袖ケ浦市福祉センターの県立障害者施設「養育園」で職員から暴行を受けた少年(19)が死亡した問題で、同センターでは二〇〇二年にも暴行が発覚し、県が改善を勧告していたことが十六日、分かった。今回の問題を受け、これまで〇五年度の暴行まで確認されていたが、暴行が十年以上前から存在し、再発防止に至らなかった状況が明らかになった。
県議会の健康福祉委員会で、丸山慎一氏(共産)が当時の告発文を引用して指摘。県側は告発を受けて〇二年十一月に立ち入り検査し、運営者の県社会福祉事業団に改善を勧告したと説明した。懲戒処分も行われたという。
告発文では、成人の知的障害者らが入所する「更生園」などで、利用者を殴るといった暴行が日常的にあると訴えていた。暴行によるけがを「本人がベッドにぶつかったことにした」という隠匿も告発に含まれていた。現在もセンターで幹部を務める職員の名前も告発文に挙がっているが、県は当時の調査結果の詳細を明らかにしていない。
また、県は十六日、問題の原因や防止策を話し合う第三者検証委員会を設置した。福祉関係者ら六人で構成。本年度内に一定の結論をまとめるという。
東京新聞 : 2014年1月17日
県議会の健康福祉委員会で、丸山慎一氏(共産)が当時の告発文を引用して指摘。県側は告発を受けて〇二年十一月に立ち入り検査し、運営者の県社会福祉事業団に改善を勧告したと説明した。懲戒処分も行われたという。
告発文では、成人の知的障害者らが入所する「更生園」などで、利用者を殴るといった暴行が日常的にあると訴えていた。暴行によるけがを「本人がベッドにぶつかったことにした」という隠匿も告発に含まれていた。現在もセンターで幹部を務める職員の名前も告発文に挙がっているが、県は当時の調査結果の詳細を明らかにしていない。
また、県は十六日、問題の原因や防止策を話し合う第三者検証委員会を設置した。福祉関係者ら六人で構成。本年度内に一定の結論をまとめるという。
東京新聞 : 2014年1月17日