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障害抱えながらの自立目指す「希望の会」、自主上映会開催へ/横須

 脳卒中などの後遺症で半身まひの障害を抱えながら自立を目指す「よこすか片マヒ希望の会」(細谷均会長)が、3月にドキュメンタリー映画「言葉のきずな」(田村周監督)の自主上映会を横須賀市内で開催しようと準備を進めている。
 
 映画は、長野県で活動を続ける失語症など言語障害のあるメンバーで構成された劇団「ぐるっと一座」の取り組みを2年間追った。脳卒中や事故で脳の言語中枢が傷つき、「読む、聞く、書く、話す」といった言語機能の低下した障害者たちが、葛藤や苦しみを乗り越え、演劇を通じ再び生きる希望を見いだすストーリーだ。9月から全国で自主上映会が始まった。
 
 12日には同映画の事前試写会を実施。横須賀・三浦地区のボランティア協議会や障害者団体など関係者約40人が集まり、鑑賞後は互いに意見を交わした。
 
 横須賀での上映は「希望の会」会員の蘇武春男さん(70)らが中心となり、映画の制作委員会に掛け合うなど奔走している。蘇武さん自身、7年前に脳梗塞を患い言葉は滑らかに出てこない。「何かをやりきったという喜びがあれば前に進める。そういう社会にしたい」と思いを込める。
 
 本番に向け、同会は他の障害者団体などと連携して後援先を探したり、街頭宣伝を行ったりする。
 
 脳卒中を経験した妻沼祐一さん(67)は「患者や関係者だけでなく、学生にも見に来てほしい。自分たちにとってもやりがいがあるし、自立にもつながる」と意気込んでいる。

カナロコ(神奈川新聞) : 2014年1月2日

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