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障害者の作品など販売 対価、やりがいや自信に

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 仙台市内の障害者施設などが手作りの製品や料理、野菜などを販売する「ふれあいフェア」が25日、青葉区の勾当台公園市民広場であった。
 市民との交流を図り、障害者によるものづくりを知ってもらうのが狙い。市内32の障害者施設がアクセサリー、バッグなどを販売した。カレーやアイスなどの料理が人気を集めた。
 市消防音楽隊のコンサートもあり、西城秀樹さんの「ヤングマン」など7曲を演奏した。
 ビーズ製品などを扱った宮城野区の地域活動推進センター「アクティブ・デイ」の施設長、伊藤栄子さん(59)は「品物を買ってもらえると、障害者のやりがいや自信につながる」と話した。
 フェアは市主催。2006年に始まり、今年は5~10月に1日ずつ開かれる。

障害者が作った製品や料理を販売した「ふれあいフェア」

2018年06月28日       河北新報


独自工法を研修、障害者雇用を創出

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鳥取のクエスト、東京で障害者就労支援の社団法人設立

 化学品製造販売のクエスト(鳥取県米子市)は、東京を拠点に障害者の就労を支援する新たな仕組み作りを始める。東京の一般社団法人ION(あいオン)と連携し、一般社団法人を新設。新法人が障害者を対象にクエストの独自施工の研修を行い、障害者が専門的に作業に従事する制度を導入する。新法人は障害に応じた仕事を配分できる加盟企業も募り、幅広い障害者支援を展開する。

あいオンが開設したB型事業所ではパブリックブリッジ施工の研修が始まっている

クエストの「パブリックブリッジ」施工をしたグレーチング

 障害者に担ってもらう作業は「パブリックブリッジ」と呼ぶクエストが開発した独自工法。「グレーチング」という道路の側溝などに設置する金属製の格子状のふたの隙間に、樹脂と混ぜた砂や石を埋めることで、通水性を持った滑り止め加工ができる。

 パブリックブリッジに使う樹脂と砂を混ぜた素材は様々な滑り止め加工などに転用できる。「大手も含め企業の安全対策向け製品として需要が見込める」(森下博社長)という。同社は2019年6月期の売上高を17年6月期のほぼ倍となる2億円規模に伸ばす計画だ。東京にも拠点を設けることでさらに受注を増やし、障害者向けの作業量の確保を狙う。

 クエストは6月21日、自閉症などの発達障害がある若者の就労を支援するあいオン(東京・練馬、天宮真依子代表理事)と一般社団法人の「えがおサポートプロジェクト(ESP)協会」を設立した。天宮氏が代表理事、森下社長らが理事に就いた。

 あいオンが4月に東京都西東京市に開設した就労継続支援B型事業所の隣接地にESP協会の本部を設けた。同協会はまず、同事業所の指導職員15人と通所者11人を対象にパブリックブリッジ施工の研修を行う。

 さらに今後、仕組みに参加する就労継続支援事業所も増やす。パブリックブリッジの施工場所に応じて仕事を割り振る体制づくりも目指す。この場合もESP協会が参加事業所の指導職員や障害者に施工研修を行い、作業に従事してもらう。継続して施工を発注できる事業所の指導職員や障害者には施工資格を与える制度の創設も計画する。

 天宮氏は健常者と障害者が一緒に学ぶ混合教育を実践する武蔵野東高等専修学校(東京都武蔵野市)で教員経験を持ち、同校を卒業した障害者の就労支援などを目的に17年1月、あいオンを設立した。B型事業所では4月から同校卒業生の就労研修を始めている。天宮氏は「自閉症などの障害のある人は集中して正確な作業ができる適性を持つ傾向がある。正しく指導すれば質の高い仕事ができる」と話す。

 ESP協会は今後、クエストのように障害者向けの仕事を発注できる加盟企業も募る。加盟企業と連携し、障害の特性などに応じた仕事の紹介事業の展開も目指す。森下社長は「障害者がより適性を発揮する仕事もある。障害者が社会を支える労働力として評価される制度を作る」と話す。

