して、相手に握ってもらい、ゆっくりした歩調で移動する。

   ホームの先端や線路近くに相手がいたら、「危ない」という声掛けよりも「盲導犬と一緒の人」「白いステッキ持った人」と具体的に呼びかける方がいい。

   有働由美子キャスター「私、小学校で教わりました。声掛けは具体的にすること、相対していると右と左が逆になるので、手をもって誘導しなさいって」

   柳沢「われわれが気付くサインがあります。視覚障害の方が白いステッキを顔の上や頭にまで上げていたら、『助けて下さい』というサインと思ってください」

2016/8/25    J-CASTニュース

原発避難で中古車販売断念…障害者支援で起業し再発進

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 逆境が起業のきっかけになる。当コラムでもそんなケースを何度か紹介してきた。皆川勝さん(52)は福島県南相馬市で中古車販売店を営んでいたが、福島第1原発事故発生以来、流浪生活を余儀なくされ、茨城県つくば市で新たな事業を始めた。

 地元の高校を「人より早く卒業(中退)して」結婚。運送会社に勤めて大型のタンクローリーに乗っていた。結婚生活が「人より早く自然消滅」し、男手ひとつで幼い2人の子供を育ててきた。会社勤めでは保育所の送り迎えができず、退職。38歳の頃、中古自動車店を開業したが、「あの原発事故で全部ダメになってしまった」。

 仕事もなければ家もなく、「これからどうすればいいのか、途方に暮れ」山形、新潟などを転々と避難し2011年4月、つくば市に落ち着いた。就職することも考えたが、履歴書は何度送っても門前払い。「たまたま名古屋で障害者の就労支援事業をやっている知り合いがいたので相談し」13年3月、優愛コーポレーションを設立。知的・精神障害者などが対象の就労継続支援A型事業所「アリス」を開所した。

 「震災でボランティアや地域の人にお世話になって、その恩返しというわけでもないんですが、人間って年を取ると人のために何かしたいと思うようになるじゃないですか」

 仕事は内職のような細かい作業やビル清掃などが中心。短時間労働でも最低賃金を払うのがA型事業所。在籍する18歳から62歳までの32人は「従業員であり利用者」だ。

 気になるのは売り上げの確保だが、現状は赤字。協力企業が徐々に増え仕事も順調に入ってきているので、近い将来、黒字化は達成できるだろうという。

 公務員住宅の仮住まいは来年3月に出なければならない。家を買うにしても借りるにしても、お金がかかる。「ほんといま、めっちゃ大変です」とため息をつく。地元のシニアチームに入って好きな野球をやりたくても、その余裕はない。生きていくのが精いっぱいだという。

 福島には戻らない。放射線の不安もあるが、新しい仕事を途中で投げ出すわけにはいかないからだ。シニア起業の応援団としては、皆川さんがつくばで始めたこの事業が成功し、好きな野球を思い切り楽しめる日が早く来ることを願うのみだ。


 ■大宮知信(おおみや・とものぶ) ノンフィクション・ライター。1948年、茨城県生まれ、中学卒業後、集団就職。週刊誌編集者など二十数回の転職を繰り返し、現在に至る。『平山郁夫の真実』(新潮社)『死ぬのにいくらかかるか!』(祥伝社)など著書多数。

2016.08.26    ZAKZAK

障害者の逮捕時、福祉が弁護士要請すべきか… 迷う現場

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 犯罪を繰り返してしまう障害者への支援を巡り、当番弁護士の認知不足が福祉現場で課題となっている。守秘義務や個人情報保護法を理由に福祉機関が弁護士の派遣要請をためらうケースもある。京都の支援団体は、意思疎通が困難な触法障害者が捜査機関に迎合したり、誘導されたりする恐れがあるとし、チラシや講習を通じて、当番弁護士への連絡を呼び掛けている。

 「当番弁護士を呼んでも法的に問題がないか判断がつかなかった」。京都市内の福祉事務所のケースワーカー(CW)は、知的障害のある高齢男性が昨秋、訪問販売員の女性を自宅に引きずり込むなどしたとして京都府警に逮捕された際の対応を振り返る。

