<兵庫県マスコット>
4月から障害者(しょうがいしゃ)の法定雇用率(ほうていこようりつ)が、民間企業で1・8%から2%▽国、地方公共団体などで2・1%から2・3%▽都道府県などの教育委員会で2%から2・2%−−と引き上げられました。
すべての事業主(じぎょうぬし)は、法定雇用率以上の割合で障害者を雇用する義務があります。県内民間企業の障害者雇用率は1・79%(12年6月1日現在)で、これまでの法定雇用率1・8%とほぼ同じでした。法定雇用率達成企業は54%(同)で、半数以上の企業が達成しましたが、今回の引き上げは、さらに障害者を雇用するよう企業に求めています。
このため、県は中小企業を訪問して理解を求めたり、大企業に対しては、重度(じゅうど)障害者の雇用率が高い特例子会社(とくれいこがいしゃ)の設立を支援するなどしています。企業も以前と比べ積極的に雇用するようにはなりましたが、採用は軽度(けいど)の知的・身体障害に集中して、それ以外の障害者の就職は依然として厳しい状況です。
達成していない企業は、労働局などの指導対象となり、改善できなければ社名を公表されたり、一定規模以上の企業は、不足1人あたり月5万円の納付金(のうふきん)も課せられます。
一方、県内の障害福祉事務所で福祉的就労(ふくしてきしゅうろう)する障害者の平均工賃は月額1万1868円(11年度)で全国平均1万3586円を下回っています。障害者は、就職して働いて得たお金で余暇を楽しむことを望んでいます。でもこれは、健常者(けんじょうしゃ)にとってみれば当たり前の生活です。誰もが当たり前の生活を送れるような社会にしていかなければなりませんね。
毎日新聞 2013年07月20日 地方版
4月から障害者(しょうがいしゃ)の法定雇用率(ほうていこようりつ)が、民間企業で1・8%から2%▽国、地方公共団体などで2・1%から2・3%▽都道府県などの教育委員会で2%から2・2%−−と引き上げられました。
すべての事業主(じぎょうぬし)は、法定雇用率以上の割合で障害者を雇用する義務があります。県内民間企業の障害者雇用率は1・79%(12年6月1日現在)で、これまでの法定雇用率1・8%とほぼ同じでした。法定雇用率達成企業は54%(同)で、半数以上の企業が達成しましたが、今回の引き上げは、さらに障害者を雇用するよう企業に求めています。
このため、県は中小企業を訪問して理解を求めたり、大企業に対しては、重度(じゅうど)障害者の雇用率が高い特例子会社(とくれいこがいしゃ)の設立を支援するなどしています。企業も以前と比べ積極的に雇用するようにはなりましたが、採用は軽度(けいど)の知的・身体障害に集中して、それ以外の障害者の就職は依然として厳しい状況です。
達成していない企業は、労働局などの指導対象となり、改善できなければ社名を公表されたり、一定規模以上の企業は、不足1人あたり月5万円の納付金(のうふきん)も課せられます。
一方、県内の障害福祉事務所で福祉的就労(ふくしてきしゅうろう)する障害者の平均工賃は月額1万1868円(11年度)で全国平均1万3586円を下回っています。障害者は、就職して働いて得たお金で余暇を楽しむことを望んでいます。でもこれは、健常者(けんじょうしゃ)にとってみれば当たり前の生活です。誰もが当たり前の生活を送れるような社会にしていかなければなりませんね。
毎日新聞 2013年07月20日 地方版