  ▼就労継続支援事業所
 事業所は障害者総合支援法に基づいて都道府県などが指定する。障害が比較的軽い人と雇用契約を結ぶA型と雇用契約を結ばないB型がある。原則、A型は最低賃金も保証される。
 障害者の多くは収入が低い状況にある。障害者団体「きょうされん」(東京)が2016年に発表した障害者の生活実態調査によると、回答者約1万4000人のうち、年収が200万円以下が98.1%を占めた。厚生労働省の調査では、16年度の全国事業所の月額平均工賃はB型が1万5295円、A型でも7万720円にとどまる。

2018/6/28      日本経済新聞

第16回群馬県障害者技能競技大会

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「ぐんまアビリンピック2018」を開催します(産業人材育成課)

ぐんまアビリンピックは、障害のある方が日頃培った技能を競い合うことで、職業能力の向上を図り、自信と誇りを持って社会活動を送れるようにするとともに、障害のある方に対する社会的な理解を深めていただくことを目的に開催しています。
第16回目を迎える今大会は、3競技種目に37名が参加の予定です。 開催日時 平成30年7月7日(土)午前9時30分~午後3時00分 競技会場 ポリテクセンター群馬[群馬職業能力開発促進センター]
住所:高崎市山名町918  TEL:027-347-3333 競技種目及び参加者(予定) ・オフィスアシスタント   5名
 (文書の三つ折、宛名シール貼り、封筒入れの3課題を行います。)   
・喫茶サービスB     14名
 (喫茶店でお客様へサービスを提供する技術を競います。)
・ビルクリーニングB   18名
 (弾性床清掃及び机上清掃の1課題を行います。)
            計37名

○入場料無料で、どなたでも見学できます(事前申込み不要)。 問い合わせ先 ぐんまアビリンピック事務局
((独)高齢・障害・求職者雇用支援機構群馬支部 高齢・障害者業務課内)
TEL:027-287-1511 FAX:027-287-1512    

障害者らの就労を支援する特別食堂 金沢大に開設

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 金沢大角間キャンパス(金沢市角間町)に今月、障害者らが働く特別食堂「YABU&CAF●(Eに鋭アクセント付き)丹(たん)」がオープンした。社会福祉法人「佛子(ぶっし)園」(石川県白山市)が運営し、就労支援の場であるとともに、オシャレな店内で提供するそばやコーヒーにこだわり、学外から来る人も利用できるスペースとなっている。

 障害者の就労を支援する全国の社会福祉法人などでつくるNPO法人「就労継続支援A型事業所全国協議会」(東京都)の事務局によると、国立大のキャンパス内にこうした就労施設ができるのは「聞いたことがない」という。今月4日、金沢大自然科学系図書館南福利施設2階にオープンした。働くのは、複合型福祉施設「シェア金沢」(金沢市若松町)にある就労支援サービスのワークセンター利用者。18歳以上の5人ほどが、シェア金沢のスタッフらとともに、洗い物をしたりトレーに料理をセットしたりして働いている。

 そばは佛子園が輸入しているブータン産を使い、自家製粉、自家製麺でつくる。風味がよく、ブータンのそば農家を支援する意味もあるという。自家焙煎(ばいせん)のコーヒーはテイクアウトもできる。

 オープン以来、教職員や学生たちのリピーターも増え、昼のピーク時は待つ客も。障害者たちも忙しく働き、達成感を感じているという。今後は、接客や調理補助など仕事を徐々に増やしていく予定だ。

 シェア金沢の清水愛美施設長は「国立大にこうした場ができることは社会的なインパクトになり、障害者が働く新たな可能性が生まれている。同窓会といった予約も入っており、いろいろな人に使ってもらえれば」と話す。

 そばや丼を提供するYABU丹は午前11時~午後2時と午後4時~7時半、CAF●(Eに鋭アクセント付き)丹は午前11時~午後7時半。土日祝休み。電話(076・222・7618)。

そばを運ぶシェア金沢のスタッフ。そばの器やコーヒーカップなどには店名の「丹」が意味する赤をほどこしている。真心や健康といった思いも込めているという=2018年6月、金沢市角間町