 男性は当時、知的障害のある弟と2人暮らしで、金銭管理など日常的な生活支援が必要だったという。

 CWは府警から障害について照会を受け、男性の逮捕を知った。「男性は自分の状況を正確に説明できない」と当番弁護士の派遣要請を上申したが、上司は「逮捕は職務上知り得た情報で守秘義務がある」と難色を示した。結局、弟を説得して派遣窓口に連絡を取ってもらった。容疑を否認した男性は不起訴となった。

 弁護を担当した塚本英伸弁護士は「本人は、どんな立場に置かれているか理解できていなかった。早い段階での面会が欠かせなかった」と話す。CWは「福祉事務所は警察からの照会で逮捕を最も早く知りうる。当番弁護士へ橋渡しするという意識が広がってほしい」と指摘する。

 京都弁護士会の触法障害者に関わる部会で部会長を務める大杉光子弁護士は「福祉機関の派遣要請は、緊急性や相当性から個人情報保護法や守秘義務違反には抵触しないと考えられる。ためらわず相談してほしい」と話す。

 一方、福祉関係者でつくる「京都市東部障害者地域自立支援協議会触法障害者専門部会」は、福祉関係者向けに当番弁護士の手配方法などを紹介したチラシを1万部作製した。市内全ての障害者福祉施設や行政機関に配る。

 チラシはA4判両面カラー。派遣要請を受け付ける京都弁護士会の窓口を掲載し、要請段階で障害の特性を伝えることを明記した。逮捕・勾留中の面会や、差し入れの可否などの対応方法も説明している。

 同専門部会は、10月から福祉施設に出向いて制度を解説する出前講座も始める予定で、「弁護士へつなぐ支援のラインがあることを周知したい」とする。講座の依頼は、市東部障害者地域生活支援センターらくとうTEL075(591)8856。

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障害のある人が逮捕された際、当番弁護士を呼ぶ手順を記したチラシ(京都市山科区・市東部障害者地域生活支援センターらくとう)

2016/8/24   47NEWS

相模原事件にみる「世界が歩んできた障害者差別の悲しい歴史」

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またも残酷な事件が起きました。7月26日未明に神奈川県相模原市の障害者福祉施設で刃物による殺傷事件が発生し、19人の死亡が確認され26人が重軽傷を負いました。 

戦後日本で最大の犠牲者を出したこの事件。被疑者は施設の元職員・植松聖容疑者(26)。12年12月から今年2月まで、約3年間勤務していたそうです。植松容疑者は調べに対し容疑を認めており「施設を辞めさせられて恨んでいた」と供述しています。

 私が恐ろしいと思ったのは、今回の事件が偶発的な犯行ではなく、用意周到で計画的な犯行であったこと。そして同容疑者が“ある確信”に基づいて犯行を実行し、犯行後も反省の気持ちがみられないということです。その“確信”とは「障害者は社会にとって荷物的な存在であり、それを排除することが社会のためになる」というもの。同容疑者は「ヒトラーの思想が2週間前に降りてきた」と話していたようです。

 さらに「世界に8億人の障害者がいて、その人たちに金が使われている。それをほかに充てるべきだ」とも発言。彼は同施設で勤務していた際も「重度障害者に安楽死を容認すべき」と発言したことが問題となり、辞めさせられていました。

 ヒトラーといえば言うまでもなく600万人超のユダヤ人を虐殺した人物ですが、実は、彼は39年から「T4プログラム」という障害者を排除する政策も実行しています。この政策は41年まで続き、殺された障害者は20万人とも言われています。政策の背後にあった考え方は、優生学に基づくものでした。優生学とは「人類の遺伝的素質を改善することを目的とし、劣等な遺伝子を淘汰させ、優良な遺伝子を保存すること」を研究する学問。いまでは考えられませんが、19世紀から20世紀初めまではかなり影響力があったのです。特にナチス・ドイツにみられるような全体主義的国家では、マイノリティーを排除する際の科学的根拠として幅広く使われていました。

 ただ注目すべきは、こうした障害者に対する社会的差別はドイツの占有物ではなかったということです。障害者差別をはじめとする人種差別や女性差別などは、西洋諸国でも古くから蔓延していました。

