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“秘伝の技”障害者に、忍者気分でエクササイズ/横浜

 視覚障害のある人たちに気軽に運動を楽しんでもらおうと、忍者をイメージした動きのエクササイズ「忍者EX」の教室が、横浜市旭区の視覚障害者施設・県ライトセンターで始まった。障害の有無や年齢に関係なく誰もが簡単に身体を動かし、心身のストレスを発散できるのが特徴で、忍者姿の講師が“秘伝の技”を伝授している。

 忍者EXは、同センターで開かれているスポーツ教室の講師・千本英介さん(34)が考案。正座する際の「静」と「動」が合わさった身体の使い方など、古くから日本に伝わる「所作」の動きが健康に良いと考え、日本人になじみがあり、「しなやかで伸びのある動きをする」というイメージの忍者をテーマに、昨年10月に完成させた。

 コンセプトは「音・体・声」。和太鼓を使うなどオリジナルの音楽に合わせ、体を動かしながら声を発することで、ストレス発散にもなるという。

 同センターで初の教室となった16日には、約30人が参加した。忍者に扮(ふん)した千本さんの指導の下、忍者の定番ポーズのように両手を胸の前に合わせた上で膝を曲げた状態で静止するなど「忍者気分」を味わった。

 片足立ちで前に出した拳を開閉しながら「グー、パー」と声を出すなどの動作もあり、同区に住む萩原トシさんは「声を出すことで楽に体も動かすことができ、単に運動するよりも楽しかった」と笑顔。千本さんは「まずは楽しむことが大切。日本生まれの健康法として広く浸透させたい」と話している。

 同センターは今後、教室を毎月第1・第3火曜日に開催。県内在住・在勤・在学の視覚障害者とその介助者が対象で、事前申し込み不要。問い合わせは、同センター電話045(364)0023。

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忍者に扮した講師の千本さん(左)から教えを受ける参加者=旭区の県ライトセンター

カナロコ(神奈川新聞)-2013年4月20日

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