朝日新聞        2018年6月29日

精神障害者家族大会

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精神障害者とその家族が、暮らしやすい社会を目指す家族大会が、熊本市で開かれました。

熊本県内の福祉施設や支援センター、各地域の家族会などで開くこの大会は、精神障害者とその家族たちが、抱える悩みや負担を分かち合い、その環境改善に向けて、社会に働きかけようと開かれています。

主催者によると、家族会の中には会員数の減少で存続が難しくなっているケースもあるということです。

29日の大会では「障がいを受容し、共に生きる地域社会を築こう!」をテーマに、▼精神障害者の医療費負担を軽減する運動▼家族会活動の強化▼社会参加の促進を図ることを大会宣言として確認しました。

RKK熊本放送      2018年06月29日

考える 金沢大名誉教授ら、特別対談とシンポ 金沢であす

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相模原の障害者施設殺傷

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者が刺殺された事件を受け、特別対談とシンポジウム「相模原障害者施設殺傷事件は医療者(=人間)に何を突きつけたか」が30日午後1時半、金沢市鞍月2の県地場産業振興センター新館コンベンションホールである。参加無料。

  事件は2016年7月に起き、男に刺された入所者19人が死亡、職員3人を含む27人が重軽傷を負った。男は「障害者は生きていても意味がない」などの言動を重ね、男の偏狭な価値観だけでなく、差別意識がはびこる今の社会のありようも問われている。

 シンポジウムは県保険医協会主催で、毎日新聞北陸総局などが後援。特別対談では金沢大の井上英夫名誉教授と日本障害者協議会の藤井克徳代表が議論。続くシンポジウムでは、障害者施策の歴史や現在の医療現場について意見が交わされ、筋ジストロフィー患者からのビデオレターもある。

 参加者は事前申し込みが必要だが、予約なしの当日参加も可能。問い合わせは県保険医協会(076・222・5373)へ。

毎日新聞        2018年6月29日 

障害者の技能知って 6/30「アビリンピック高知大会」

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 障害のある人が職場や学校で培った技能を競う「アビリンピック高知大会」が30日、高知市桟橋通4丁目のポリテクセンター高知で開かれる。主催の「高齢・障害・求職者雇用支援機構」高知支部の担当者は「一般企業の方に障害のある人の高いスキルを見てもらい、将来の就職につながれば」と来場を呼び掛けている。

 障害者の雇用促進などを目的に毎年、全国で大会が開かれている。「ワード・プロセッサ」「ビルクリーニング」「喫茶サービス」など7種目に、知的・身体・精神障害者計65人が参加する。

 参加者は、特別支援学校の生徒や就労継続支援事業所で働く人らで、今後、一般企業への就職を希望する人もいるという。

 午前9時からで、入場無料。問い合わせは「高齢・障害・求職者雇用支援機構」高知支部(088・837・1160)へ。

2018.06.29       高知新聞

障害者支援施設が園児に 卵から育てて贈る 

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 山陽小野田市社会福祉事業団の障害者支援施設「みつば園」の入所者ら11人が28日、同市加藤北の真珠保育園を訪れ、カブトムシの成虫やさなぎ計14匹を子供たちに贈った。

  みつば園では、26年前からカブトムシを産卵から羽化まで育て、市内の小学校や幼稚園、児童館に配布している。プレゼントを受け取った園児たちは、みつば園の職員から特徴や育て方を教わり、カブトムシを触るなどして熱心に観察していた。

 年長組の冨田晴翔ちゃん(5)は「触っても怖くなかった。家でも飼ってみたい」と喜んでいた。みつば園は来月中旬までに190匹を45施設に届ける予定。

〔山口版〕毎日新聞

 

 


障害者に学ぶ作品の発想力 太田川学園アートディレクター 羽鳥智裕

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羽鳥智裕(はとり・ともひろ)さん(39)=北広島町

 「広島に来るまで、障害のある人たちとの接点は全くなかった。職を探しているとき、縁あって紹介されたのがここだった」。知的障害者の支援施設「太田川学園」(安佐南区)で勤め7年がたつ。今月10日まで泉美術館(西区)で開かれた展覧会「ハナサクモリの芸術家たち」ではアーティスト5人を陰ながらサポートし、成功に導いた。

