韮崎市内の障害がある子どもを持つ保護者らでつくる「韮崎市心身障害児〈者〉父母の会」(杉山浩子会長)は、市民交流センター「ニコリ」内に、同じ悩みを抱える保護者の相談に無料で応じるスペースを設けた。障害児の子育て経験がある自分たちの経験を生かし相談に乗ることで、保護者たちの悩みや不安を解消、和らげることを目指す。
事務局を務める市福祉課によると、これまで同会は月に1度、定例会を開催。子育て相談や支援体制などについて、会員同士が情報交換をしてきたという。
市役所でも、障害児の子育て支援や相談を受け付けているが、「市役所では相談しにくい」「障害児の子育て経験がある保護者の、生の声が聞きたい」などの声があり、相談スペースを設けることにした。杉山会長は「障害児への支援体制の充実はもちろんだが、その家族に対するケアも大切」と指摘。「『どう対応すればいいのか分からない』という保護者が多い中、悩みや不安を解消・発散できる場所は必要不可欠」と説明する。
無料相談スペースは、ニコリ2階の図書館グループ研修室に開設。子ども連れの場合は、ニコリ内の子育て支援センターの一室でも行う。毎月第2水曜日の午前10時から午後1時まで開く。同会員のほか、市職員や保健師、社会福祉士、児童相談員が対応する。障害者手帳などを持っていなくても、「もしかしたら、子どもに障害があるのかもしれない」という疑問や相談も受け付ける。
県の障害者の相談支援体制整備事業の中北圏域マネジャーを務める出口幸英さんは「会と自治体が協力し、会員に関係なく相談できる体制は県内では珍しい」という。同課は「障害の話となると1人で悩んでしまいがち。同じ悩みや境遇を経験した保護者の話を聞くことで、気持ちも楽になるはず。気軽に活用してもらいたい」としている。
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障害児を持つ保護者の悩みや不安を解消しようと設けた無料相談スペース=韮崎・市民交流センター「ニコリ」
山梨日日新聞- 2013年05月15日(水)
事務局を務める市福祉課によると、これまで同会は月に1度、定例会を開催。子育て相談や支援体制などについて、会員同士が情報交換をしてきたという。
市役所でも、障害児の子育て支援や相談を受け付けているが、「市役所では相談しにくい」「障害児の子育て経験がある保護者の、生の声が聞きたい」などの声があり、相談スペースを設けることにした。杉山会長は「障害児への支援体制の充実はもちろんだが、その家族に対するケアも大切」と指摘。「『どう対応すればいいのか分からない』という保護者が多い中、悩みや不安を解消・発散できる場所は必要不可欠」と説明する。
無料相談スペースは、ニコリ2階の図書館グループ研修室に開設。子ども連れの場合は、ニコリ内の子育て支援センターの一室でも行う。毎月第2水曜日の午前10時から午後1時まで開く。同会員のほか、市職員や保健師、社会福祉士、児童相談員が対応する。障害者手帳などを持っていなくても、「もしかしたら、子どもに障害があるのかもしれない」という疑問や相談も受け付ける。
県の障害者の相談支援体制整備事業の中北圏域マネジャーを務める出口幸英さんは「会と自治体が協力し、会員に関係なく相談できる体制は県内では珍しい」という。同課は「障害の話となると1人で悩んでしまいがち。同じ悩みや境遇を経験した保護者の話を聞くことで、気持ちも楽になるはず。気軽に活用してもらいたい」としている。
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障害児を持つ保護者の悩みや不安を解消しようと設けた無料相談スペース=韮崎・市民交流センター「ニコリ」
山梨日日新聞- 2013年05月15日(水)