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Channel: ゴエモンのつぶやき
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障害者も災害備えて、60人が研修会参加/秦野

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 視覚障害者や点訳ボランティアに対し、災害時に役立つ生活の知恵を伝授する防災研修会が21日、秦野市緑町の市保健福祉センターで開かれた。身の回りにある物を使った手軽な調理法や簡易トイレの作り方などを体験。非常食を食べながら障害者が抱える災害時の不安などを語り合い、必要な備えとは何かを考えた。

 市点訳赤十字奉仕団(吉田千津子委員長)の主催で、障害者ら約60人が受講した。

 市内を拠点に女性の視点を生かした防災活動に取り組むボランティアグループ「なでしこ防災ネット」の吉田トシ子代表が講演。家具の転倒を防ぐ工夫や災害用伝言ダイヤルの利用方法などを紹介した。

 参加者はポリ袋に米やニンジン、ゴボウ、水を入れてゆでる非常食の調理法を体験。段ボールとポリ袋を使った簡易トイレ作りはコンテスト形式で行われ、座面のふたに取っ手を付けるなどアイデアを班ごとに競った。

 避難所に設置される間仕切りも紹介。視覚障害者は手で確認しながら、わずか2平方メートルの狭い空間に「これで寝るのは大変」と実感していた。

 調理した非常食を食べながらの懇談では、参加者から「独り暮らしなので不安」といった声が上がった。防災ネットのメンバーらは「隣近所との関係をしっかり築き、民生委員にも障害の状況などをあらかじめ伝えておいて」と呼び掛けていた。

 市視力障害者協会会長の中山孝彦さん(69)は「避難所では食事などの重要な情報が紙で張り出されたりする。視覚障害者10+ 件にも情報が伝わるようにしてほしい」と話していた。


避難所用の間仕切りも設置され、スペースの狭さを実感する参加者ら=秦野市保健福祉センター

カナロコ(神奈川新聞)-2013年6月22日

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