東日本大震災をテーマにした図書を視覚障害者向けに点字や音声に翻訳する作業が、宮城県視覚障害者情報センター(仙台市青葉区)で進んでいる。震災後に製本されたのは99種類。センターは「次の災害への備えにつなげてほしい」と利用を呼び掛けている。
震災関連出版物のうちセンターで利用できる主な図書は表の通り。昨年末で点字図書が37種類、音訳図書(CD)が62種類になった。
翻訳作業は震災直後から始まった。センターで活動する奉仕員が、本の内容から点字や音声に変換できる元原稿を作成した上で、校正作業を進めている。作業は煩雑だが、本の発売後3カ月ほどで点字図書や音訳図書が出来上がり、貸し出せるという。
常時活動している奉仕員は現在約170人おり、月平均3、4種類のペースで翻訳が完成する。伊藤甲一所長は「視覚障害者にも震災の状況を伝えようと頑張ってくれている」と話す。
同センターによると、宮城県内の視覚障害者は約6000人。うち同センターの利用登録者は約1000人にとどまる。
希望者には館内利用のほか、郵送での貸し出しも受け付けている。連絡先は同センター022(234)4047。
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点訳された震災関連図書(手前)
河北新報 : 2014年01月15日水曜日
震災関連出版物のうちセンターで利用できる主な図書は表の通り。昨年末で点字図書が37種類、音訳図書(CD)が62種類になった。
翻訳作業は震災直後から始まった。センターで活動する奉仕員が、本の内容から点字や音声に変換できる元原稿を作成した上で、校正作業を進めている。作業は煩雑だが、本の発売後3カ月ほどで点字図書や音訳図書が出来上がり、貸し出せるという。
常時活動している奉仕員は現在約170人おり、月平均3、4種類のペースで翻訳が完成する。伊藤甲一所長は「視覚障害者にも震災の状況を伝えようと頑張ってくれている」と話す。
同センターによると、宮城県内の視覚障害者は約6000人。うち同センターの利用登録者は約1000人にとどまる。
希望者には館内利用のほか、郵送での貸し出しも受け付けている。連絡先は同センター022(234)4047。

点訳された震災関連図書(手前)
河北新報 : 2014年01月15日水曜日