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視覚障害者の杖を挟んだまま一駅…西武新宿線

 西武新宿線・西武柳沢駅(東京都西東京市保谷町3)で15日午前8時35分頃、上り普通電車が、視覚に障害がある40歳代の会社員男性の白杖はくじょうをドアに挟んだまま次の駅まで走行した。

 車掌は発車直後、ホームにいた別の乗客から「何かが挟まっている」と指摘されたが、確認をしなかった。けが人はなかったが、西武鉄道は「本来は緊急停止し、確認作業を行うべきだった」としている。

 同社によると、男性は発車メロディーが鳴った後に乗り込もうとしたが、白杖の先端がドアに挟まったため、すぐに手を離し、ホームの端から一歩下がったという。車掌は目視で安全確認をしたが、ホーム上の乗客が多かったことなどから、白杖に気付かないまま、運転士に発車合図を出した。

 電車が走り出した後、ホームにいた客が車掌に「ドアに異物が挟まっている」と指摘。次の駅で確認作業を行ったところ、車内や同駅ホーム手前の線路で、破損した白杖が見つかった。

 車両のドアは、直径2センチ以上の異物が挟まった際に検知できるようになっているが、白杖の直径は1センチだった。

 異物が挟まった場合、判断は車掌に任されているが、今回のケースでは、白杖がホーム上の客に接触したり、男性が転倒したり電車と接触したりする恐れがあった。同社は「安全対策の再徹底を図り、再発防止に努める」としている。

(2013年5月16日10時21分 読売新聞)

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