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Channel: ゴエモンのつぶやき
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「視覚障害者気遣って」、盲学校の職員らが事故防止へ訴え/平塚

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 視覚障害者が駅のホームから転落して死亡する事故が今年も続いている。また、歩行中に点字ブロックの上に置かれた自転車などにぶつかり転倒する事故も絶えない。このため県立平塚盲学校(平塚市追分、名執宗彦校長、生徒数75人)の職員、PTA(漆原真理会長)、OBと平塚湘南ロータリークラブ(柳沢隆会長)の30人が7日、平塚駅前で転落事故防止と点字ブロックへの理解を求めるキャンペーンを行った。

 名執校長ら職員3人、PTA13人、OB1人、ロータリーのメンバー13人は、駅北口と南口に分かれ、チラシ入りティッシュペーパー2千個を通行人に配布。看板5枚も掲げ、「目の不自由な人に手を貸してください」「『あぶない!』と迷わず声を掛けて」「点字ブロックの上に自転車・バイクを置かないで」と訴えた。

 視覚障害者のホーム転落死亡事故は、3月に東武東上線川越駅、9月にJR新橋駅で起き、今年はすでに2人が亡くなっている。東京視覚障害者協会のまとめでは、1994年から今年10月までの駅ホームでの転落・接車による死亡・重傷は全国で51人。うち23人が死亡している。また、日本盲人会連合の2011年のアンケートでは、ホーム転落経験のある視覚障害者は36・5%にも達し、ホーム柵の設置、点字ブロックの丁寧な整備、職員の配置、周囲の人の声掛けの必要性が指摘された。

 平塚盲学校には県内全域から生徒が通学しているが、これまで生徒のホーム転落事故はないという。ただ、生徒が登下校や外出の際、点字ブロックの上に置かれた自転車やバイク、荷物などにぶつかって転倒し、けがをする事故は数多い。同校は「視覚に障害のある方々にとって温かく優しい社会」の実現が必要だと訴えている。

 漆原PTA会長は「白いつえを持っている人は目が不自由な人であることや、点字ブロックのことを再認識してほしい。危なく感じたら、迷わず声を掛けてほしい」と話した。また、同校への支援活動を続けている平塚湘南ロータリークラブの柳沢会長も「点字ブロックの重要性にあらためて気付いてもらいたい」と話した。


ホーム転落防止や点字ブロックへの理解などを訴えた県立平塚盲学校PTAなどのキャンペーン=JR平塚駅北口

カナロコ(神奈川新聞)-2012年11月8日

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