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Channel: ゴエモンのつぶやき
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野菜水耕栽培、収益切り札に 宗像の障害者施設が挑戦

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 障害者の所得向上と農業の担い手育成を目指し、宗像市自由ケ丘南の障害者通所施設「はまゆうワークセンター宗像」が、野菜の「水耕栽培」を導入した。天候に左右されにくく、ニーズの高い無農薬野菜が比較的容易に栽培できるため、一定の収入を確保できると判断。試験栽培が成功した葉物から始め、徐々に栽培種類を増やす方針。

 水耕栽培は、土を使わず水と液状肥料で作物を育てる農法。センターが採用したのは、ビニールハウス(約240平方メートル)内に並べた専用機器を使う方法で、初期費用は約600万円で、運転資金は月1万円ほど。通年で多品種を栽培でき、草取りなどの重労働は必要なく収穫は立ったままで行えるという。

 昨年10月から、職員がレタスやケールの栽培を試行したところ、農薬なしで1日約1200枚の収穫が可能と分かった。今年4月から知的障害者10+ 件7人が栽培に参加。収穫量は順調に伸び、市内の直売所などで販売している。今後はピーマンやトマトなどの栽培にも挑戦し、市内の飲食店などへ販路拡大していく。

 センターには10〜60歳代の知的障害者10+ 件約70人が通所し、菓子製造や一般家庭の草取りなどに従事している。1人当たりの工賃は平均年約1万2千円だが、水耕栽培が軌道に乗れば、年約3万6千円の収入増が見込めるという。

 施設を運営する社会福祉法人さつき会の上田浩司営業企画部長(34)は「電気を使うのは、収穫の際にハウス内の温度を調節する扇風機や水槽用ポンプなどだけで環境にも優しい。農業の担い手不足の解消と障害者の所得向上に向け改良を重ねたい」としている。

=2013/06/13付 西日本新聞朝刊=

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