地球侵略をたくらむ宇宙人に、偉人たちが時空を超えて立ち向かう。演じるのは、車いすの男性や発達障害の女性ら。その場で振り付けたダンスを披露する。小児まひなどさまざまな障害のある人が、プロのダンサーと一緒に出演する即興ダンスの公演「ルウフェス」が二十三日午後八時、世田谷区のスタジオルゥで開かれる。
主催する振付家、香瑠鼓(かおるこ)さん(56)は十八年前から、バリアフリーダンスのワークショップ(体験型講座)や公演を行っている。バリアフリーの即興ダンスの素晴らしさを広めたいと、五百円のワンコインライブを昨年十二月から始め、今回が四回目だ。
その場で表現を作っていく「即興」の手法を使うため、決まった振り付けに合わせなければならない通常のダンスと違い、障害者も参加しやすい。続けるうちに障害の度合いが軽くなったり、表情が豊かになった人も。
今回の公演の配役は、宇宙人のほか、空海や聖徳太子、細川ガラシャら。宇宙人が地球をタイムトラベルするうちに心を改め、侵略を諦める話だ。哲学を秘める芸術性の高さ、地球をアートで結ぶ純粋なエネルギー…。偉人たちが舞台で自在に乱舞していく。
香瑠鼓さんは「ありのままの自分を受け入れる即興で、心が開放される」「誰でも表現者になれることを伝えたい」と話す。チケットは五百円。問い合わせは、オフィスルゥ=電03(3413)4139=へ。
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バリアフリーのダンスイベントを主催する香瑠鼓さん=世田谷区北沢で
東京新聞-2013年6月19日
主催する振付家、香瑠鼓(かおるこ)さん(56)は十八年前から、バリアフリーダンスのワークショップ(体験型講座)や公演を行っている。バリアフリーの即興ダンスの素晴らしさを広めたいと、五百円のワンコインライブを昨年十二月から始め、今回が四回目だ。
その場で表現を作っていく「即興」の手法を使うため、決まった振り付けに合わせなければならない通常のダンスと違い、障害者も参加しやすい。続けるうちに障害の度合いが軽くなったり、表情が豊かになった人も。
今回の公演の配役は、宇宙人のほか、空海や聖徳太子、細川ガラシャら。宇宙人が地球をタイムトラベルするうちに心を改め、侵略を諦める話だ。哲学を秘める芸術性の高さ、地球をアートで結ぶ純粋なエネルギー…。偉人たちが舞台で自在に乱舞していく。
香瑠鼓さんは「ありのままの自分を受け入れる即興で、心が開放される」「誰でも表現者になれることを伝えたい」と話す。チケットは五百円。問い合わせは、オフィスルゥ=電03(3413)4139=へ。

バリアフリーのダンスイベントを主催する香瑠鼓さん=世田谷区北沢で
東京新聞-2013年6月19日