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Channel: ゴエモンのつぶやき
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特別支援学校4校 福祉避難所に指定 水戸市と覚書締結 来月6日

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東日本大震災を教訓に水戸市内の県立特別支援学校4校が、障害者を対象に専門的に対応する市の「福祉避難所」に指定されることが28日までに決まった。市は各校の設備や専門的な知識を生かし、障害者や保護者が安心して避難できる場所を提供する。市と各校は来月6日に覚書を交わす予定。

指定されるのは、水戸飯富特別支援学校(飯富町)▽水戸特別支援学校(吉沢町)▽内原特別支援学校(鯉淵町)▽盲学校(袴塚1丁目)-の4校で、約550人収容可能。教諭らが対応に当たるほか、市職員も派遣して受け入れる。

同避難所は障害者や高齢者など、特別な配慮が必要な人が避難するための施設だが、震災前から指定されていたのは、老人福祉センターなど市立の高齢者用施設計10カ所(収容約400人)。避難所の開設は市が判断するが、震災時にこれら10カ所では一度も開設されなかった。

市は「必要とする声を拾えなかった」と理由を説明している。

市によると、震災時の一般避難所は人との関わりが難しい自閉症などの障害には向かず、保護者も周囲の健常者との関係に苦慮する場合もあるという。障害の特徴に合わせた対応ができるよう、学校の求めもあり実現した。

飯富特別支援学校の寺門洋一校長は「震災時、自閉症の人と保護者が車中で寝泊まりしたり、損壊した家にとどまったという例もある。必要な区別を市に理解してもらえるのは、大きい」と話している。

市は今後、一般の市指定避難所80カ所を中心に、利用を必要とする人の情報を収集するなど、柔軟な対応を心掛ける。また、特別養護老人ホームなどの施設との連携、災害時要援護者支援マニュアルの作成など、弱者に配慮した災害時の対策を強化する。

市町村と特別支援学校との同避難所に関する覚書・協定は、水戸市のほか美浦村でも来月上旬に締結される見込み。つくば市でも学校との協議が進んでいる。

茨城新聞- 2012年10月28日(日)



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