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県が津に障害者カフェ設立

 県は二〇一四年度、障害者が働く姿を発信して企業の雇用促進に結び付ける「アンテナショップカフェ」を、津市一身田上津部田の県男女共同参画センター(フレンテみえ)内につくる。飲食提供や授産品の販売で就労訓練の機会をつくり、企業に人材を紹介したり、障害者の相談に乗ったりする中間支援機能も持たせる。

 カフェ形式の就労支援施設は、奈良や岐阜で成功例があり、参考にした。フレンテみえ一階のふれあいコーナー(約七十四平方メートル)を改装。四十席程度の飲食スペースを備え、イベントや作品展示もできるようにする。一四年度後半のオープンを目指す。

 重視するのが、障害者と地域や企業をつなぐ役割。働く姿を見た事業者が実際に雇用するよう後押しする専門職員「ジョブコーチ」二人を配置する。企業と福祉団体などの連絡拠点として活用し、障害者雇用の促進への機運を高める。

 県の検討会議で座長を務めた三重大人文学部の和田康紀准教授(社会保障)は「商工・労働団体の協力で軌道に乗せたい。障害者の成長や変化が実感でき、就職へのステップが見える場所にしたい」と話している。

 本年度、県内で従業員五十人以上の企業の従業員に占める障害者の割合は1・6%で、雇用率は全国最下位だった。県と三重労働局は共同で、来年度までに1・7%に引き上げる目標を掲げている。

中日新聞 : 2014年1月13日

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