益城町福富の障害者就労施設「そよかぜ福祉作業所」で就労体験の発表会があり、メール便配達を7年間続けている障害者4人が日々のやりがいや苦労を語った。配達先などの温かい言葉を励みに働く毎日を一生懸命発表する姿に近隣住民約50人が拍手を送った。
作業所は、同町のNPO法人「九州ラーメン党」が2000年に開所。現在は知的障害や精神障害がある20人が登録している。主にパンの製造と販売をしているが、06年からヤマト運輸のメール便配達を請け負っている。1通当たり25円が作業所に入り、障害者たちの工賃に充てられる。
配達は、作業所から約1キロ圏内を担当地域とし、年中無休で4人で1日30〜100通前後を配る。4人とも発表会で「雨の日はぬらさないよう気を使う」と口をそろえた。このうち1人はメール便をぬらし破ったこともあったが、配達先の人に「気にせんでよかよ」と慰められたという。
最近は近隣住民も4人の顔を覚えて「ご苦労様」とねぎらいの言葉をかけてくれることが4人のやりがいになっているという。作業所を運営する「九州ラーメン党」の濱田龍郎理事長(69)は「彼らの働く姿を多くの人に見てもらいたくてメール便の仕事を引き受けたので、大変ありがたい。彼らがどんな思いで働いているか知ってもらうためにも今回のような発表の場を増やしたい」と話した。
毎日新聞 2013年11月19日 地方版
作業所は、同町のNPO法人「九州ラーメン党」が2000年に開所。現在は知的障害や精神障害がある20人が登録している。主にパンの製造と販売をしているが、06年からヤマト運輸のメール便配達を請け負っている。1通当たり25円が作業所に入り、障害者たちの工賃に充てられる。
配達は、作業所から約1キロ圏内を担当地域とし、年中無休で4人で1日30〜100通前後を配る。4人とも発表会で「雨の日はぬらさないよう気を使う」と口をそろえた。このうち1人はメール便をぬらし破ったこともあったが、配達先の人に「気にせんでよかよ」と慰められたという。
最近は近隣住民も4人の顔を覚えて「ご苦労様」とねぎらいの言葉をかけてくれることが4人のやりがいになっているという。作業所を運営する「九州ラーメン党」の濱田龍郎理事長(69)は「彼らの働く姿を多くの人に見てもらいたくてメール便の仕事を引き受けたので、大変ありがたい。彼らがどんな思いで働いているか知ってもらうためにも今回のような発表の場を増やしたい」と話した。
毎日新聞 2013年11月19日 地方版