 ギリシャ・ローマ時代にも身体的・精神的障害のある人に対する迫害はあり、それが16世紀の宗教改革が行われるまで続いています。またそれ以降も障害者福祉への理解は広まってきたものの、その差別は近年まで行われていたのが実情でした。たとえばいまや福祉国家として先進国の先頭を走るスウェーデンも、35年から75年まで6万人を超える障害者に不妊手術を強制していた事実があったのです。

 障害者の尊厳を守る重要性が認識され、人権という側面から制度的不平等や差別改善の策が講じられるようになったのは、70年代に入ってから。そういう意味では、障害者に対する健全な考えが根付き始めたのはごく最近のことだといえます。

 自然の中に同じ葉が一つもないように、人間が持つ身体的能力や精神的能力にも差異があります。人間は生まれながらにして尊厳ある存在です。障害以前に人間としての尊厳や全体性を無視し、障害のある身体の一部分だけに焦点を当てて差別することは絶対に避けなければならないことです。物理的な意味でのバリアフリーの考え方こそ広がりましたが、障害者への差別意識を持たず配慮をもって接する“心のバリアフリー”が浸透する道のりはまだ遠い気がします。

 今回の事件で犠牲になった方々の命を無駄にしないという意味でも、私たち一人一人が障害者問題に対する関心や認識を高めていく必要性を強く感じます。

この記事を書いた人

 

ジョン・キム

'73年韓国・大邱生まれ。19歳で日本へ国費留学し、ハーバード大、慶應義塾大など世界の大学を渡り歩く。組織に縛られない「ノマドワーカー」の代表的存在として注目を集め、社会人版「キムゼミ」には多くの人が詰めかける。『媚びない人生』(ダイヤモンド社刊)、『来世でも読みたい恋愛論』(大和書房刊)など著書多数。

2016年08月25日    女性自身


障害者にも安心の地下鉄駅を 通学の高校生の意見聞く

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地下鉄のホームで視覚障害者が線路に転落して死亡する事故が起きるなど、交通機関を利用する障害者の安全確保が課題となるなか、東京都は25日、目や足に障害がある高校生を地下鉄の駅に招き、安全に利用するための改善点について意見を聞きました。

25日は都内の特別支援学校と盲学校に通う4人の高校生が都営地下鉄大江戸線の都庁前駅に招かれました。
はじめに、東京都交通局の担当者から説明を受けながら、駅のホームに設けられているホームドアやエレベーター、視覚障害者用の誘導ブロックなどを確認しました。
そのうえで生徒たちは「エスカレーターは、上りか下りかはっきり分かるよう、表示や音声案内をしてほしい」といった意見や「ホームドアをすべての駅に設けてほしい」などの要望を伝えていました。
都交通局では出された意見を踏まえ、改善策を検討することにしています。

今月15日には東京メトロ銀座線のホームで、視覚障害のある男性が線路に転落して電車にはねられ死亡する事故が発生し、現場にホームドアが設置されていないことが指摘されるなど、交通機関を利用する障害者の安全確保が課題となっています。

都交通局によりますと、都営地下鉄の4つの路線のうち、ホームドアは三田線と大江戸線のすべての駅に設置された一方、新宿線と浅草線の合わせて41の駅では設置されていないということです。
東京都はオリンピックの開かれる2020年に向けて設置を急ぐことにしていて、障害者が安心できる環境の整備を進めたいとしています。