  埼玉県上尾市出身。東京の花店に就職し、顧客の注文に応じて花や枝などを花器にさす「生け込み」や、結婚式、イベントでの装飾に携わった。「花の美しさを別の形で表現したい」と、ビルの屋上を借り切って、音楽と飲食を融合したパフォーマンスを企画。その後フリーとなり、ドイツ・ベルリンに1カ月半滞在してパフォーマンスを繰り広げるなど、独自のアートの世界を築いた。

 縁もゆかりもない広島に移住したのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災がきっかけだった。「言葉で表現しにくいのだが、『とにかく西に行こう』と思った。栃木県で暮らす知人が広島出身で、当時住んでいた東京の部屋はそのままにして、4日後には家族で電車に乗っていた」と振り返る。

 広島市内の空き家で数カ月過ごし、北広島町に移住した。紹介を受け学園を訪ねた同年8月、理事長室で見た一人のアーティストの絵の出来栄えに驚いた。「世の中には『障害者アート』という概念があるが、作品の素晴らしさは、障害の有無とは関係ない。『この人と張り合いたい』と純粋に思ったし、生活ぶりをじっくり見てみたくなった」

 今回の展覧会に出展した5人の作品は、描く対象が全く違い、表現方法もバラエティーに富む。発語しない男性は、部屋や廊下の壁に、長方形をつなぎ合わせ彩色した絵を描いている。「食べる、そして寝る。それ以外はひたすら好きな絵を描く。やり続けることは難しいが、彼らはそれを淡々とこなす。私たちは、そこから多くを学べる気がするんです」

 毎日新聞        2018年6月29日

茨城・つくば市が障害者への「合理的配慮」に助成金

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 茨城県つくば市は6月から、障害を理由とする差別の解消に向けた「合理的配慮」の提供を、商業者や自治会に促す支援制度を始めた。障害者が安心して利用しやすい設備を設置した飲食店などに助成金を支給する。市によると、導入した自治体は県内初という。

 助成金の上限金額は、設置する設備によって異なる。視覚障害者向けの点字の飲食店メニューや、聴覚障害者や知的障害者、自閉症の人の困りごとや気持ちの理解をイラストで助ける「コミュニケーションボード」の作成には1万円。身体障害者が入店しやすくなる折りたたみ式スロープや、聴覚障害者向けの筆談ボードの購入は5万円。身体障害者向けの段差の解消や手すり設置に伴う工事は10万円と、3段階で設定している。

 2016年4月に施行された障害者差別解消法は、障害者の障壁を取り除くために、負担が重すぎない範囲で対応する「合理的配慮」を自治体や国に義務づけている。兵庫県明石市では先行して、合理的配慮の理念に基づき、設備を設置した飲食店などに助成金を支給している。

朝日新聞

障害者アート「頑張ってる姿に感動」でいいの? 1本の映画が映し出す作品の本質

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滋賀県の障害者施設・やまなみ工房――。障害者のアート活動界でユニークな試みが注目されている施設だ。現在、88人の通所者が作品をつくっている。小さな工房がいま障害者アートで世界的な注目を集めている。どこまでも自由で、豊かなアート活動を続けるやまなみ工房に迫ったドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」の上映がアップリンク渋谷で6月30日から始まる。

監督を務めたのは、障害者アートの魅力を広めるクリエーターチーム「PR-y(プライ)」を主宰するクリエイティブディレクターの笠谷圭見さんだ。大阪市在住で、広告会社に所属している。本業もこなしつつ、やまなみ工房に通って彼らの活動を支えてきた。

 この映画の主役は「やまなみ工房」から生まれた作品とアーティストたち。彼らは実名で登場し、その日常が包み隠さず描かれている。 映し出される「ありのまま」

ちょっと変わった地蔵を作り続ける山際正己さんの独り言であったり、吉川秀昭さんの「目、目、鼻、口」と呪文のように唱えながら土の塊に割り箸を使い、螺旋状に小さな穴をあける姿もすべて、ありのままを映す。

