災害時に介助が必要な高齢者や障害者10+件らを受け入れる福祉避難所を確保するため、水戸市は6日、市内にあるいずれも県立の特別支援学校3校と盲学校1校との間で「福祉避難所の設置運営に関する覚書」を締結した。東日本大震災で避難生活の苦労を味わった特別支援学校生徒の保護者の要望を受け、学校側が市に働き掛けて実現した。
「安心して避難できる場所が確保できないか」。11年11月中旬、水戸市飯富町の県立水戸飯富特別支援学校(寺門洋一校長)で震災をテーマに開かれた委員会。水戸市地域安全課職員に対して、保護者から同校を避難所に指定するよう求める声が上がった。震災時、一度は近くの小学校に子どもを連れて避難したものの、騒がしくするなど「他人に迷惑が掛かる」と、車中泊せざるを得なかった体験があったからだ。寺門校長は「集団生活が苦手な子どももいる」と話す。
市が福祉避難所に指定したのは同校のほか、水戸特別支援学校、内原特別支援学校、盲学校。市は既に老人福祉施設など10施設を福祉避難所に指定しているが、特別支援学校の指定はなかった。今回の指定により、災害発生時には特別支援学校に避難することができ、専門職員によるサポートを受けることができるほか、市からの物資提供を受けることができるようになる。
寺門校長は「自分たちの学校が避難所となるので、子どもも保護者も安心する」と喜ぶ。高橋靖市長は「災害時には、障害者10+件の方々ができるだけ過ごしやすい、慣れた環境で避難できる環境作りが大切」と話した。
毎日新聞 2012年11月08日 地方版
「安心して避難できる場所が確保できないか」。11年11月中旬、水戸市飯富町の県立水戸飯富特別支援学校(寺門洋一校長)で震災をテーマに開かれた委員会。水戸市地域安全課職員に対して、保護者から同校を避難所に指定するよう求める声が上がった。震災時、一度は近くの小学校に子どもを連れて避難したものの、騒がしくするなど「他人に迷惑が掛かる」と、車中泊せざるを得なかった体験があったからだ。寺門校長は「集団生活が苦手な子どももいる」と話す。
市が福祉避難所に指定したのは同校のほか、水戸特別支援学校、内原特別支援学校、盲学校。市は既に老人福祉施設など10施設を福祉避難所に指定しているが、特別支援学校の指定はなかった。今回の指定により、災害発生時には特別支援学校に避難することができ、専門職員によるサポートを受けることができるほか、市からの物資提供を受けることができるようになる。
寺門校長は「自分たちの学校が避難所となるので、子どもも保護者も安心する」と喜ぶ。高橋靖市長は「災害時には、障害者10+件の方々ができるだけ過ごしやすい、慣れた環境で避難できる環境作りが大切」と話した。
毎日新聞 2012年11月08日 地方版