高校生たちの意見は

参加した都立文京盲学校の高校2年生、瀧楓花さんは、自宅のある台東区から学校のある文京区まで大江戸線を利用して通学しています。目がほとんど見えない瀧さんにとって、駅や電車内では、点字や誘導ブロック、それに音声案内が頼りになるということです。
瀧さんは、都の担当者に対し「電車内の音声案内は走行中だと聞き取りづらくなる場合があるので、改善してほしい。ホームドアは設置されているととても安心なので、すべての駅に設けてほしい」などといった要望を伝えていました。
瀧さんは「中学生のとき、電車から降りる際に電車とホームの間に足を挟まれたことがあり、ふだん駅を利用していても、エスカレーターの上り下りが分からない場合に特に危険を感じる。きょうは貴重な機会だったので、障害者の意見をできるかぎり改善につなげてほしい」と話していました。
また、参加した都立文京盲学校の高校3年生、吉野奈々さんは「私は弱視なので、駅の階段が苦手だ。段差がはっきりわかるよう工夫してもらいたい」と話していました。
都立墨東特別支援学校の高校3年生で、車いすを利用している奥迫美咲さんは「地下鉄をよく利用するが、困ったことや感じたことを誰に言えばいいのかわからなかったので、今回はとても有意義だった。こういった機会をもっと作ってほしい」と話していました。
東京都交通局電車部の西崎晃営業課長は「障害のある人の利用者の声として、ふだんなかなか気付かない意見をダイレクトに聞くことができた。利用者の目線に立つとまだまだ足りない部分があることがわかったので、改善に生かしたい」と話していました。

8月25日    NHK

相模原事件 共有したい生きた証し

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 相模原市の障害者殺傷事件から一カ月余。大切な人生を奪われたのは誰なのか。いまだに社会は知ることができない。事件を深く記憶に刻み、教訓を学び続けるためにも、生きた証しを共有したい。

♪僕らはちゃんと生きてきたよ

 ちゃんと夢だって見ていたよ

 風や空や海だって感じることが できたのに

 僕らをどうして不幸せと、勝手 に決めるのか?

 「19の軌跡」という歌詞の一節である。脊髄性筋萎縮症を患うさいたま市の見形(みかた)信子さん(47)らが、犠牲になった十九人を悼み、創作したものだ。

 犠牲者のいのちの痕跡を表現したかったというだけではない。むしろ、これまでとこれからの自らの生の証しとして書いたという。

 それぞれが名前を持ち、守られるべき尊厳のある人間なのに、なぜ「十九」という無機質な数字でしか語られない世の中なのか。その理不尽への怒りや悲しみ、「自分は消されたくない」という心の叫び。切実な思いが伝わる。

 障害の有無を超えて、同じ心境にある人も多いのではないか。

 犯罪被害者を実名、匿名のどちらで発表するかは、犯罪被害者等基本法に基づき、警察の判断に委ねられている。いつもは重大事件の被害者を実名で発表するのに、今度の事件では伏せたままだ。

 身元にまつわる情報は、社会の光と影を映し出す手掛かりとなりうる。そうした公益性や公共性よりも、犠牲者に障害があったことや遺族のプライバシー保護、また遺族の要望を警察は重視した。

 その価値判断そのものに、障害者への偏見や差別意識が潜んでいないか。犯罪史に残る事件の風化に手を貸すようなものだ。そんな批判が絶えないのもうなずける。

 障害のある子を持って恥ずかしいとか、兄弟姉妹の結婚や就職に差し支えると思い、泣く泣く施設に託す家族もいる。優生思想的な風潮がそうさせるとすれば、国を挙げて根絶せねばならない。

 見形さんも「隠されて育った」と言う。施設で生涯を終えることに耐えられず、家族の元を飛び出した。いまでは障害者の自立を手助けする活動に携わる。

 周りに支えられて、地域で暮らす障害者は増えている。以前よりも、多様な個性を守る仕組み、いのちを慈しむ意識が徐々に広がっている事実もまた知ってほしい。

 遺族や被害者が声を上げられる社会づくりへ向けて、メディアとしても使命と責任を銘記したい。

2016年8月27日   中日スポーツ

~施行から数ヶ月、進まない法改正への理解~

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「差別が少なくなった」と答えた障がい者はわずか8%~障害者総合研究所調べ~

