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障害者向け雑誌が復刊 趣味からセックスまで…女性が人生楽しむ方法案内

 障害を持つ女性らが作る障害者のための無料誌『Co−Co Life(ココライフ)女子部』(NPO法人「施無畏(せむい)」発行)が注目を集めている。旅やファッション、グルメなどに加え、恋愛やセックスといったテーマにも踏み込んでおり、人生を楽しむ方法を案内する内容だ。

 行動を起こす

 「ご飯や甘いものを食べたり、土産を買ったりする場所は入れよう」「移動はどうする? 介助が必要な所は大丈夫?」「公共交通機関での移動を紹介した方が親切だよね」

 10月上旬、東京・中野の「施無畏」事務所。午後7時過ぎから始まった編集会議では、次号(11月27日発行)の「街散歩」企画で特集する京都についての打ち合わせが行われていた。

 次号では、「恋愛や美容などに効くパワースポット」を取り上げる予定。記事の各所に、坂や段差の有無、介助の必要性などの「バリアフリー情報」を盛り込むという。

 現地を取材し、記事を書く山野藍さん(27)は自らも先天性脳疾患などの障害を持ち、歩行時にはつえが手放せない。「京都は国際的な観光都市だが、神社や仏閣などはまだバリアが多いと思う。例えば、砂利が敷いてあるだけで移動の妨げになる。スムーズに回れる方法を具体的に紹介したい」

 『ココライフ−』は今年8月、復刊した。元の雑誌は平成20年4月創刊の季刊誌『ココライフ』。障害者の生き方を幅広く紹介する内容だったが、有料だったこともあって読者が伸び悩み、22年1月、13号で休刊した。

 復刊に当たり、「雑誌を読んで行動を起こす可能性が高い」(同誌のプロデューサー、遠藤久憲さん)とされる20〜30代の障害者の女性をコアターゲットに設定。幅広い読者を獲得するため、無料誌とした。

 施設や病院で配布

 取材や編集の担当は、さまざまな障害を持つ約10人の女性。指先が不自由でも上手にメークする方法(復刊1号)や車椅子でも動きやすいおしゃれなファッション(次号)など、女性の関心が高いテーマを障害者ならではの目線で取材し、記事化している。読者の座談会形式で、恋愛の体験談や成功のノウハウなども紹介。次号ではセックスについて取り上げる予定だ。

 遠藤さんは「障害の有無に関係なく、女性は『人生を楽しみたい』という気持ちを持っている。障害者が一歩踏み出すきっかけになるような雑誌を目指したい」と話す。

 2、5、8、11月発行で、障害者施設や病院など全国約130カ所で配布。場所はウェブサイト(http://www.co−co.ne.jp/)で確認できる。

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『ココライフ女子部』

SankeiBiz-2012.11.4 18:30

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