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Channel: ゴエモンのつぶやき
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つぶらなカボスの原料調達 障害者が助っ人

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 行政や農業団体などでつくる県カボス振興協議会は、生産者の高齢化で収穫が難しくなったカボス農園と障害者の働く機会を求める社会福祉法人を橋渡しして収穫作業の人手を確保する取り組みを始めた。全国で売れている飲料「つぶらなカボス」の原料調達を強化する一環。近年は実ったまま放置される園もあり、廃園を防ぐ対策にもつなげる。
 つぶらなカボスはJAフーズおおいた(杵築市)が製造。郵便局との提携を契機に年間約80万ケース(1ケース30本入り)を売り上げるヒットとなり、「作るだけ売れる」(農業団体)と加工用カボスの不足が続いている。
 農業団体が昨年から集荷のために県内を巡回すると、生産者の高齢化や病気のために収穫していない園もあることが分かった。協議会で作業者を探していたところ、社会福祉法人で受け入れニーズがあり、9月から豊後大野市など4市町の7法人と協議。一部で作業の委託が始まっている。
 県渓泉寮(日出町)の福祉農園ハイテクの障害者ら5人は8日、杵築市山香町の農園で収穫をした。職業指導員の藤川義治さん(53)は「体力的なきつさはあるが、みんな収穫の喜びを味わえるのを楽しみにしている」と話した。
 生産者や農業団体が作業規模などに応じて労賃を支払う。県障害福祉課は「障害者の労賃アップに取り組んでおり、有効に活用してほしい」としている。
 協議会は来年以降も社会福祉法人との連携を広げる考え。事務局の県おおいたブランド推進課は「まだ把握できていない農園にも取り組みを広げ、原料確保に努めたい」としている。

 ▽メモ 県カボス振興協議会によると、今年の加工用カボスはJA全農県本部ベースで1300〜1400トンを見込む。12月上旬ごろまでに収穫する予定。


加工用カボスの収穫をする社会福祉法人の関係者=8日、杵築市山香町

大分合同新聞-[2012年11月09日 09:30]

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