三陸沿岸を車いすで北上する「みちのくTRY(トライ)」が7〜8月の12日間行われ、参加者たちは障害者に優しいまちづくりを訴えながら、岩手県陸前高田市の奇跡の一本松から宮古市田老地区の巨大防潮堤までの150キロを踏破した。
7月29日にスタートし、8月9日午後1時前にゴールにたどり着いた。雨が降る中、約30人の一行は「バリアフリーを訴えながら、ここまで来ました」と連呼し、用意されたゴールテープを切って笑顔で抱き合った。
昨年に続き2回目となるトライに参加したのは、東北を中心にした車いす利用者8人とボランティア延べ250人。
通り掛かった運転手から手を振られたり、住民の声援を受けたりし、活動への理解の深まりを実感したという。課題も再認識した。道幅が狭く、歩道に段差があるなど歩きづらい場所も少なくなかった。
実行委員会は、障害者と高齢者に、より配慮したまちづくりを経路の6市町に要望した。委員長の伊東明美さん(45)=宮古市=は「復興まちづくり事業を通し、ハード面を充実してほしい」と話す。
トライは、障害者らが積極的に社会活動に参加するきっかけをつくることも目的だった。
障害者支援のNPO法人「結人(ゆいっと)」の伊藤公陽理事長(41)=宮古市=は「あいさつが苦手だった人が声掛けしたり、自分から意見を言ったりと積極的な面が見えた」と語る。
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バリアフリーを訴えながら150キロを踏破した一行
河北新報-2013年08月21日水曜日
7月29日にスタートし、8月9日午後1時前にゴールにたどり着いた。雨が降る中、約30人の一行は「バリアフリーを訴えながら、ここまで来ました」と連呼し、用意されたゴールテープを切って笑顔で抱き合った。
昨年に続き2回目となるトライに参加したのは、東北を中心にした車いす利用者8人とボランティア延べ250人。
通り掛かった運転手から手を振られたり、住民の声援を受けたりし、活動への理解の深まりを実感したという。課題も再認識した。道幅が狭く、歩道に段差があるなど歩きづらい場所も少なくなかった。
実行委員会は、障害者と高齢者に、より配慮したまちづくりを経路の6市町に要望した。委員長の伊東明美さん(45)=宮古市=は「復興まちづくり事業を通し、ハード面を充実してほしい」と話す。
トライは、障害者らが積極的に社会活動に参加するきっかけをつくることも目的だった。
障害者支援のNPO法人「結人(ゆいっと)」の伊藤公陽理事長(41)=宮古市=は「あいさつが苦手だった人が声掛けしたり、自分から意見を言ったりと積極的な面が見えた」と語る。

バリアフリーを訴えながら150キロを踏破した一行
河北新報-2013年08月21日水曜日