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Channel: ゴエモンのつぶやき
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「視覚障害者もゴルフを」同好会設立へ…岐阜・北村さん

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 先月開かれた第12回全国障害者スポーツ大会「ぎふ清流大会」オープン競技の障害者ゴルフ・弱視の部で優勝した北村順功よしかずさん(71)(岐阜市真砂町)が、岐阜県初となる視覚障害者のゴルフ同好会の発足を目指し、活動を始めている。北村さんは「来年までにメンバー10人を集めてスタートさせたい」と話し、広く参加を呼びかけている。


 北村さんは、法律事務所の職員だった40歳の頃から黄斑変性症で徐々に視力が弱くなり、乗用車の運転や事務所での仕事ができなくなった。大好きだったゴルフも断念。「死んだ方がましだ」と思うことも何度もあったが、50歳頃から果物店の仕事を手伝うようになった。薬で病気の進行を抑え、現在、視力は右が0・02、左0・01という。


 2008年5月、新聞で目の不自由な人がガイドと一緒に行う「ブラインドゴルフ」が愛知県内で行われていることを知って一念発起。毎月3回、名古屋まで視覚障害者向けのゴルフレッスンに通う生活を3年間続け、その間、福岡県など全国各地で開催される視覚障害者のゴルフ大会にも出場し、何度も上位入賞を果たしてきた。


 ぎふ清流大会では、視力0・1以下の弱視の部に出場。16人が参加し、見事、優勝を飾った。北村さんは「やればできる。こんなにうれしいことはない」「自分と同じ視覚障害者と、この喜びを分かち合いたい」と思い立ち、同好会の設立を決めたという。


 同好会組織は全国各地にあるが、県内にはまだ一つもない。北村さんは「視覚障害者のゴルフを、国体やパラリンピックの正式競技にするのが夢」と話し、視覚障害者ゴルフの発展に意欲を見せている。(大隅清司)

(2012年11月14日 読売新聞)

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