障害者スポーツの「車いすソフトボール」をPRする大会が22日、北九州市戸畑区の鞘ヶ谷競技場駐車場で開かれる。北九州市立大(小倉南区)の学生が中心となり、健常者も一緒に参加。「パラリンピックでの将来の種目採用を目指し、車いすソフトの認知度を高めていきたい」と意気込んでいる。
車いすソフトは1チーム10人で攻撃と守備を担う。下手投げのボールをバットで打つなど基本的なルールは通常のソフト競技と同じだが、一回り大きく軟らかいボールを用い、グラブは車いすの操作に支障があるため原則として使わない。
障害者スポーツとして定着している米国の事例を踏まえ、北翔大(北海道江別市)野球部長の大西昌美准教授らが約5年前から日本国内での普及に力を入れ始めた。高校野球の監督を務めていた大西さんは、教え子が事故で下半身不随となったことをきっかけに、障害者も取り組める車いすソフトに着目した。
競技人口を増やし、知名度を高めようと、健常者も車いすで一緒にプレーするスタイルを提唱し、今年4月には一般社団法人「日本車椅子ソフトボール協会」(札幌市)も設立。日体大の野球部で大西さんとチームメートだった北九州市立大野球部監督の徳永政夫教授も発起人に名を連ね、競技のPRに努めている。
今回の大会では、北九州市立大の野球部のメンバーなどに加えて、車いすバスケットボールの地元チーム「北九州足立クラブ」と「福岡LiMitz」のメンバーで混合2チームを作って対戦する。
同大の学生は原則週1回、スポーツ用の車いすに乗ってソフトの練習に取り組んでおり、興味を持った人たちの参加を広く呼びかけている。学生代表で同大3年の岩崎恭平さん(21)は「車いすソフトは、野球経験がなくても気軽にプレーできる。健常者も加わって競技を盛り上げ、障害者が親しめるスポーツになってほしい」と話している。
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車いすソフトボールに取り組む北九州市立大の学生
(2013年12月20日 読売新聞)
車いすソフトは1チーム10人で攻撃と守備を担う。下手投げのボールをバットで打つなど基本的なルールは通常のソフト競技と同じだが、一回り大きく軟らかいボールを用い、グラブは車いすの操作に支障があるため原則として使わない。
障害者スポーツとして定着している米国の事例を踏まえ、北翔大(北海道江別市)野球部長の大西昌美准教授らが約5年前から日本国内での普及に力を入れ始めた。高校野球の監督を務めていた大西さんは、教え子が事故で下半身不随となったことをきっかけに、障害者も取り組める車いすソフトに着目した。
競技人口を増やし、知名度を高めようと、健常者も車いすで一緒にプレーするスタイルを提唱し、今年4月には一般社団法人「日本車椅子ソフトボール協会」(札幌市)も設立。日体大の野球部で大西さんとチームメートだった北九州市立大野球部監督の徳永政夫教授も発起人に名を連ね、競技のPRに努めている。
今回の大会では、北九州市立大の野球部のメンバーなどに加えて、車いすバスケットボールの地元チーム「北九州足立クラブ」と「福岡LiMitz」のメンバーで混合2チームを作って対戦する。
同大の学生は原則週1回、スポーツ用の車いすに乗ってソフトの練習に取り組んでおり、興味を持った人たちの参加を広く呼びかけている。学生代表で同大3年の岩崎恭平さん(21)は「車いすソフトは、野球経験がなくても気軽にプレーできる。健常者も加わって競技を盛り上げ、障害者が親しめるスポーツになってほしい」と話している。

車いすソフトボールに取り組む北九州市立大の学生
(2013年12月20日 読売新聞)