岡元俊雄さんは寝転びながら、墨汁をつけた割り箸で紙に絵を描く。幾重にも重なった線で描かれた人物画は岡元さんでしか描けない独特の迫力をもって、その姿をあらわす。

鎌江一美さんの粘土作品のタイトルにはすべて「まさと」さんという名前が入る。施設長の山下完和(まさと)さんのことだ。山下さんへの好意が独特の粘土作品に結実する。 

作品がいつ完成するのか。彼ら自身も含めて、それは誰にもわからない。どう評価されるかも彼らはあまり興味がない。好きなときに、好きなように描く。一つの事実として言えるのは、作品が彼らと他者との確かな結節点となっていることだ。

終盤にさっと挿入される「個性を障害と捉える野蛮な社会が着せたレッテルを脱がして ありのままの姿を写真に収めたい」という笠谷さんの言葉は、そのまま映画のキーワードになっている。

「やまなみ工房は一つのモデル」

彼らの作品に魅了された人たちも率直な意見を口にする。

川久保玲率いるコム・デ・ギャルソンとのコラボでも話題になったアメリカの障害者アート誌「RAW VISION」の編集局長エドワードM・ゴメズは、彼らの作品に賛辞を惜しまない。

「何にも強要されない自由な精神がある。ここにはアーティストの創作性が最大限発揮できる環境がある。一つのモデルである」

やまなみ工房の作品とコラボした商品をつくるファッションブランド「NUDE:MM」のデザイナー、丸山昌彦さんも「洋服は絵と違って、どこへでも着ていける。彼らの絵の魅力を知ってもらいたい」とパリ、東京などでの展示会の反応に自信を見せていた。

「障害者が頑張って作った」は美しいストーリーなのか?

とりわけ印象に残ったのが、アートディーラー、小出由紀子さんの言葉だ。小出さんは「マーケット(需要)がある」と断言したうえで、こう述べる。

「日本では障害がある、という点に注目が集まるが、特にアメリカでは障害の有無や性別や人種を超えて、その作品に作り手の真実があるかどうかが注目される」

現代アートとしての作品そのもの評価よりも、「障害者が頑張って作った」という美しいストーリーが重視される。これはいかにも日本らしい評価だ。しかし、それは本当に「作り手の真実」なのだろうか。作品に込められているのは彼らの内なる衝動であり、彼らのコミュニケーションそのものであるように思えてならない。

注目のラストシーン

この映画のラストシーンで、やまなみ工房のアーティストたちのポートレートの撮影風景がある。スタイリストが、個々人にあわせたスタリングをする。颯爽と着こなし、ポーズを決める彼らをプロのフォトグラファーが撮影する。

「障害者を見世物にするのか」という批判も飛んできそうな撮影だが、撮影の風景はこう問いかけてくる。これはアーティストが普通にやっていることを、普通にやっているだけであり、「障害者」だからやってはいけないと考えるのはなぜか?、と。

ラストシーンに映されるのは、この社会への批評である。

この一本を見るだけで「障害者は生きていても仕方ない」といった声が、いかに現実をみていない言葉か。よく伝わるはずだ。

上映は6月30日にアップリンク渋谷を皮切りに、7月にも都内、9月から大阪で上映が予定されている。今後の細かい日程は公式ホームページで更新される。

2018年06月29日        ハフィントンポスト

日に日に疲労、深夜ドライブ 強度行動障害、足りぬ支援

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 自分や他人を傷つけたりする「強度行動障害」。重度者の場合は行政や福祉の支えが必要だが、十分なサポートが受けられず、負担に苦しむ家族もいる。強度行動障害の長男を落ち着かせるため、毎晩のように深夜のドライブを続ける守山市の夫婦に今月上旬、同行取材した。

 午後十時、守山市内で和田泰代さん(50)と待ち合わせた。ワゴン車の後部座席には長男の智泰さん(18)がいた。「こんばんは」と声を掛けても膝に顔を埋めたまま、反応がない。記者は助手席に乗せてもらい、琵琶湖の湖岸道路を一緒にドライブした。

