広島国際大は30日、障害を持つ人や幼い子のいる家族が一緒に楽しめる「バリアフリー映画祭」を広島市中区の県立美術館講堂で開く。場面解説の音声ガイドを会場全体に流し、せりふや効果音などを字幕で映し出す。親と子どもが一緒に観賞できるスペースも設ける。様々な立場の人を分断せず、互いの理解を促す狙い。無料。
昨年に続いて2度目の開催で、4作品を上映。うち同大の青木研准教授(46)(芸術工学)が監督した「赤とんぼ」(2012年)では、学生4人が音声ガイドを製作。ドキュメンタリー作品「珈琲(コーヒー)とエンピツ」(11年)では、学生ら5人が会場で場面や状況を読み上げる。
当日の会場案内や、子どもをひざに乗せて観賞するマット席(満席)でのサポート役も学生ら有志が担当。音声ガイドの制作を担当した3年野間翔太さん(21)は「登場人物の表情から背景、その場の空気まで表現しながら、想像する楽しみも残そうと心がけた」と話す。
映画祭を企画した青木准教授は「音声や子どもの泣き声が邪魔だと感じる時があるかもしれないが、なければ文化を自由に享受できない人もいる。“障壁”のない空間で、異なる立場を知り、分かり合うきっかけになれば」と語る。
他の作品は「いのちがいちばん輝く日」「最強のふたり」。午前9時半開場で、上映は午前10時〜午後5時。観賞は申し込みが必要で、各作品先着200人(「最強のふたり」は締め切り)。申し込み・問い合わせは同大バリアフリー映画祭係(0823・69・6034)。
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音声ガイドを付ける作業に取り組む青木准教授(左端奥)と学生ら(東広島市の広島国際大で)
(2013年11月29日 読売新聞)
昨年に続いて2度目の開催で、4作品を上映。うち同大の青木研准教授(46)(芸術工学)が監督した「赤とんぼ」(2012年)では、学生4人が音声ガイドを製作。ドキュメンタリー作品「珈琲(コーヒー)とエンピツ」(11年)では、学生ら5人が会場で場面や状況を読み上げる。
当日の会場案内や、子どもをひざに乗せて観賞するマット席(満席)でのサポート役も学生ら有志が担当。音声ガイドの制作を担当した3年野間翔太さん(21)は「登場人物の表情から背景、その場の空気まで表現しながら、想像する楽しみも残そうと心がけた」と話す。
映画祭を企画した青木准教授は「音声や子どもの泣き声が邪魔だと感じる時があるかもしれないが、なければ文化を自由に享受できない人もいる。“障壁”のない空間で、異なる立場を知り、分かり合うきっかけになれば」と語る。
他の作品は「いのちがいちばん輝く日」「最強のふたり」。午前9時半開場で、上映は午前10時〜午後5時。観賞は申し込みが必要で、各作品先着200人(「最強のふたり」は締め切り)。申し込み・問い合わせは同大バリアフリー映画祭係(0823・69・6034)。
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音声ガイドを付ける作業に取り組む青木准教授(左端奥)と学生ら(東広島市の広島国際大で)
(2013年11月29日 読売新聞)