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Channel: ゴエモンのつぶやき
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新設コース“消滅” 座学敬遠?委託先なく 県の障害者職業訓練

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 国が県を通じて民間企業やNPO法人に委託する障害者向け職業訓練のうち、座学と実習をセットにした「デュアル訓練コース」の本年度の委託先が一つもなく、コースそのものが“消滅”していたことが分かった。スタート初年の昨年度は20人の募集枠に対し応募はわずか2人で、就職実績はゼロ。募集を手掛けた県は「障害者に敬遠されがちな座学の必要性など周知が不十分だった」と分析。来春から障害者の法定雇用率が引き上がるのを前に、障害者のニーズ把握や企業の理解促進など見直しが迫られそうだ。

 障害者向けの訓練は、国が都道府県を通じて民間企業やNPO法人に委託するもので2004年度に開始。昨年度からは「デュアル訓練コース」を新設。本県では3カ月の座学と1カ月の職場実習を組み合わせる内容で20人を募集したが、応募者はわずか2人にとどまった。

 県産業人材課は「就職に結び付きやすいイメージがある実習に対し、座学は障害者によっては敬遠されやすいのでは」と分析、「周知が不十分だった」とも振り返る。

 実際、座学を行わずに企業で職場訓練だけ実施する「企業実践コース」は昨年度、60人の募集に対し17人が応募し、11人が就職に結び付けた。

 昨年度の不人気が影響し、本年度のデュアル訓練の委託先として募集に応じた企業はゼロ。同課は「受講者の数に応じて支払われる委託料が少ないと、委託企業に採算割れが起きてしまう」と背景を解説する。

千葉日報-2012年10月28日 10:12

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