ロンドンパラリンピックから1年になろうとする夏がきた。7月7日(日)、第18回関東身体障害者陸上競技選手権大会は2日間にわたる競技を終えた。この大会は、関東圏で行なわれるIPC(国際パラリンピック委員会)公認大会であり、ジュニア、ユース、トップクラスの比較的幅広い選手が参加し、国際経験のあるスタッフが本格的な大会運営をしている。
2日目の午後、競技は炎天下のなかで行なわれた。最終日・最終種目の女子車椅子4×400mリレーで、4分10秒59の日本新記録が誕生した。最終走者に、ベテラン土田和歌子(T54・サノフィ)、第3走者に、初めて日の丸を背負う中山和美(T53・神奈川県)を迎えたリレーチームは、2010年に同じこのトラックで更新した4分17秒62を7秒3縮め、7月19日に開幕するリヨン(フランス)世界選手権を目前に日本代表の意気込みを伝えてくれた。
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中山和美(T53)
中山は、2008年の日産カップ追浜車椅子マラソン・ハーフの部1位で車椅子マラソン界にデビュー。2011年の大分国際車椅子マラソンへはフルで出場、トップクラスのランナーに成長した。昨年ロンドンパラリンピックへの出場は逃したが、その後調子をあげてきた。デビュー当初から職場を変えることもなく理解をとりつけることができ、練習もいいペースできていると言う。リヨンでは100m、200m、400m、800mに出場する。
「マラソンで競技を始めましたが、得意の距離は変わってきています。まだこれということが分かりません」という。中山のリオへの確かな一歩が始まった。
中山の障害クラスT53は、T54より1つ重いにも関わらず、レースは同時に行なわれることが多い。腹筋が機能するかしないかの違いになり、個人の競技力にもよるが、タイムには影響してくる。同じクラスT53男子の廣道純がいるが、「より強い相手と闘える」と、ベテラントップランナーが示すように、戦意を失う必要はないのだろう。
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中山和美(神奈川県)
渡辺勝(T54)
男子は、20歳の渡辺勝(T54・TOPPAN)が、400m49秒61で自己ベストを更新し1位となった。渡辺は、大分国際車椅子マラソン(ハーフ)に出場。年々順位をあげてきている。同じ福岡のトップアスリート洞ノ上浩太(T54)を目標に、福岡で練習に励んでいる。
「リヨンでは、自分の出場する種目以外にもいろんな種目や選手に刺激をうけると思います。まずそれが楽しみです。まだまだ、洞ノ上さんにはかないませんが、目標にして練習しています。3年後、リオでは追いつきます!」と話してくれた。10000mとマラソンに出場する。
日本代表の選手34名・スタッフ14名は、明日から都内での合宿を行い、15日より世界選手権へむけ日本を出発する。
競技終了後、車椅子メーカー・OXエンジニアリング主催、トップアスリートらの協力による車椅子・ハンドサイクル体験教室が行なわれた。未来のアスリートとなる車椅子の子供たちに、選手らが丁寧な乗り方の指導を行なった。体験する子供たち、大人も、競技後のひとときを選手とともに楽しんだ。
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渡辺勝(TOPPAN)
上の写真;4×400mリレーで第3走者(中山和美)から最終走者(土田和歌子)へのタッチ。
パラフォト-2013年07月08日
2日目の午後、競技は炎天下のなかで行なわれた。最終日・最終種目の女子車椅子4×400mリレーで、4分10秒59の日本新記録が誕生した。最終走者に、ベテラン土田和歌子(T54・サノフィ)、第3走者に、初めて日の丸を背負う中山和美(T53・神奈川県)を迎えたリレーチームは、2010年に同じこのトラックで更新した4分17秒62を7秒3縮め、7月19日に開幕するリヨン(フランス)世界選手権を目前に日本代表の意気込みを伝えてくれた。
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中山和美(T53)
中山は、2008年の日産カップ追浜車椅子マラソン・ハーフの部1位で車椅子マラソン界にデビュー。2011年の大分国際車椅子マラソンへはフルで出場、トップクラスのランナーに成長した。昨年ロンドンパラリンピックへの出場は逃したが、その後調子をあげてきた。デビュー当初から職場を変えることもなく理解をとりつけることができ、練習もいいペースできていると言う。リヨンでは100m、200m、400m、800mに出場する。
「マラソンで競技を始めましたが、得意の距離は変わってきています。まだこれということが分かりません」という。中山のリオへの確かな一歩が始まった。
中山の障害クラスT53は、T54より1つ重いにも関わらず、レースは同時に行なわれることが多い。腹筋が機能するかしないかの違いになり、個人の競技力にもよるが、タイムには影響してくる。同じクラスT53男子の廣道純がいるが、「より強い相手と闘える」と、ベテラントップランナーが示すように、戦意を失う必要はないのだろう。
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中山和美(神奈川県)
渡辺勝(T54)
男子は、20歳の渡辺勝(T54・TOPPAN)が、400m49秒61で自己ベストを更新し1位となった。渡辺は、大分国際車椅子マラソン(ハーフ)に出場。年々順位をあげてきている。同じ福岡のトップアスリート洞ノ上浩太(T54)を目標に、福岡で練習に励んでいる。
「リヨンでは、自分の出場する種目以外にもいろんな種目や選手に刺激をうけると思います。まずそれが楽しみです。まだまだ、洞ノ上さんにはかないませんが、目標にして練習しています。3年後、リオでは追いつきます!」と話してくれた。10000mとマラソンに出場する。
日本代表の選手34名・スタッフ14名は、明日から都内での合宿を行い、15日より世界選手権へむけ日本を出発する。
競技終了後、車椅子メーカー・OXエンジニアリング主催、トップアスリートらの協力による車椅子・ハンドサイクル体験教室が行なわれた。未来のアスリートとなる車椅子の子供たちに、選手らが丁寧な乗り方の指導を行なった。体験する子供たち、大人も、競技後のひとときを選手とともに楽しんだ。
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渡辺勝(TOPPAN)
上の写真;4×400mリレーで第3走者(中山和美)から最終走者(土田和歌子)へのタッチ。
パラフォト-2013年07月08日