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Channel: ゴエモンのつぶやき
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障害者雇用、県内で拡大 就職2割増、企業の意識変化

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 県内で障害者雇用に積極的な企業が増えている。岐阜労働局によると、2012年度のハローワークを通じた障害者の就職件数は1479件。前年度比22・7%増で、3年連続で過去最高を更新した。就職率も53・6%で、前年度比3・1ポイント増加。同局の担当者は、「採用する企業の障害者雇用に対する意識が変化してきた。また4月の障害者雇用の法定雇用率引き上げも後押ししている」と分析する。県内で障害者雇用が広がっている。

 婦人服製造ラブリークィーン(岐阜市加納寿町)の物流部門を担当する関連会社LFC(本巣市下福島、井上武社長)。障害者雇用に積極的な県内企業の1社だ。同社では2008年に障害者1人を試験的に採用。12年から採用を本格化しており、現在は10人の障害者が値札付けや伝票処理などの業務をこなす。

 井上社長は障害者の採用を始める時には勇気が必要だったとする。それでも社会貢献になればと決断。一度雇用をしてみると、「身近に障害を持った人がいると社員が人に優しくなり、チームワークが良くなる。ミスを犯さないようなシステムを作るため、生産性が良くなる。できることをもっとやろうという雰囲気ができる」と思わぬメリットがあったと指摘する。

 最近は精神障害者の就職が増えているのも特徴。ハローワークを通じた12年度の就職では、精神障害者の就職は470件、前年度比で63・8%増と大幅に増えている。精神障害者を対象にユニークな就労支援を行っているのが、Notoカレッジ(大垣市高屋町、辻雅靖社長)だ。

 Notoは、グループワークやイベントをトレーニングに採用。Notoで就労支援を受ける精神障害者が企画し、地元商店街が行うイベント「元気ハツラツ市」で無料のコーヒーサービスを行うなどしている。

 辻社長は「精神障害者が最も不安に感じるのは、コミュニケーション能力。みんなで一緒になって企画することで、コミュニケーション能力は高まるし、モチベーションも上がる。自分たちが企画した内容が受け入れられれば、自信にもなる」とする。

 ただ障害者雇用の数は着実に増えているとはいえ、健常者の就職も厳しい中、まだ十分とは言えない。雇う側の企業も就職を支援する側も、長い目で見た地道な活動が求められる。


精神障害者の就労支援をしているNotoカレッジの本社。就労支援の一環で無料のコ2013年07月25日09:33ーヒーサービスを行った=大垣市高屋町

岐阜新聞-22013年07月25日09:30

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