佐伯市出身で聴覚障害のある渡辺亮平さん(24)=大分市在住、大分キヤノンマテリアル=が、デフ(聴覚障害者)サッカーの日本代表に選ばれた。ブルガリアで開催(26日〜)される聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」(デフサッカーは16カ国)に出場する。昨年あったアジア大会(韓国)ではスリートップの一角としてプレーし、チームを優勝に導いた中心選手。「世界でも優勝を」と気合を入れている。
亮平さんは兄の影響で小学2年生からサッカーを始めた。補聴器を着けることで小、中、高校と普通学級に通い健常者のチームでプレー。就職後も佐伯市の社会人チームでサッカーを続けた。同じ聴覚障害の友人に誘われ2年前に福岡県のデフサッカーチームに加入。補聴器を着けず、アイコンタクトだけでチームプレーをするデフサッカーに当初は戸惑ったが、練習を重ねて克服し昨年のアジア大会で代表デビューした。
大会では4点を挙げた。続く世界大会(トルコ)ではスペイン戦でハットトリックを決めるなど活躍したが、国際試合の激しいプレーでけがをして離脱。チームも8位に終わった。「同じ障害の人と知り合え、外国に行けていろんな経験ができたが、結果には不満が残った」と振り返る。
世界への再挑戦となるデフリンピックに向け週2回佐伯に戻り、社会人チームで練習を重ねる。「同じ障害、目的を持った仲間と自分たちの可能性を試したい。表彰台の一番上で一番きれいな色のメダルをもらいたい」と力を込めた。
母の明美さんは、亮平さんの障害に不安を抱いていた時、聴覚障害がありながら大学に合格した女子高生を記事にした新聞を読み、勇気づけられた経験がある。「障害があっても世の中で通用する人間になれると、落ち込んだ時は切り抜きを読み返してきた。息子のことを知り、励まされる人がいれば」と話した。
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デフリンピックサッカー日本代表に選ばれた渡辺亮平さん(前列左)と社会人チームのメンバー
大分合同新聞-[2013年07月18日 10:27]
亮平さんは兄の影響で小学2年生からサッカーを始めた。補聴器を着けることで小、中、高校と普通学級に通い健常者のチームでプレー。就職後も佐伯市の社会人チームでサッカーを続けた。同じ聴覚障害の友人に誘われ2年前に福岡県のデフサッカーチームに加入。補聴器を着けず、アイコンタクトだけでチームプレーをするデフサッカーに当初は戸惑ったが、練習を重ねて克服し昨年のアジア大会で代表デビューした。
大会では4点を挙げた。続く世界大会(トルコ)ではスペイン戦でハットトリックを決めるなど活躍したが、国際試合の激しいプレーでけがをして離脱。チームも8位に終わった。「同じ障害の人と知り合え、外国に行けていろんな経験ができたが、結果には不満が残った」と振り返る。
世界への再挑戦となるデフリンピックに向け週2回佐伯に戻り、社会人チームで練習を重ねる。「同じ障害、目的を持った仲間と自分たちの可能性を試したい。表彰台の一番上で一番きれいな色のメダルをもらいたい」と力を込めた。
母の明美さんは、亮平さんの障害に不安を抱いていた時、聴覚障害がありながら大学に合格した女子高生を記事にした新聞を読み、勇気づけられた経験がある。「障害があっても世の中で通用する人間になれると、落ち込んだ時は切り抜きを読み返してきた。息子のことを知り、励まされる人がいれば」と話した。

デフリンピックサッカー日本代表に選ばれた渡辺亮平さん(前列左)と社会人チームのメンバー
大分合同新聞-[2013年07月18日 10:27]