障害者や難病に苦しむ市民を対象に、町田市と八王子市は、緊急時や災害時に支援を必要としていることが一目で分かる免許証大の「ヘルプカード」などの無料配布を始めた。両市とも「緊急時の手助けがスムーズに行えるよう、支援を必要とする多くの人に携帯してほしい」と話すとともに、一般の人に「カードを知ってもらって、障害者を積極的に支援してほしい」と呼び掛けている。
町田市は、プラスチック製のカードと「ヘルプ手帳」をセットで配布。カバンなど目立つ場所にカードを掲示し、個人情報と具体的な支援内容はプライバシーに配慮して手帳に記入する。
カードの表面には「あなたの支援が必要です」と記され、裏面に「支援をお願いしたい内容が書かれた手帳を持っています」と手帳の収納場所を記入する欄を設けた。手帳も持ち運びに便利な手のひらサイズで、氏名や緊急連絡先、障害や病気の内容、かかりつけの病院、支援してもらう際に注意してほしいことなどを記入できる。
東日本大震災以降、ヘルプカードを配布する自治体は増えているが、他人の目に触れやすいカード自体に障害の内容や連絡先などを記入することに抵抗を感じる人もいる。町田市のようにカードと手帳の配布は都内初という。市は5000セットを用意し、障害者手帳の有無にかかわらず、市内在住の希望者全員に配布する。問い合わせは市障がい福祉課(042・724・2136)。
八王子市は、市役所と市内14カ所の市地域事務所でヘルプカードを配布している。カードは四つ折りで、内側に障害の内容や支援してほしいこと、連絡先やかかりつけの病院などを記入する。
都がヘルプカードの標準仕様を策定したことを受け、同市は4月に聴覚障害者ら5人による「作成委員会」を設置。デザインや紙の質などを検討し、250万円をかけてカード2万3000枚とパンフレットやポスターを作った。同市も障害者手帳の有無にかかわらず、希望すれば市内在住の誰でもカードをもらえる。
毎日新聞 2013年11月19日〔多摩版〕
町田市は、プラスチック製のカードと「ヘルプ手帳」をセットで配布。カバンなど目立つ場所にカードを掲示し、個人情報と具体的な支援内容はプライバシーに配慮して手帳に記入する。
カードの表面には「あなたの支援が必要です」と記され、裏面に「支援をお願いしたい内容が書かれた手帳を持っています」と手帳の収納場所を記入する欄を設けた。手帳も持ち運びに便利な手のひらサイズで、氏名や緊急連絡先、障害や病気の内容、かかりつけの病院、支援してもらう際に注意してほしいことなどを記入できる。
東日本大震災以降、ヘルプカードを配布する自治体は増えているが、他人の目に触れやすいカード自体に障害の内容や連絡先などを記入することに抵抗を感じる人もいる。町田市のようにカードと手帳の配布は都内初という。市は5000セットを用意し、障害者手帳の有無にかかわらず、市内在住の希望者全員に配布する。問い合わせは市障がい福祉課(042・724・2136)。
八王子市は、市役所と市内14カ所の市地域事務所でヘルプカードを配布している。カードは四つ折りで、内側に障害の内容や支援してほしいこと、連絡先やかかりつけの病院などを記入する。
都がヘルプカードの標準仕様を策定したことを受け、同市は4月に聴覚障害者ら5人による「作成委員会」を設置。デザインや紙の質などを検討し、250万円をかけてカード2万3000枚とパンフレットやポスターを作った。同市も障害者手帳の有無にかかわらず、希望すれば市内在住の誰でもカードをもらえる。
毎日新聞 2013年11月19日〔多摩版〕