 智泰さんは自閉症と重度の知的障害があり、自分の手足や顔にあざができるほどつねったり、跳んだりするなど、じっとしていられない。自宅の壁をたたいたり、大声を上げたり。一人では過ごせないため、生活全般で介助が必要だ。

 ドライブの途中、対向車はほとんどない。湖岸道路を南へ走り、大津市瀬田方面に向かう。車内で流れる音楽が眠気を誘う。突然、後ろから「ウオー」と叫び声。智泰さんが体を前後に激しく揺らし、助手席背面にガンガン頭をぶつける。「寝不足で夫婦とも疲れすぎている。あまり深く考えないようにしている」と泰代さん。智泰さんの左窓ガラスは、たたいても割れないように緩衝材とタオルで覆われていた。

 この日は午後八時ごろから夫(58)が運転し、午後十時から交代した泰代さんは大津市中心部を回り、守山市の元の場所に戻ったのは午後十一時半。好きなドライブをして景色を見ていると、心が落ち着くという智泰さん。眠りに落ちたのは午前一時すぎだった。

 ドライブを始めたのは、智泰さんが養護学校高等部一年のとき。平日は寄宿舎で暮らし、週末に自宅へ戻ると、夕食後に「ブーブー」をせがんだ。今年三月には養護学校を卒業。県内外で入所施設を探したが、満員だったり、対応できる職員がいなかったりして断られた。現在は四月に市内で新設された生活介護事業所で、午前はチラシ配りや畑作業、午後はプールへ行くなどして過ごす。別の事業所で夕食と入浴を済ませて午後八時ごろに帰宅する。その後、午前零時ごろまでがドライブの時間だ。

 泰代さんは「智泰は常に気持ちが不安定。小さいころはもっとしんどかった」と振り返る。夫も家に不在がちとなるトラック運転手から、医療機器会社に転職し協力してきた。夫は早朝の新聞配達もこなし、泰代さんは寝付きの悪い智泰さんに付き添い、床に就くのは深夜一~二時。ともに睡眠時間は短く、日に日に疲れがたまっている。「何とか今は続けているが、いつ踏ん張りがきかなくなるのか怖い。一日でもいいから休みがほしい」と涙を浮かべた。

 県によると、強度行動障害のある人は、福祉サービスを昨年受けた人だけで県内に六十人。施設へ入所できない人は集計されず、実態は不明だ。障害者の入所施設は二十一あるが、いずれも満員で県外施設への入所は昨年度で百五十五人に上った。知的障害者らが入所する大規模施設は国が地域移行を推進し、新設しない方針を示しているが、障害者は年々増え、重度者が取り残されている。県などは作業所などで支援者を増やす養成研修を開いているほか、受け入れ事業所へ補助金も出しているが、支援は広がっていない。県障害福祉課の担当者は「強度行動障害の人が入所できるよう、本年度中に福祉施設や作業所の関係者を集めて検討する場をつくりたい」と話している。

 <強度行動障害> 自分や他人の体をたたいたり、傷つけたりするほか、かみつくなどする行動が高い頻度で起こり、特別な支援を必要としている状態を指す。行政・福祉の分野で使われる言葉。厚生労働省の調査では、福祉サービスを受ける強度行動障害のある人は昨年12月時点で、全国に延べ34564人。重度の知的障害や自閉症スペクトラムのある人が多く、2016年に相模原市で起きた障害者施設殺傷事件の現場となった施設は、強度行動障害者を積極的に受け入れていた。

2018年6月30日       中日新聞

障害者に優しい食器 金沢美大生デザイン 10日まで展示

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 障害がある人も使いやすいように金沢美術工芸大生がデザインした食器の展示「センシティブユーザーと共創する器とカトラリー」が、金沢市尾張町の柳宗理記念デザイン研究所で開かれている。七月十日まで。(堀井聡子)

