高松市のソフトウエア開発「フェロー」は、インターネットサイトの文字の大きさや色を閲覧者が自在に変えられる自社ソフト「UD大文字ん。」に、高齢者らの文字入力を支援する機能を追加した。視覚・色覚障害者の閲覧を助けようと開発・改良を進めてきた古市努会長(56)は「障害の有無や年齢に関係なく使いやすいユニバーサルデザイン(UD)を、ネットの世界で一歩進められた」と話している。
このソフトは、サイトの開設者側がサーバーなどに用意。閲覧者は、機能をまとめたパレットを画面上に呼び出し、文字を大きくしたり、文章の行間を広げたりできる。
文字と背景の色を白と青、青と黄などの組み合わせに変える機能もある。特定の色を識別しにくい色覚障害が、自分の見やすい配色を選ぶことが可能だ。
ボランティアで障害者支援を続けてきた古市会長が「サイトが見づらい」との声に応えて2004年に開発。これまでに高松市など約100の自治体や公共施設に導入されてきた。
追加した新機能は、画面上のひらがなをクリックし、文字入力する「ソフトキーボード」。銀行のATM(現金自動預け払い機)の画面のように、かなが50音順に並ぶ。通常のキーボードに対し「ローマ字入力が面倒」「ひらがなを探しにくい」といった不満を抱く高齢者のために、県から100万円の助成を受けて開発した。
古市会長は「今回の改良を契機に、サイトのUD化が遅れている一般企業への売り込みも進めたい」としている。
(2013年5月16日 読売新聞)
このソフトは、サイトの開設者側がサーバーなどに用意。閲覧者は、機能をまとめたパレットを画面上に呼び出し、文字を大きくしたり、文章の行間を広げたりできる。
文字と背景の色を白と青、青と黄などの組み合わせに変える機能もある。特定の色を識別しにくい色覚障害が、自分の見やすい配色を選ぶことが可能だ。
ボランティアで障害者支援を続けてきた古市会長が「サイトが見づらい」との声に応えて2004年に開発。これまでに高松市など約100の自治体や公共施設に導入されてきた。
追加した新機能は、画面上のひらがなをクリックし、文字入力する「ソフトキーボード」。銀行のATM(現金自動預け払い機)の画面のように、かなが50音順に並ぶ。通常のキーボードに対し「ローマ字入力が面倒」「ひらがなを探しにくい」といった不満を抱く高齢者のために、県から100万円の助成を受けて開発した。
古市会長は「今回の改良を契機に、サイトのUD化が遅れている一般企業への売り込みも進めたい」としている。
(2013年5月16日 読売新聞)