精神に障害のある人たちが作った詩と、その詩を題材に絵画の愛好家らが作品にした「詩と絵画のコラボレーション展」が5日から、相模原市民ギャラリー(JR相模原駅ビル4階)で開かれる。精神障害に関心を持ってもらおうと、4年前から始まった。5回目となる今回、詩と絵画の69組の作品を紹介する。
市内の精神障害者当事者会や家族会、絵画サークルなどでつくる実行委員会の主催。
当事者会などに呼び掛け、69人が自作の詩を寄せた。絵画サークルのメンバーらがそれぞれの“お気に入り”を選び取り、自分なりのイメージから日本画や水墨画などの作品を完成させた。会場には、絵画と詩を一緒に展示する。
「一人ぽっちの夜空を、/見上げると、/星がまばたき、/大地をてらし、/行く先を、/照らしてくれる。/天空の星は/案内人だ。」と詠んだ原田康男さんの作品「まばたき」を担当したのは、絵画サークル「みどり会」会員の田嶋京子さん。星がきらめく夜空を猫が見上げている構図の日本画に仕上げた。「人間の代わりに猫にした」という田嶋さんは、「本人がどんなことをイメージして詩を書いたのか、想像しながら描くのが楽しかった」と振り返る。
実行委員会共同代表の榛沢昌高さんは「精神障害への偏見が、私たち当事者にとって大きなバリアーになっている」と指摘。「当事者が芸術活動を通して社会参加、人とつながるきっかけにしてほしい。当事者のメッセージを同じ仲間や一般の方に伝えたい」などと、多くの来場を呼び掛けている。
9日までの午前10時から午後6時まで(初日は午後1時から、最終日は同3時まで)。最終日には、詩と絵画の作者同士が顔合わせする交流会も催す。
問い合わせは、南障害者地域活動支援センター(みなみ風)電話042(701)3932。
![]()
コラボ展に向け、詩との絵画合わせを行う精神障害者当事者会や絵画サークルの人たち=相模原市南区南台の市立南障害者地域活動支援センター
カナロコ(神奈川新聞)-2013年12月5日
市内の精神障害者当事者会や家族会、絵画サークルなどでつくる実行委員会の主催。
当事者会などに呼び掛け、69人が自作の詩を寄せた。絵画サークルのメンバーらがそれぞれの“お気に入り”を選び取り、自分なりのイメージから日本画や水墨画などの作品を完成させた。会場には、絵画と詩を一緒に展示する。
「一人ぽっちの夜空を、/見上げると、/星がまばたき、/大地をてらし、/行く先を、/照らしてくれる。/天空の星は/案内人だ。」と詠んだ原田康男さんの作品「まばたき」を担当したのは、絵画サークル「みどり会」会員の田嶋京子さん。星がきらめく夜空を猫が見上げている構図の日本画に仕上げた。「人間の代わりに猫にした」という田嶋さんは、「本人がどんなことをイメージして詩を書いたのか、想像しながら描くのが楽しかった」と振り返る。
実行委員会共同代表の榛沢昌高さんは「精神障害への偏見が、私たち当事者にとって大きなバリアーになっている」と指摘。「当事者が芸術活動を通して社会参加、人とつながるきっかけにしてほしい。当事者のメッセージを同じ仲間や一般の方に伝えたい」などと、多くの来場を呼び掛けている。
9日までの午前10時から午後6時まで(初日は午後1時から、最終日は同3時まで)。最終日には、詩と絵画の作者同士が顔合わせする交流会も催す。
問い合わせは、南障害者地域活動支援センター(みなみ風)電話042(701)3932。

コラボ展に向け、詩との絵画合わせを行う精神障害者当事者会や絵画サークルの人たち=相模原市南区南台の市立南障害者地域活動支援センター
カナロコ(神奈川新聞)-2013年12月5日