 デザイン科製品デザイン専攻の四年生二十人が、車いすに乗る人や視覚障害者五人と買い物や食事をして、どのような不便があるかを調査し、デザインに反映させた。工芸科陶磁コースの学生と協力し、磁器の皿やスプーンなど二十点を制作した。

 深皿を作った四年西村正之さん(21)は、両手で持ちやすいよう傾斜をつけ「汁物を入れても、手が熱くならないように二重構造にした」と説明した。他にも、前傾姿勢で麺をすするのが難しい人に配慮し、取り皿にもなる大きめのれんげや、おかずが交ざらないように仕切りを作った小鉢など、随所に工夫を凝らした作品が並んでいる。

 月曜休館。開館時間は午前九時半~午後五時。最終日は午後一時まで。

金沢美術工芸大の学生(右)がデザインした食器を手に取る女性

2018年6月30日       中日新聞

障害者脅迫メモ 児童施設近くに 富谷の路上

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 28日午前9時ごろ、富谷市明石台の児童発達支援施設近くの歩道上に障害者に対する脅迫文が落ちているのを近くに住む30代の女性が発見した。届け出を受けた大和署が脅迫事件として調べている。

  同署によると、脅迫文はA6判のメモ用紙で、「知的障害者ころせ」などと手書きで書かれていた。現場付近には児童発達支援施設のほか、小学校や保育園がある。同署はパトロールを強化するとともに、近隣の施設や住民に注意を呼びかけている。   毎日新聞       2018年6月30日

不妊手術推奨運動に「思想残る」 障害者支援者団体、兵庫県を批判

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 旧優生保護法(1948~96年)下で強制不妊手術の費用を負担するなどした兵庫県の「不幸な子どもの生まれない運動」について考える集会が30日、神戸市で開かれた。障害者支援団体の関係者らは「きちんと総括しておらず優生思想が現代にも残った」と批判した。

 この運動に詳しい松永真純大阪教育大非常勤講師は「謝罪がないまま今に至っていることは非常に深刻。問題を過去のこととせず、一人一人が向き合うことが大切だ」と話した。

 集会では、当時の知事が主導したとされる経緯や、反対活動をした障害者団体が紹介された。

旧優生保護法下の兵庫県で行われた「不幸な子どもの生まれない運動」について考える集会

2018/06/30       上毛新聞ニュース


接客や清掃 障害者73人技術競う 吉備中央でアビリンピック大会

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接客技術を競った「喫茶サービス」

 障害者の職業能力を競う「アビリンピック岡山大会(岡山県障害者技能競技大会)」(高齢・障害・求職者雇用支援機構岡山支部主催)が30日、吉備中央町吉川の国立吉備高原職業リハビリテーションセンターで開かれた。

 清掃や縫製、電子機器の組み立てなど11種目に、事業所勤務者や支援学校生ら73人が出場した。

 「喫茶サービス」では、テーブルやイスが並ぶ店内に見立てた会場で、接客技術を競った。出場者は「いらっしゃいませ」と元気よく客を迎え、笑顔で注文を取ったり、慎重に飲み物を運んだりしていた。審査員は言葉遣いや立ち居振る舞いなどをチェックした。

2018年06月30日      47NEWS

女性専用車両に男性障害者NO、2鉄道に異論も

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 痴漢防止のため全国の鉄道で広がっている女性専用車両では、実はほぼすべての鉄道事業者が、男性でも障害がある人の利用を認めている。ホーム上や車内での移動が容易ではない障害者に配慮したためだ。ただ、「障害者でも男性だけで乗るのは禁止」とする事業者が全国に二つだけあり、障害者側から不満の声が上がっている。

 国土交通省によると、女性専用車両は、事業者の任意のサービスとして設けられ、今年4月1日時点で全国の32事業者87路線で導入されている。

 読売新聞の取材では、うち30事業者では、男性障害者が一人で利用できる。「障害のある人が利用しやすい乗車位置に女性専用車両が来ることがある」などが理由だ。首都圏では2005年、11事業者の協議会で認める方針が申し合わされた。

