障害がある人の表現活動の広がりと、アートの可能性について学ぶ「福祉をかえるアート化セミナー」が17、18の両日、鳥取市鹿野町の「鳥の劇場」で開かれる。全国的に活躍する福祉施設の管理者やアートの実践者が、施設での活動について報告する。
セミナーは障害者のアートな取り組みを鳥取にも根付かせたいと、「鳥の劇場」が主催。障害者の芸術的な作品を販売し、収入につなげる活動で有名な財団法人「たんぽぽの家」(奈良市)に協力を仰いだ。
17日は概論を学ぶ。障害がある人の表現活動に注目が集まる中、「なぜアートなのか」といった素朴な疑問に東京や滋賀、福岡などでアート活動に取り組む施設の責任者が答える。
18日は「障害のある人のアート活動を支える視点」をテーマに各論に入る。生まれた表現を社会に発表し、仕事に結びつけるための仕組みづくりや、アートを通じた地域との交流について考える。
鳥の劇場の中島諒人さんは「障害もアートも効率優先の社会の中では無価値なものとして扱われてきた。相互作用が生む未知の輝きは、変わらなければならない私たちの社会の、新しいありようを照らし浮かび上がらせてくれる」と話す。
定員は、各日100人で、参加費は両日の場合は5千円、1日のみは3500円。会場には県内の福祉施設で知的障害者が描いた様々な絵画も展示。問い合わせは鳥の劇場(0857・84・3268)へ。
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障害とアートについて考えるセミナーを主催した鳥の劇場の中島諒人さん=鳥取市鹿野町
朝日新聞-2012年11月14日
セミナーは障害者のアートな取り組みを鳥取にも根付かせたいと、「鳥の劇場」が主催。障害者の芸術的な作品を販売し、収入につなげる活動で有名な財団法人「たんぽぽの家」(奈良市)に協力を仰いだ。
17日は概論を学ぶ。障害がある人の表現活動に注目が集まる中、「なぜアートなのか」といった素朴な疑問に東京や滋賀、福岡などでアート活動に取り組む施設の責任者が答える。
18日は「障害のある人のアート活動を支える視点」をテーマに各論に入る。生まれた表現を社会に発表し、仕事に結びつけるための仕組みづくりや、アートを通じた地域との交流について考える。
鳥の劇場の中島諒人さんは「障害もアートも効率優先の社会の中では無価値なものとして扱われてきた。相互作用が生む未知の輝きは、変わらなければならない私たちの社会の、新しいありようを照らし浮かび上がらせてくれる」と話す。
定員は、各日100人で、参加費は両日の場合は5千円、1日のみは3500円。会場には県内の福祉施設で知的障害者が描いた様々な絵画も展示。問い合わせは鳥の劇場(0857・84・3268)へ。

障害とアートについて考えるセミナーを主催した鳥の劇場の中島諒人さん=鳥取市鹿野町
朝日新聞-2012年11月14日