福岡県小郡市の障害者就労支援施設「ひまわり」で起きた虐待事件で、暴行罪に問われた元管理職坂本静治被告(48)は23日、福岡地裁久留米支部で開かれた初公判で起訴事実を認めた。
検察側は、坂本被告の父親で施設を運営するNPO法人「リブロ」(小郡市)の勉理事長が虐待を放置し、たまりかねた元職員が内部告発したとする事件の構図を指摘した。
検察側が提出した供述調書によると、勉理事長は「(虐待について)うわさは聞いていたが、本人が否定したので放置していた」と説明。元職員は「肉体的、精神的な虐待が繰り返され見過ごせない」と考え、内部告発したという。また、被害男性の家族が「兄の気持ちを考えると許せない」と話したとの調書も朗読された。
検察側の冒頭陳述によると、坂本被告は大学中退後、土木、建設関係の仕事を転々とし、2010年5月に施設が開設されるのに伴い、支援次長(当時)に就任。職員らを実質的に取り仕切る立場にあった。11年頃からハサミや千枚通しをダーツの的に見立てた段ボール箱に投げ付ける遊びを始め、昨年5月、「スリルを味わいたい」として男性をダーツの的の下に座らせ、千枚通しを投げつけた。11年5月頃からは「面白(おもしろ)動画」と称して、利用者を驚かせて困惑する様子を携帯電話で動画撮影していたという。
(2013年4月24日12時08分 読売新聞)
検察側は、坂本被告の父親で施設を運営するNPO法人「リブロ」(小郡市)の勉理事長が虐待を放置し、たまりかねた元職員が内部告発したとする事件の構図を指摘した。
検察側が提出した供述調書によると、勉理事長は「(虐待について)うわさは聞いていたが、本人が否定したので放置していた」と説明。元職員は「肉体的、精神的な虐待が繰り返され見過ごせない」と考え、内部告発したという。また、被害男性の家族が「兄の気持ちを考えると許せない」と話したとの調書も朗読された。
検察側の冒頭陳述によると、坂本被告は大学中退後、土木、建設関係の仕事を転々とし、2010年5月に施設が開設されるのに伴い、支援次長(当時)に就任。職員らを実質的に取り仕切る立場にあった。11年頃からハサミや千枚通しをダーツの的に見立てた段ボール箱に投げ付ける遊びを始め、昨年5月、「スリルを味わいたい」として男性をダーツの的の下に座らせ、千枚通しを投げつけた。11年5月頃からは「面白(おもしろ)動画」と称して、利用者を驚かせて困惑する様子を携帯電話で動画撮影していたという。
(2013年4月24日12時08分 読売新聞)