 一方、名古屋市営地下鉄と西鉄(福岡市)は現在も、男性障害者が乗る際には「女性の介助者の同伴」を条件にしている。

2018年06月30日       読売新聞

グループホーム・支援施設への入所わずか

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重度後遺障害者

 障害者が暮らす全国のグループホーム(GH)と入所施設を対象に、国土交通省が寝たきりで意思疎通も困難な最重度の「遷延(せんえん)性意識障害者」の入居(所)状況を調査したところ、回答したGHで約0.4%、入所施設で約23.3%しか受け入れ実績がなかった。交通事故では重い後遺症を負った子を親が介護するケースが多く、「親なき後」の介護のあり方が家族の間で喫緊の課題になっている。介護者のいない障害者の居場所として期待されるGHなどが受け皿となり得ていない実態が浮かんだ。

  国土交通省「介護者なき後」調査の結果概要※脊髄損傷者の入居(所)実績は、調査途中で質問項目に追加されたため、回答数はグループホーム613、入所施設265   毎日新聞       2018年6月30日

観劇メガネかけると字幕が 劇団四季、福岡の公演で導入

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 劇団四季は今月から、福岡市のキャナルシティ劇場で上演中のミュージカル「リトルマーメイド」で、俳優のセリフが表示される眼鏡型ディスプレー「字幕グラス」を使った多言語字幕サービスを始めた。聴覚障害のある人や、訪日外国人に舞台を楽しんでもらう狙いだ。劇団四季の公演では札幌市に続き、国内2カ所目。

 字幕グラスは日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語に対応。眼鏡のレンズにあたる部分が透明なディスプレーになっていて、字幕が宙に浮かぶように見えるのが特徴。舞台上のセリフとの時間差も、ほとんどないという。

 貸し出し開始前日の今月13日、聴覚障害のある人や訪日外国人計15人が体験した。福岡県聴覚障害者協会の大沢五恵理事長は「これまでは友だちと一緒に来て教えてもらわないと、劇の内容がつかめなかった。これなら1人でも来られて、自分の世界が広がる」。

 韓国からの旅行者、イ・タウンさん(25)は「眼鏡型でさほど邪魔にならず、画期的なシステムだと思う。福岡に旅行する友だちにも薦めたい」。劇団四季の吉田智誉樹(ちよき)社長は「キャナルシティは多くの外国人観光客が訪れる場所。レジャーを探している方々にPRしていきたい」と話す。

 11月3日まで。貸出料千円(聴覚障害者身体障害者手帳の提示で無料)。保証金3千円。7歳以上対象。問い合わせは、劇団四季Webカスタマーセンターお問い合わせフォーム(https://s.shiki.jp/m/websupport_f別ウインドウで開きます)へ

字幕グラスで見た舞台のイメージ(劇団四季提供)

2018年7月1日      朝日新聞

パラアスリートに聞く 宝塚のNPO、きょうから /兵庫

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 障害者ランナーに伴走者を紹介しているNPO法人「ぽっかぽかランナーズ」(宝塚市)が1日、パラリンピックで活躍したアスリートらを招いた「ぽっかぽか講習会」を開く。9月まで月1回あり、参加者を募集中だ。

  1日はリオデジャネイロ大会女子マラソン(視覚障害)で5位の近藤寛子さん(51)が講演する。近藤さんは視野が徐々に狭くなる「網膜色素変性症」になった後に障害者マラソンを始めた。発達障害のある次男の子育てについても語る。

 8月19日にはリオ大会競泳男子100メートル背泳ぎ(知的障害)で銅メダルを獲得した津川拓也さん(26)の母智江さんが東京パラリンピックを目指す拓也さんの練習や仕事ぶりについて話す。

 9月2日は競泳女子100メートル平泳ぎ(運動機能障害)で北京大会4位、ロンドン大会8位となった日本初の義手の看護師、伊藤真波さんが登壇。バイオリンの演奏も披露する。

 いずれも市総合福祉センター(市安倉西2)で午前10時開始。無料。各回定員100人で8、9月の会の参加は予約が必要。申し込みはメール(npo@pokarun.com)か市社会福祉協議会ボランティア活動センター(0797・86・5001)へ。

毎日新聞        2018年7月1日

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