障がい者専門の、就職・転職支援を行う株式会社ゼネラルパートナーズは、同社が運営する、障がい者雇用の調査・研究機関『障がい者総合研究所』にて、障がい者雇用における差別禁止・合理的配慮に関するアンケート調査を実施しました。2016年4月1日より「障害者差別解消法」「改正障害者雇用促進法」の2つの法律が施行(以下、法改正と呼ぶ)されました。法律の施行から数ヶ月が経ち、法律への認知がどこまで進んでおり、実際にどのような変化が起こったかについて調査しました。アンケートの結果から、[1] 障害者差別解消法および改正障害者雇用促進法の施行について、認知している方は69%だが、その内容まで理解している方は27%に留まっている[2] 今回の法改正によって、「差別を受けた」と感じることが少なくなった方は8%と、法改正の効果は未だ限定的であるということが分かりました。

障がい者専門の、就職・転職支援を行う株式会社ゼネラルパートナーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:進藤均)は、同社が運営する、障がい者雇用の調査・研究機関『障がい者総合研究所』にて、障がい者雇用における差別禁止・合理的配慮に関するアンケート調査を実施しました。対象は20~60代の障がい者588名です。

 ■調査の概要

2016年4月1日より「障害者差別解消法」「改正障害者雇用促進法」の2つの法律が施行(以下、法改正と呼ぶ)されました。法律の施行から数ヶ月が経ち、法律への認知がどこまで進んでおり、実際にどのような変化が起こったかについて調査しました。

 ○法律のポイント

・障がい者であることを理由とする差別を禁止

・合理的配慮(生活の支障を改善)の提供義務

・相談体制の整備、苦情処理、紛争解決の援助

 ○2つの法律の違い

障害者差別解消法⇒生活全般について

改正障害者雇用促進法⇒特に雇用領域について

 ■アンケートの結果から分かったこと

[1] 障害者差別解消法および改正障害者雇用促進法の施行について、認知している方は69%

  ただしその内容まで理解している方は27%に留まっている

[2] 今回の法改正によって、「差別を受けた」と感じることが少なくなった方は8%

  法改正の効果は未だ限定的である

 

 ■当事者の願う 「法改正によって変わってほしいこと」

・仕事を「しない」のでなく、障がいにより「出来ない」ということを、職場全体で共有してほしい

(50代・身体障がい者手帳・視覚障がい)

・障がい者雇用でも、給与が増え、キャリアアップできるようになってほしい

(30代・精神保健福祉手帳・統合失調症)

・採用されない、または就労先で契約を更新してもらえない、といったことが障がいへの配慮を理由に起こらないこと

(20代・精神保健福祉手帳・うつ/躁うつ)

・ハンディがある部分だけ配慮していただき、それ以外は健常者と同じようにしてほしい

(60代以上・身体障がい者手帳・聴覚障がい)

・障がい者をもっと戦力として見てほしい

(40代・身体障がい者手帳・聴覚障がい)

・特別扱いでなく、障がいが一つの個性と捉えられるよう、社会全体が変化していくと良い

(40代・身体障がい者手帳・肢体不自由)

 ■障がい者総合研究所 所長 中山伸大からのコメント

法改正から数ヶ月が経ちましたが、障がい者を取り巻く環境の改善はまだ一部にとどまっています。今後、障がい者への差別をなくし、共に生きる社会をつくるためには、当事者と周囲の双方が法律の内容について正しく理解する必要があると考えます。障がい者差別の解消や合理的配慮の提供のためには、『~~のような言動を控えれば良い』『~~の配慮があれば良い』と画一的に対策を立てるのではなく、障がい者と企業が十分に話し合いの機会を持ち、個々の状況や職場環境に合わせ、都度、検討していく必要があります。

≪株式会社ゼネラルパートナーズについて≫

障がい者の良き認知を広め、差別偏見のない社会を実現することを目指し、民間企業初の障がい者専門の人材紹介会社としてスタート。

その後、業界初の転職サイトatGPの開設をはじめ、障がい別の専門的なプログラムが受けられる教育・研修事業、就労困難な障がい者による農業生産事業など、数々の事業・サービスを創出してきました。これまで生み出した障がい者の雇用数はのべ5,000人以上です。

会社名 :株式会社ゼネラルパートナーズ

本社所在地:東京都中央区京橋2-4-12 京橋第一生命ビル3F

代表者:代表取締役 進藤 均

設立日:2003年 4月

URL:http://www.generalpartners.co.jp/

業務内容:障がい者専門の人材紹介事業、求人情報事業、教育・研修事業、農業生産事業、調査・研究機関など

 本プレスリリースに関するお問い合わせ先

株式会社ゼネラルパートナーズ  広報担当:佐藤

〒104-0031 東京都中央区京橋2-4-12 京橋第一生命ビル3F

TEL:03-3270-5500  FAX:03-3270-6600 

Mail:media-pr@generalpartners.co.jp

株式会社ゼネラルパートナーズ !2016年8月26日

知的障害者の後見人に関しての質問です。40代の実妹は知的障害者で障害年金を受給...

