【由仁】東日本大震災の被災地の福島県いわき市で障害者の授産施設を運営する社会福祉法人愛篤福祉会(遠藤節子理事長)が、昨年3月に閉校した町内の川端小校舎などを譲り受け、来夏にも知的障害者の就労施設として利用する。
同会はいわき市で18歳から30代後半の知的障害者約40人が通いながら働く工房「阿列布(おりーぶ)」などを運営する。震災の大きな被害はなかったが、福島第1原発事故による放射能汚染から逃れるために通所者や家族らが札幌などに一時避難。その後も日常生活への影響などの心配はぬぐえず、事故の補償も不透明なため、施設が運営でき、「万一の際に避難できる場所」を探していた。
川端小は、児童数減少で三川小と統合後、町が跡地約1万5千平方メートルと、鉄筋コンクリート2階建て約1750平方メートルの校舎、同1階建て約740平方メートルの体育館の購入希望者を公募。ホームページなどで知った同会関係者が幾度か見学に訪れ、《1》空港から近い《2》建物は無償譲渡《3》土地は約1300万円で購入できる―など、条件が良いことから公募に応じた。
来年4月から校舎などを改修。体育館には障害者の就労を支援する授産施設などを開設。校舎部分は1階を有料老人ホーム、2階を利用者の住居や宿泊スペースとする計画だ。いわき市の施設に通う4人が移住を希望しており、そのほかは由仁町や近隣から利用者を募集する。
遠藤理事長は「将来の移住も考えているが、慎重に進めたい。由仁町では地域に貢献できるような施設運営に努めたい」という。17日にいわき市を訪れ本契約を結ぶ竹田光雄町長は「被災地の不安解消に少しでも役立てばとの思いがあった。町内の障害者支援にもつながる。全面的に協力したい」と話している。
北海道新聞-(12/14 16:00)
同会はいわき市で18歳から30代後半の知的障害者約40人が通いながら働く工房「阿列布(おりーぶ)」などを運営する。震災の大きな被害はなかったが、福島第1原発事故による放射能汚染から逃れるために通所者や家族らが札幌などに一時避難。その後も日常生活への影響などの心配はぬぐえず、事故の補償も不透明なため、施設が運営でき、「万一の際に避難できる場所」を探していた。
川端小は、児童数減少で三川小と統合後、町が跡地約1万5千平方メートルと、鉄筋コンクリート2階建て約1750平方メートルの校舎、同1階建て約740平方メートルの体育館の購入希望者を公募。ホームページなどで知った同会関係者が幾度か見学に訪れ、《1》空港から近い《2》建物は無償譲渡《3》土地は約1300万円で購入できる―など、条件が良いことから公募に応じた。
来年4月から校舎などを改修。体育館には障害者の就労を支援する授産施設などを開設。校舎部分は1階を有料老人ホーム、2階を利用者の住居や宿泊スペースとする計画だ。いわき市の施設に通う4人が移住を希望しており、そのほかは由仁町や近隣から利用者を募集する。
遠藤理事長は「将来の移住も考えているが、慎重に進めたい。由仁町では地域に貢献できるような施設運営に努めたい」という。17日にいわき市を訪れ本契約を結ぶ竹田光雄町長は「被災地の不安解消に少しでも役立てばとの思いがあった。町内の障害者支援にもつながる。全面的に協力したい」と話している。
北海道新聞-(12/14 16:00)