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知的障害者の後見人に関しての質問です。40代の実妹は知的障害者で障害年金を受給しておりますが成年後見人制度を利用しておらずこれまでは同居の両親が財産管理をおこなってきました。 先日、実父が他界したため遺産相続の手続きもあり私(長男)が成年後見人となるべく後見人の申請しようと準備を行っております。そこで実母が心配しているのは実妹の預金通帳から、1年前に300万円ほど現金を引き落としている点です。実母は知的障害者は多額の預金を持っていないほうが良いと知人より助言があったため50万円ずつ複数回に分けて300万円を現金化してタンス預金にしたのです。質問は、このことが後見人制度を利用するにあたり裁判所の判定に影響があるのか、また、あるのであれば申請する前に行っておいた方が良い内容をご教授ください。

質問日時:2016年08月26日

成年後見人候補者(質問者さん)やその家族が被成年後見人(質問者さんの叔母さん)の資産を流用しているのであれば、家庭裁判所が質問者さんを成年後見人に選任する事は無いでしょうが、質問文にある様に一時的に被成年後見人の資産を保管しているだけで流用していないのであれば問題は無いと思います。
ただ、成年後見の申し立てをする際には、被成年後見人の資産内容(現金、預金、不動産、公的年金等)を裁判所に書類として提出(預金の明細と預金通帳のコピーは必須)しなければならないので、日用品の購入などで支出する費用分以外の現金は被成年後見人名義の預金にしておいた方がいいと思います。
(火急の支出がなければ定期預金にしておいた方が安全です。)

多額の現金を被後見人の家族が持っているという事は、万が一にも現金を流用する可能性がありますし、被後見人の現金と家族の現金が混同する可能性も否定できません。
被成年後見人の資産は成年後見人によって厳格に管理されなければならないので、裁判所に疑念を持たれる前に、しかるべき金融機関に預ける事をお勧めします。

回答日時:2016年08月26日

知的障害者ら1000人が追悼 来月21日

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 殺傷事件を受け、大さん橋ホール(横浜市中区)で九月二十一日に開かれる「ピープルファースト大会in横浜」の全体会で、知的障害者ら千人が、事件の犠牲者を追悼し、事件をテーマに意見発表する見通しになった。

 「そもそも、施設が山あいにあるのはなぜ」と知的障害者の視点で撮影・編集した現場周辺のルポ映像を放映。障害者を排除する優生思想や、今回の事件の匿名報道に対し、知的障害者自身が考えを語っていく。

 当初は、韓国を訪問したメンバーによる従軍慰安婦に関する報告などを予定していたが、事件を受けて緊急の実行委員会を開催、内容を組み替えることにした。実行委の広報担当者は「容疑者の言葉や考え方が報道で流れ、恐怖感を感じる知的障害者がいた」と事件の衝撃の大きさを指摘する。

 「ピープルファースト」は四十年ほど前、米国オレゴン州で「私たちは障害者である前に、人間である」という思いでスタートした知的障害者による活動。国内では一九九四年に始まり、会員は全国に三百人を数える。年一度、各地で開かれる大会は会員以外も参加できる。

 参加は原則、事前予約が必要という。費用は二十二日の分科会と合わせて三千円。二十一日午後四時から、大さん橋ホールの全体会会場で犠牲者に花や折り鶴をささげる。この時間帯は参加無料とし、より多くの折り鶴が寄せられるよう呼び掛ける。問い合わせはピープルファースト横浜=電045(382)3055=へ。 

2016年8月27日   東京新聞

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